光川十洋の感動表現|林の天井

 この魚眼(フィッシュアイ)レンズは、対角で180度の情景を画面いっぱいにとらえます。私たちの視界とは異なって広い範囲を同時に描写できるので、新鮮な世界を見つけることができます。
 春になって、いろいろな林の中に入ってみました。そして真上を見上げると、春の息吹の姿や色も感じられます。ファインダーをのぞきながら、あちこち動かしてみているだけでも楽しいのですが、このレンズで林の天井を撮影してみると、さらに感動表現を手にすることができます。魚眼レンズ特有のタル型のゆがみによって、木の幹が異様にカーブする場面にならないようにアングルを決めました。
 空を背景にする場合は、木々が暗く写りますので、プラス補正をして、好みの明るさに調整してください。太陽が画面内に入る場合も工夫をします。
撮影後、画像を天地変えて見たり、90度回転したりして鑑賞して見てください。ダイナミックに感じられるする位置で天地を決める楽しみもあります。
 近づいてもシャープ、近くから遠くまではっきり写る絵柄は気持ちがよいです。超広角ズームレンズと一緒に持っていると、表現を広げることができます。手持ち撮影でもよく、軽くて小さいので便利なレンズと言えます。


 
芽吹きが始まったばかりの落葉松(カラマツ)林の中に入りました。幹の周りに新芽の緑が付き始めたこの時期ならでは空間です。中心に木がまっすぐ伸びて壮観です。

AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5(APS-Cサイズカメラで撮影)

◎焦点距離:10mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:100 +0.7補正

 
白樺の幹にカメラを近づけてMF(マニュアルフォーカス)で画面内手前から1/3あたりにフォーカスを合わせます。1本の木を対角線構図のように配して、遠近感も感じられるように画面に変化を出しました。


AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5(APS-Cサイズカメラで撮影)

◎焦点距離:11mm 絞り:F/13  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200 +1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

 
地上に出て間もないタケノコが育っていく場面を取り入れた、にぎやかな竹林です。新しいタケノコに近づくと太めに写るので、生命力を感じます。風がある日でしたので、ISO感度を少し上げました。

AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5(APS-Cサイズカメラで撮影)

◎焦点距離:10mm 絞り:F/18  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:800 +0.7補正

 

光川十洋(みつかわとうよう)

光川十洋(みつかわとうよう)

日本大学芸術学部写真学科卒。学研で創作分野歴任。現在クラブツーリズム、カルチャーセンター、写真団体の写真講師。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター

Tokina AT-X 107 DX Fisheye


焦点距離10mm時に対角線画角約180°の魚眼レンズの画角を実現したAPS-Cフォーマット一眼レフ用交換レンズ。大きく変化する画角、遠近感、被写体のデフォルメ等、通常の超広角ズームレンズとは明らかに違う、ディストーションを生かした映 像表現を可能にしました。

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