齋藤千歳の感動表現|SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROで光学ファインダー+マニュアルフォーカスで趣のあるマクロを楽しむ

みなさん、撮ってますか!

今年の日本最大級のカメラ・写真のイベントCP+には行かれましたか。

CP+で発表されたハーフプロソフトン(A)などの新製品に目移りしている齋藤千歳です。

このCP+合わせて、氷と雪の北海道・千歳市から首都圏に行き、世の中がすっかり春になっていることにおどろいたわけです。

イベントも終わり、まだまだ、春は遠い北国、北海道から「ぼろフォト解決シリーズ&Foton電子写真集」というカメラ・写真関連の電子書籍をせっせと制作しています。

とはいえ、春の香りの濃い首都圏にいたため、いっそう春が恋しくなっています。

そして、カメラ・写真好きにとって「春はマクロ。ようよう白くなりゆくぼけ際、少しあかりて、紫立ちたるパープルフリンジ細くたなびきたる」といった季節でしょう。

春の訪れを告げてくれる小さな花々をマクロレンズで撮影することは、多くの写真ファンにとって、とても楽しい時間といえます。

 

使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO

◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100 +1補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

日本の春といえば、やはりサクラ。一眼レフの光学ファインダーでしっかりとピントを確認して撮影しました。ピント合わせ自体が楽しいのです。

 

 

2018年のCP+で、強く感じられたのは本格的なミラーレス一眼時代の到来です。

プロやハイアマチュア向けのレンズ交換式の高級カメラといえば、ここ数十年カメラ本体内にミラーボックスをもつ一眼レフカメラが常識でした。

それがプロやハイアマチュア向けも含めて本格的にミラーレス一眼が常識にシフトしていくということを強く感じるイベントになりました。

大手一眼レフメーカーさんのミラーレスカメラの本格的な発表など、象徴的な発表がいくつもあったわけです。

 

私個人としても、複雑な機械機構をもつ一眼レフカメラよりも、デジタルにおいては、ミラーレスカメラのほうが構造的にシンプルで、性能や価格的に優位なのはわかります。

実際に、撮影のメインに使っているカメラは、すでにレンズ交換式のミラーレスカメラなので、おどろくというよりは、来るべきものが来たといった感情なのです。

そうなると、今後は背面モニターはもちろん、ファインダーについても、モニターを通してピントを合わせをするのが当たり前、光学ファインダーでピントを合わせるという行為が、ぜいたくな、または趣味性の高い行為となっていくのでしょう。

へそ曲がりないい方をするのなら、今後ミラーレスカメラでのモニター上でのピント合わせはいくらでもできますが、交換レンズからペンタプリズムなどを通った画像を光学ファインダーで確認してピントを合わせる機会はどんどん減っていくということです。

また、失われていく技術が発達することはないので、現状で選択できる一眼レフの光学ファインダーが、光学ファインダーの究極の形となる可能性もあるのではないでしょうか。

そして、一眼レフの入手はだんだんむずかしくなっていくのでは? と思ってしまうわけです。

 

使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO

◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 +1補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

慣れてくると光学ファインダーとマニュアルフォーカスでも、ピントがしっかり見えてくるので、撮影がとても楽しくなります。

 

一眼レフカメラが急になくなるとか、ミラーボックスをもったカメラが手に入らなくなるといっているわけではありません。

きっと徐々に数が減り、現状のレンジファインダーカメラのように、一部は残ることでしょう。

それでも、今回紹介したSAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROのような高性能なマクロレンズと光学ファインダー式のカメラを組み合わせて、光学ファインダーでピントを確認しながらマニュアルフォーカスでピントを合わせるといったシーンは珍しいものになるでしょう。

ピント合わせのむずかしいマクロ撮影では、ミラーレスカメラでは、ファインダーや背面モニターでのピント位置拡大やピーキングが常識です。

一眼レフでも背面モニターによるライブビュー機能を使い、ピント位置を拡大して確実にピントを合わせる手法を使うのが一般的でしょう。

すでにノスタルジックな感覚なのかもしれません。

しかし、光学ファインダーを使い、自分のお気に入りのレンズでマニュアルフォーカスでピントを確実に合わせるという、ある種の優越感は確実に撮影の楽しみの一部であるように思います。

 

 

使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO

◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 +1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

マニュアルフォーカスでのマクロ撮影を続けていると、画面内のどこにピントがあるかなり正確に把握できるようになります。これが楽しいのです。

 

光学ファインダー+マニュアルフォーカスでのマクロ撮影は、ある意味クルマでいうならマニュアルトランスミッション(MT)で走りを楽しむのに似ているのかもしれません。

私はMTのクルマに乗ら(れ)ないのでわかりませんが……。

便利でないことはわかっているが、走りを楽しむという操作を優先するとMTがほしくなるといった感じでしょうか。

最近のデジタル一眼レフは、ライブビューなども装備されているので、切り替え可能とか、セミオートマチックといった感じの部分も多いです。

一眼レフがMTとするならミラーレス一眼はオートマチックトランスミッション(AT)というところでしょうか。

便利で快適、高性能、といったイメージです。

ただしMTに比べると「私が操っている感」が弱いともいえます。

光学ファインダー+高性能なマクロレンズでのマニュアルフォーカス撮影は「自分だからピントが合わせられる感」が十二分に味わえるのです。

ミラーレス一眼の「だれでもピントが合う感」に対して「自分だからピントが合わせられる感」といえます。

これも撮影の大きな楽しみといえるのではないでしょうか。

 

素直で大きなぼけが得られ、ピントも見やすいSAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROの細かな性能については

Foton機種別作例集123 フォトグラファーの実写でレンズの実力を知る SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO 機種別レポート

著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳 価格:330円

EOS 6Dで撮影

にもまとめさせていただきましたので、ご覧いただけると幸いです。

 

2018年の春は、多くのカメラファンにとって、クルマでいうならMTモデルの設定がなくなるかもしれない老舗メーカーの最新MTモデルをあえて選択しておくか、MT設定など元々ない新鋭メーカーの最新ATモデルを選択するか、などと悩みの多いことでしょう。

私も、最終的にほとんどのカメラがミラーレス一眼になるなら、あえて光学ファンダーをもう少し楽しんだあとに、ミラーレス一眼という選択もありではないかとも思っています。

どちらにしても、光学ファインダーでじっくりとピントを確認しながら、マニュアルフォーカスで、春のマクロを楽しむという撮影方法は、ぜいたくで趣味性に高いものになっていきそうです。

SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROはミラーレス一眼用マウントも用意されていますが、光学ファインダーか、それともエレクトロニックビューファインダー(EVF)かと思いながら撮影する2018年春のマクロは「いとをかし」と思うわけです。

齋藤千歳

齋藤千歳

Amazon Kindleを中心に写真・カメラ・レンズ関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ」や「Foton機種別作例集」を手掛ける電子書籍出版社。月刊カメラ誌の編集を経て、海外にてカメラメーカー関連の解説書籍や機能PR用冊子などを制作。帰国後、北海道・千歳市にて電子書籍出版社として独立。2017年は10月までに約200冊の電子書籍を出版し、70本のレンズを試写した。カメラ・写真関連の多くの情報を発信している。Facebookページはhttps://www.facebook.com/Foton.uncool/

SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO


ピントも見やすく、ぼけも素直なSAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROで春のマクロを楽しむことができます。