馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで撮るスナップ写真。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 2.0 シャッタースピード:1/4000秒 ISO感度:400 

 

某百科事典サイトによると「スナップ写真」とは、下準備を特にしないで日常のシーンを撮影すること、らしい。その意味では、今の時代はスマホや携帯のカメラの方が得意な撮影手法だし、常に持ち歩いているスマホで撮影することの方が「下準備しない」という意味に素直な存在なのかもしれない。そもそも大きいカメラを抱えて「よし、今日はスナップ撮るぞ」という時点で既にカメラも心も準備をしている訳で。
とはいえ「カメラ」と言えばフィルムではなくデジタルが当たり前になったように、時代や技術の進化で言葉の意味も代わっていくかもしれないし、私個人的には「スナップ」とは、目の前に訪れた一瞬の光景や空気感をたまたま手に持っていた写真機で切り取ること、という程度の認識にしている。それがスマホだろうが中判カメラだろうが人それぞれ、なんで撮ろうが構わないと思う。そんな今、私はα9とFiRIN 20mm F2 FE MEをしっかり準備して今日もスナップを撮りに行く。


SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 

>タクシーの車窓から。単なるコストのかかる移動手段ではなく、タクシーの車窓をフレームと考えてファインダー越しで見ると、見慣れた風景も少し違って見える。

 


◎焦点距離:20mm F2.2 1/2500 ISO100

>住宅街にあった花畑。ネットが邪魔だし余計なモアレも出てしまってるが、見飽きた花単体の写真よりもシチュエーションやストーリーを感じる写真の方が私は好きだ。


当然ながら私もスマートフォンは毎日持ち歩いているし使っている。それでもスマホのカメラでスナップを撮ることは全く無い。それはどんなにありふれた日常でも毎日見ている家族でも、いつも行く飲み屋でも、一瞬しか訪れない光景を少しでも画質の良いデータとして記録しておきたいからだ。どんなにスマホの画質が進化したとは言っても、レンズが広角/望遠の2種類装備されていたり外付けのレンズが豊富に出ていても、やはりセンサーの大きいカメラに性能の良いレンズが付いた写真に画質の面で勝つのはまだ無理だ。広角/大口径のレンズ搭載、1000万画素オーバーで一眼レフに匹敵を謳うスマホもあるが、フルフレームのセンサーサイズのカメラで広角/大口径のレンズで撮るのとでは撮れる画の意味が違う。スナップは自由な表現方法だけど私はそこにはこだわりたいので、αを使いFiRINを使ってスナップを撮る。


SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100 

 

>水平垂直をしっかり撮るための練習に撮ったカット。歪みの少なさ、ボケ具合の両方がわかるのでたまにこういうのを撮ることにしている。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 

>ゆりかもめの窓にFiRIN 20mmのフードをぴったり付けて撮ったお台場。現像で調整はしているが、窓ガラスについた汚れがレンズのフィルターとなって都会の空気感を表現してくれたと思う。


写真を始めた当初、スナップでの28mm未満の広角撮影は難しいな、と感じていたのは、慣れるまでは自分の目とレンズの画角が一致しないこと、ファインダーを覗くまで自分が撮りたい構図が見つかりにくいこと、広い構図の中に何もかも入ってしまうから自分が本当に撮りたかった主題が薄まってしまうこと、使い始めのうちは面白いと感じる歪みの強さに慣れてくると段々新鮮味が薄れて飽きてくること、などの理由から。とは言え、ズームレンズと比較した時のコンパクトさや明るい大口径の表現に魅了されて、使いこなせるようになれればスナップを撮るのに最適なレンズになり得る。特に20mm F2の大口径広角レンズはスナップの自由な表現の相棒になってくれる1本だ。


SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 

>たまにはポートレートを。広角レンズでは撮り方次第では誇張がされてしまうので難しいが、子どもを撮るには良い距離感になるし出てくる画も楽しい。動きが予想がつかない子どもをMFで撮るのはちょっと大変ではあるが。。


SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/13秒 ISO感度:3200 

>美しい風景ならカラーで撮りたいが、都会でのスナップにはモノクロも似合う。広角なら切り取られたシチュエーションから色々な想像をかき立てる構図も作りやすい。

ちょっとだけスナップについて考えてみたが、結局は自由な表現手段としての写真なのだから手元にあるカメラで各々が好きに撮ればいい。周囲に迷惑さえかけなければ、インスタ映えが目的だろうがそれでも構わない。いいね!が沢山つかなくても、嫁や娘にもっときれいに可愛く撮れと言われても、それが後世に作品として評価されなくてもがっかりせず、人生の一瞬の空気感や思い出を残すことができたと思うのなら、それが自分にとって価値あるスナップなのだから。


SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:25600 
>ISO25600!手ブレ補正、ISO感度の高さのおかげで暗いところで絞っても美しく写すことができる。スナップは昔よりも自由を手に入れた気がする。


 

馬場 亮太(ばばりょうた)

馬場 亮太(ばばりょうた)

1973年東京都中野区生まれ、中野区在住。 デジタルコンテンツ制作会社にて企画・デザイン、ブライダルフォトスタジオでのカメラマンなどを経て、広告制作会社でのプロデュース、企画、アートディレクション、撮影等を経験後、2013年よりフォトグラファーとして独立。主に広告/カタログ/イベント/取材などのスチール撮影、アーティストのスチール/PV撮影、広告/Web等のプロデュース/ディレクションで活動中。主な使用機材はソニーα9/α7RII/α6500。

FíRIN 20mm F2 FE MF


ケンコー・トキナー初のソニーフルサイズEマウント(FE)対応レンズ。大口径F2.0の素直なボケと、広角20mmの歪みのない自然なパース感、レンズ周辺までしっかり解像される描写など、日常を切り取るスナップから風景撮影まで様々なシーンで活躍できる広角単焦点レンズです。電子接点付きで、MFアシスト(ピント拡大表示)や距離連動(手ブレ補正対応)、絞り値の表示など、ソニーα(Eマウントシリーズ)での使用に特化されているため、マニュアルフォーカスが苦手な方でも気軽に楽しめます。

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