馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る八丈島への旅、その4。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100
 

SONY α9にFiRIN20mmを付けて八丈島を切り取った写真も今回で最後。天候は言い訳にしたくはないが、南の島に似合う太陽は残念ながら2日目には出てくれなかった。それでも残り少ない滞在時間を使い(そして島に住む従兄弟も使い)、今まで一度も行ったことのなかったシダの森や砂丘に行くことができたので八丈島最後の写真としてお届けしたい。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:3200

 

八丈島にあるシダの森での一枚。元々自生しているもの以外も栽培されているが、恐竜が出てくるような原始の森の雰囲気を再現できたのは、八丈島の湿度の高い気候のおかげだろう。実際、科学番組でCGの恐竜が出てくる映像の背景用合成素材として、ここで撮影が行われたことがあるらしい。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:800

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:3200

コケの生えた木の肌2種。コケの種類が異なるので単純な比較はできないが、同じF2.0でも撮り方次第で雰囲気はかなり違う。どちらもピントが合った部分の細かいコケまでしっかり描写されていた。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 

黒砂砂丘。八丈島が最後に噴火してから相当な時間が経っているが、ここはその名残が見られる場所。ただ、非常に危険なところで、かつて手すりが付いていた歩道も地滑りか台風の影響でなくなり、さらに歩道の一部が崩れていた(写真の中央左あたり)。高い崖の上なので風の強い日は注意したい場所。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:160

八丈島、中之郷にある藍ヶ江港。子どもの頃は八丈島に来るといつもここで泳いでいたが、漁港なので急に深くなっており、さらに透明度の高い水のせいで底が良く見え、非常に怖かった印象がある。今は漁港としては使われておらず、訪れるのは釣り客と海水浴客のみ。すぐ近くには温泉と足湯もある。よく見ると堤防の先の釣り客も写っていた。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:100

私の実家にあたる民宿「ガーデン荘」の前にあるバス停と小さなスーパー。島内の移動には自家用車は必須、とはいえ2時間に1本しかないバスの時刻表が寂しい。ちなみにスーパーは都内と毎日船が行き来しているせいか、品揃えは東京とさほど変わらなかった。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:640
八丈島の地熱発電所近くにある農産物直売所「えこ・あぐりまーと」にあった黄八丈の糸のディスプレイ。織る前の糸は黄色というより金色に近い艶がよりわかりやすい。髪の毛のような黒の糸と下に見える銅線のような糸も含め、黄八丈として織られると美しい(そして高額な)着物に仕上がる。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100

八丈島空港にて。等間隔に立ちANAのエアバスA320を見送る空港スタッフと三原山。2000mの滑走路を持ち、大島空港のANA便が撤退してから、伊豆七島で唯一ジェット便が就航している空港になる。この後の便で私も東京に戻ったが、飛行機なら40分で羽田に到着する。行きは東海汽船、帰りはANA便という旅が島での時間を有効に使うにはお勧めだ。

四回に渡って八丈島の写真をお見せしたが、正直これで八丈島の魅力が伝わったとは全く思っていない。もっと撮りたい場所、撮りたい時間帯、撮りたい天候はいくらでもあった。刻々と変わる天候による自然の変化が楽しめるので、できれば毎季節、それも1週間以上島に滞在して写真を撮ってみたいのだが、実現するのはいつになるやら。それでも私には帰る場所があるので来やすいのだが、もし興味を持っていただけたのであれば一度訪れていただきたい(ぜひお願いします)。次回からはまた都会でのFiRINのスナップをお届けする予定です。