齋藤千歳の感動表現|フィッシュアイレンズ SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIとローカル線駅舎の旅

みなさん、撮ってますか!

シャッターを切って、撮影をする、それだけで元気が出てくることが多いですよね。

ぼろフォト解決シリーズ&Foton電子写真集」というカメラ・写真関連の電子書籍を出版している齋藤千歳です。

ひと言に撮影といっても、いろんな撮影があると思います。

主題を決めたり、目的を決めたり、撮影地域や対象を決めたりと、撮影前に自分のなかで、なんとなく今日の撮影の内容を決めていることが多いのではないでしょうか。

明確に目的は決めずに、散歩しながら撮影するという方もいるでしょう。

それでも、散歩する場所はなんとなく決めていることも多いのではないでしょうか。

私の場合は、今日は、このレンズで撮るといった目的を決めることが多いです。

しかし、ひとりで撮影をしていると、特定のレンズで撮るというだけのマイルールでは、物足りなくなることがあります。

ひとりでずっと撮影 → ひとり遊び → マイルール → ゲーム化 → マイブーム という経緯をたどるわけです。

そんななかで、私がハマっていた魚眼レンズSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIとローカル線駅舎の旅について、紹介させてください。

 

使用レンズ:SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II

◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:100 +1補正 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

使用レンズの作例を撮影しようと出掛けたものの、写真のように空は白く、撮影のテンションがかなり下がっている状態でした。

 

SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIは、APS-Cサイズ撮像素子向けに開発された対角線画角約180度のフィッシュアイレンズです。

Canon EF-M、FUJIFILM X、Sony Eマウントに対応するレンズがそれぞれ用意されており、手軽な価格とシャープな描写で多くのユーザーに愛されています。

SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIで撮影した、さまざまな作例やレンズ性能のレポートは

Foton機種別作例集156 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II 機種別レンズラボ

SONY α7 II で撮影

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

価格:330円

でも、紹介させていただいておりますので、ぜひご覧ください。

 

描写がシャープで、とても使いやすいのですが、対角線画角約180度のフィッシュアイという非常に個性的なレンズです。

そのため、特徴的な描写を生かせる被写体を探すのに、苦労することも多いのがフィッシュアイレンズの特徴ともいえます。

使用レンズ:SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II

◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200 +1補正 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

車掌車改造待合室などと呼ばれる北海道では比較的よく見られるタイプの無人駅の駅舎をのぞき込むように撮影した。

 

SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIをカメラに装着して、撮影に出たわけですが、天気も悪く、空が入らないように対角線画角約180度のフィッシュアイで撮影するのは、なかなかむずかしく、たどり着いたのが、無人駅の駅舎でした。

貨物列車の元車掌車を改造して作られた車掌車改造待合室などと呼ばれているものなどがあり、そこそこの奥行きがあり、窓があって外光が入るので撮影に問題があるほど暗くないといった撮影条件を満たしてくれます。

そのうえ、大きな変形はあるものの、建物の内部が広く見渡せるというフィッシュアイレンズの特徴と、無人駅の駅舎の記録といった雰囲気がマッチして、写真本来の記録性といった部分を含め、とても楽しくなってしまったわけです。

 

使用レンズ:SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II

◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:320 +1補正 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

前出の写真の駅によく似ていますが、違う駅です。忘れ物? のカサ、ベンチの数、壁に飾られた写真などが異なります。

 

 

そして、この日の撮影のマイルールには、SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIを使って、無人駅舎を撮影するという項目が追加されました。

誰からも頼まれていないのに、まるですばらしい撮影テーマをみつけたかのように、次に駅まで移動して、駅舎の内部を撮影するということを繰り返しはじめたのです。

完全にマイルールで、なんの発注も受けていないスタンプラリーゲームが開始されていました。

この日の本来の目的はSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIの作例写真のバリエーションを増やすことだったはずです。

それが間違い探し程度の違いしかない駅舎を撮影するローカル線駅舎撮影の旅になりました。

このふたつの駅があまりにも似ていたおかげで、撮影画像を見直していて、私は我に返ったのです。

「駅舎の写真だけ並べたレンズの作例集は成立しない」。

これに気付かなかったら、おそらく私は終日ローカル線の無人駅の駅舎を撮影していたと思います。

 

 

使用レンズ:SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II

◎焦点距離:12mm相当 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 +2/3補正 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

木製の窓のふちやトビラの色や質感、手作りと思われるベンチの青。天井に取り付けられた裸電球など、記録として細部を観察するのがとても楽しい。

 

撮影の目的に対して、勝手なマイルールがプラスされて、そのゲーム的な楽しさから、まるで撮影テーマの天命を受けたかのように、本来の目的から外れた撮影に熱中してしまったわけです。

しかし、今回のブログを書くために、撮影した写真を眺めていても、フィッシュアイレンズで撮影した小さな駅舎は、情報量が多く、とてもおもしろいのです。

例えば、駅舎のドアノブに掛けられたピンクビニールのカサ、誰かが忘れていったのか、それとも置きガサなのだろうか、親切な誰かが困った人のための置いてくれたのだろうか、など、さまざまな物語を想像させてくれます。

あまり明るいニュースのない北海道のローカル線ですが、ここ数年駅の廃止や路線の廃止がさらに進んでいます。

ビジュアル的なおもしろさだけでなく、写真の記録性という部分も含めてフィッシュアイレンズ SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIとローカル線駅舎の旅に、私はもう一度出てみたいと思っています。

みなさまもぜひ独特な描写のおもしろさだけでなく、記録性を含めて、手軽でシャープなフィッシュアイレンズSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIと旅に出てみてはどうでしょうか。

齋藤千歳

齋藤千歳

Amazon Kindleを中心に写真・カメラ・レンズ関連の電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ」や「Foton機種別作例集」を手掛ける電子書籍出版社。月刊カメラ誌の編集を経て、海外にてカメラメーカー関連の解説書籍や機能PR用冊子などを制作。帰国後、北海道・千歳市にて電子書籍出版社として独立。2017年は10月までに約200冊の電子書籍を出版し、70本のレンズを試写した。カメラ・写真関連の多くの情報を発信している。Facebookページはhttps://www.facebook.com/Foton.uncool/

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