齋藤千歳の感動表現|超広角レンズSAMYANG AF14mm F2.8 FEなら憧れの14mmF2.8が現実的な値段で購入でき、どこまでも続くような空を気持ちよく撮影できます

みなさん、撮ってますか!

風景はシャープなまま、星だけをにじませて強調してくれるというハーフプロソフトン(A) 100×125mmが試したくて仕方ない齋藤千歳です。

さすがに北海道でも5月になると、夜中に星を撮影していても、凍えるということはなくなります。

ただし、薄手のダウンジャケットを着ていることが多い気温です。

空気が澄んでいる冬場に比べると、5月は星を撮る条件がよいとはいえませんが、気温の問題を考えると気軽に星景が撮影できるといえます。

北海道はもともと星の撮影に向いているので、気温の問題がクリアされる冬以外の季節のほうが、星の撮影のハードルは低いのではないでしょうか。

5月になると北海道には、まるで冬の間に貯めていたエネルギーを爆発させるように春がやってきます。

ウメに、サクラに、モモ、春の花々がほぼ同時に一斉に咲き乱れます。

北海道の春は、徐々にではなく、一気に来るのです。

今月は、そんな北海道の春の様子をせっせと撮影しています。

これらの写真は、ケンコー・トキナー写真ブログや、電子書籍「ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ」、さらには新しく11人のフォトグラファーではじめたBoro-Photoでさまざまな記事に掲載させていただく予定です。

今回は、先月電子書籍レンズラボシリーズを出版させていただいたSAMYANG AF14mm F2.8 FEについて、お話しさせていただきます。

電子書籍は下記になっておりますので、こちらもご覧いただけると幸いです。


Foton機種別作例集171 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG AF14mm F2.8 FE 機種別レンズラボ

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

価格:330円


使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:14mm 絞り:F/4.0 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 +1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

つい、先月までは部分氷結していたウトナイ湖。35mm判フルサイズの14mm広がる雲も含めて広々と撮影できました。


35mm判フルサイズ対応の14mm F2.8というレンズは、各カメラメーカーが純正で用意する広角レンズのラスボスともいえる仕様になっています。

最近、35mm判フルサイズで14mm F1.8というラスボスのラスボスともいえる仕様のものも発売されました。

カメラメーカー純正の14mm F2.8は、価格的にもラスボスといえるものが多く、20万円前後という出費を覚悟する必要ありました。


使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:14mm 絞り:F/5.0 シャッタースピード:30秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

夜明け前のまだ薄暗い空を30秒の長時間露光でとらえました。シャッター速度が30秒で好みの露出になるようにISO感度と絞りを調整しています。


カメラファンが、なぜこんなにF2.8という明るさを特別視するのか? これにはいくつかの理由があるのでしょう。

私の個人的な見解を述べておくと、その昔カメラマンがプロとして、仕事していくための最低限の機材といわれたのが、プロ機ボディが2台、大三元レンズとマクロ1本といわれていました。

フィルム時代のほうが、ボディは壊れやすかったようですね。

プロなら必携といわれる大三元レンズが、16mmもしくは17mm程度からはじまる35mm程度までの広角ズーム、24mmもしくは28mm程度から70mm程度までをカバーする標準ズーム、最後に70mm程度から200mmぐらいの望遠ズームです。

重要なポイントとしては、これらのレンズはすべて開放時のレンズの明るさがズーム全域でF2.8になっています。

全域F2.8の大三元レンズに対して、全域F4.0の明るさのズーム3本が小三元などとも呼ばれていました。

このため、我々のカメラファンのなかでF2.8=プロでも問題なしの明るいレンズという認識が確立したように思われます。

さらにいうなら、私のなかには明るいレンズ=F2.8以下というイメージがDNAレベルで刻み込まれてしまったようです。


使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:14mm 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

周辺部までを含めた解像力のピーク付近であるF8.0で撮影した1枚。このレンズではもう1段絞っても解像力は高いようです。


カメラをはじめると一度は「いつかは広角から望遠までをF2.8で撮影できる大三元を中心にレンズシステムを組みたい」と思うものでしょう。

実際、多くのフォトグラファーが、このF2.8通しのレンズラインアップを中心にレンズシステムを組んでいるのも事実です。

しかし、F2.8の呪縛? は、これでは終わらないのです。

16mmから200mmまでの広角から望遠までをF2.8でカバーすると、次は超広角と超望遠という、さらに高い頂が見えてくるのです。

超望遠は300mmF2.8や400mmF2.8になります。

サンニッパやヨンニッパと呼ばれ、強く崇拝されているレンズたちです。

まさに神の領域のレンズと呼ばれる世界へと続いていくわけですが、お値段もクルマが買えるレベルになっていきます。

それでもカメラファンはF2.8が好きなのです。

超広角に話を戻すと、14mmF2.8となります。

100万円という大台が見え隠れするサンニッパやヨンニッパに比べると、お値段的にはぐっとリーズナブルな20万円前後が純正レンズでは一般的です。

とはいえ、20万円……。


使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:21mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/1,250秒 ISO感度:100 (APS-Cモードで撮影)

35mm判フルサイズ対応レンズなので、APS-C機やAPS-Cモードでも21mm相当の広角レンズとしても楽しめます。


憧れはあるが、20万円はちょっとという多くのユーザーの福音ともいえるのが、SAMYANG AF14mm F2.8 FEです。

実勢価格は8万円台でサムヤンレンズには、まだ珍しいAF対応(最近サムヤンレンズのAFが確実に進行しています。とてもうれしいです。)、14mmの超広角で開放F値2.8のスペックが手に入ります。

ただし、Sony Eマウント向けです。

最新のデジタル向け設計のため、超広角レンズながら中心部、周辺部ともに解像力が高いのも特徴的なレンズになっています。

弱点は歪曲と周辺光量落ちですが、これは設計時に計算済みの特性だと思われます。

性能的に完全なレンズを作ると、サイズと価格が非常識になるので、全体にバランスをとるのがレンズ設計の常識といえます。

そのため、最新のデジタルカメラ向けのレンズでは、後処理で補正可能な歪曲と周辺光量落ちには目をつぶり、解像力などを優先するのは、すでに定番的な手法といえるでしょう。

SAMYANG AF14mm F2.8 FEは、憧れのF2.8の14mm超広角を8万円台のリーズナブルな価格で、手に入れることができ、性能のバランスが非常によいレンズに仕上がっています。

超広角ながら、広角であることを感じさせない自然な描写は、どこまでも広がる空の広さを、そのまま撮影できるような気分にさせてくれます。

F2.8の超広角にこだわりのある方も、そうでない方も、ぜひ、一度14mmという超広角単焦点に世界にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

Sonyユーザーじゃないから関係ないという方は、一度サムヤンレンズのWEBサイトもご覧ください。

サムヤンは各マウントの対応したF2.8以下の14mmを4本もラインアップしています。

それぞれコストパフォーマンスの高いレンズになっていますので、憧れの14mmF2.8でどこまでも広がる空を、そのままに気持ちよく撮影してみてはどうでしょうか。

齋藤千歳

齋藤千歳

Amazon Kindleを中心に写真・カメラ・レンズ関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ」や「Foton機種別作例集」を手掛ける電子書籍出版社。月刊カメラ誌の編集を経て、海外にてカメラメーカー関連の解説書籍や機能PR用冊子などを制作。帰国後、北海道・千歳市にて電子書籍出版社として独立。2017年は10月までに約200冊の電子書籍を出版し、70本のレンズを試写した。カメラ・写真関連の多くの情報を発信している。Facebookページはhttps://www.facebook.com/Foton.uncool/

SAMYANG AF50mm F1.4 FE


憧れの14mm F2.8を高いコストパフォーマンスで実現するSAMYANG AF14mm F2.8 FE