齋藤千歳の感動表現|SAMYANG AF50mm F1.4の実力

みなさん、撮ってますか!

最近、改めてデジタルで撮影するからこそ、撮影用フィルターはおもしろいと思っている齋藤千歳です。

そのうち撮影用フィルターの話も電子書籍のまとめたいと思っています。

冬真っ盛りの北海道・千歳市から「ぼろフォト解決シリーズ&Foton電子写真集」というカメラ・写真関連の電子書籍を数多く出版しています。

ところで、みなさん、お気に入りのレンズはありますか。

「いや、お気に入りというか、カメラを買ったときについていた標準ズームしか持っていない」という方も多いのではないでしょうか。

デジタル一眼レフにしても、ミラーレス一眼にしても、レンズ交換式カメラの楽しみのひとつは、レンズ交換にあります。

思い切ってレンズ交換式のデジタル一眼レフやミラーレス一眼を購入して「これでプロみたいな写真が撮れる!」と期待したのに、購入時についてきた標準ズームレンズでは、「すごい!」と感じるような写真が撮れず、飽きてしまったという方もいるのではないでしょうか。

じつはみなさんがすごいと思うような写真には、カメラだけではなく、レンズにも仕掛けがあるのです。

使用レンズ:SAMYANG AF50mm F1.4 FE

◎焦点距離:50mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/6,400秒 ISO感度:50 +2/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

豊頃町・大津海岸の砂浜に散らばるジュエリーアイス。絞り開放のF1.4で画面中央の氷にピントを合わせて撮影しました。どれが主役がはっきりします。

撮影協力:豊頃町

 

 

現在、カメラ本体とセットで販売されているキットレンズがあります。

多くの場合、標準ズームキットもしくは、標準ズームと望遠ズームがセットになったダブルズームキットが用意されているエントリー機が一般的でしょう。

では、なぜ標準ズームというのでしょうか。

諸説あるので、絶対ではありませんが35mm判で50mm相当が人間が普段見ている視野の広さに近いので標準レンズともいわれています。

この50mmを基準に35mmよりも視野角の広いものを広角、70mmよりも視野角の狭いものを望遠と呼ぶのが一般的です。

そのため35mm判換算で広角でも、望遠でもない標準域をカバーするズームレンズ、例えば35mmから70mm程度のレンズを標準ズームと呼ぶようになりました。

現在ではズームレンズの性能アップもあり、35mm判フルサイズ用だと24mmから70mm程度、APS-C機用だと18mmから55mm(35mm判換算27mmから83mm相当)程度までのレンズを標準ズームと呼ぶのが一般的になっています。

50mmを中心とした標準ズームの最大のメリットとデメリットは、同じ要素だと筆者は思うのです。

「人間が普段見ているように撮影できること」。

まるで見てきたことをそのままに撮影、記録できることはすばらしいことです。

しかし、見たままがゆえにインパクトのある写真に仕上げるのは、なかなか難しいという弱点が標準ズームなどにはあります。

そこで、多くのプロやハイアマチュアなどは、撮影レンズの力を借りて、写真のインパクトを強めていると筆者は考えています。

方法は大きく4つに別れます。

 

1.      人間の目では不可能なほどの遠くを大きく撮影する→望遠、超望遠

2.      人間の目では不可能なほど広い視野を撮影する→広角、超広角

3.      人間の目では不可能なほど小さなもの大きく撮影する→マクロ

4.      人間の目では発生しない大きなぼけを発生させ撮影する→明るい大口径

 

カメラ購入時に付いてきたキット標準ズームでの撮影に飽きた方は、ぜひ4つのうちのどれかを試してみることをおすすめします。

 

使用レンズ:SAMYANG AF50mm F1.4 FE

◎焦点距離:50mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100 −2/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

なにげなく撮影した紅葉。F1.4の狭い被写界深度が、どの葉が主役なのかをはっきりさせ、省略された背景などが日常の光景の印象をアップしてくれます。

 

 

SAMYANG AF50mm F1.4 FEを含む50mmの大口径標準単焦点レンズは、人間の目では発生しない大きなぼけを発生させ撮影することでインパクトを強いめることができるレンズです。

そして50mmの標準単焦点は昔から、より明るいレンズの競争が激しいカテゴリーになっています。

メジャーなところでいうと50mmの単焦点レンズは開放F1.8くらいからラインアップされ、F1.4、F1.2などが一般的です。

さらには、F1.0やF1.0以下のレンズもマウントによって用意される大口径レンズ激戦区といえます。

価格のほうは、F1.8の倍でF1.4、F1.2はF1.4の陪以上というイメージでしょうか。

明るさの差はF1.0を基準にして1/3段絞りでいうと、F1.2はF1.0より2/3段暗く、F1.4はF1.2より1/3段、F1.8はF1.4よりも2/3段暗くなります。

わかりにくいので整理するとF1.0に比べるとF1.4は明るさが半分になり、F2.0だと明るさは1/4になります。

F1.0とF2.0の明るさの差は、F4.0とF8.0と同じ差になります。

これは大きな差といえるわけです。

また、正比例するわけではありませんが、被写界深度(ピントが合って見える範囲)もレンズの明るさによって変化するので、ぼけの大きさや量も変化します。

ぼけにも大きな差を生むので、より明るいレンズが人気となるわけです。

 

使用レンズ:SAMYANG AF50mm F1.4 FE

◎焦点距離:50mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200 +2/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

浅い被写界深度を利用して主役をはっきりさせる。背景のぼけだけでなく、前ぼけも意識して撮影しました。ぼけを活用すると、日常の撮影も楽しくなります。

撮影協力:花もみじ Momijiyama-Design 

 

大口径レンズ激戦区ともいえる50mmの標準単焦点のなかでも、F1.4クラスは、F1.8よりも2/3段明るく、F1.2よりも1/3段しか暗くないという点、さらに現実的なレンズの価格帯という点も含めて多くのユーザーに愛されてるレンズカテゴリーです。

F1.8の50mmは比較的安価なレンズが数多く流通していることもあり、それよりは明るいレンズがほしいという中上級者が多く選択するレンズがF1.4ともいえます。

なかでも、今回撮影に使用したSAMYANG AF50mm F1.4 FEはSonyの35mm判フルサイズ向けのオートフォーカス(AF)対応のF1.4の50mmとしては比較的安価なこともあり、人気のレンズです。

このレンズの特徴のひとつとして、開放のF1.4の際におそらく意図して球面収差を残す設計となっているために、明るくぼけるためにやわらかいだけではないあまやかな描写が楽しめることがあります。

SAMYANG AF50mm F1.4 FEの描写特性などの詳細は電子書籍にもまとめましたので、こちらもご覧いただけると幸いです。

 

『Foton機種別作例集167 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG AF50mm F1.4 FE 機種別レンズラボ』

 

SONY α7 II で撮影

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

価格:330円

標準ズームと焦点距離がかぶるため、「どうして必要なのか、わからない」というユーザーも多いと思いますが、明るい大口径の標準単焦点は大きなぼけを発生させることができるため、普段の景色をより印象的に仕上げることができるレンズといえます。

そのため、多くのプロや上級ユーザーがより明るいレンズを求め、多くの明るさのバリエーションが豊富なカテゴリーになっています。

標準ズームレンズから大きなぼけが手に入るという理由で、すでにF1.8の50mmは持っているという方にも、開放F1.4を選択した際に球面収差が原因を思われるあまやかな描写を残したSAMYANG AF50mm F1.4 FEは魅力的な選択肢のひとつになると思います。

まずは50mmの明るい単焦点レンズで、日常の何気ない光景にぼけを付加するという撮影を楽しむのおすすめです。

しかし、それを卒業すると、豊富にラインアップされる50mmの単焦点は、それぞれの特性の違いまでを理解して、撮影することが楽しくなるカテゴリーでもあります。

SAMYANGレンズの50mmには、さらに明るいF1.2や同じ明るさのF1.4も用意されています。

また、各メーカーからも数多くの50mmレンズが用意されていますので、それぞれの個性を確認し、楽しみながら選択していくのもおすすめです。

高価で大きな撮像素子を採用したミラーレス一眼やデジタル一眼レフで大きなぼけを楽しむための入門レンズとしてもメジャーな50mmの単焦点レンズ。

実は「写真は50mm(標準)レンズにはじまり、50mm(標準)レンズに終わる」などともいわれる奥深いカテゴリーでもあります。

価格や個性などをさまざまな情報から検討して、標準単焦点の楽しさに挑戦いただけると幸いです。

 

使用レンズ:SAMYANG AF50mm F1.4 FE

◎焦点距離:50mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:200 +12/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ぼけを活用すると写真を見てくれる人の視線を誘導することもできます。掲載写真ではみなさんの視線をイチゴの添えられたケーキに誘導したつもりです。撮影協力:KANADE 

齋藤千歳

齋藤千歳

Amazon Kindleを中心に写真・カメラ・レンズ関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ」や「Foton機種別作例集」を手掛ける電子書籍出版社。月刊カメラ誌の編集を経て、海外にてカメラメーカー関連の解説書籍や機能PR用冊子などを制作。帰国後、北海道・千歳市にて電子書籍出版社として独立。2017年は10月までに約200冊の電子書籍を出版し、70本のレンズを試写した。カメラ・写真関連の多くの情報を発信している。Facebookページはhttps://www.facebook.com/Foton.uncool/

SAMYANG AF50mm F1.4 FE


明るくあまやかな描写が魅力のSAMYANG AF50mm F1.4 FE。F1.4の標準50mmで大きなぼけを楽しみたい1本です。

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