伊藤宏美の感動表現|広角レンズでSLを撮る

私は、トキナーAT-X 14-20 F2 PRO DXレンズに出会い、広角を生かして、広い風景の中を走る鉄道を撮影したくなり、

5月の上旬に遅咲きの桜がまだ残っているといいなあと、福島県~新潟県へ撮影に行くことに決めました。

今年は5月の上旬でも、遅咲きの桜はまだ綺麗に残っていたので、満開の桜の木の下を走るSLを狙うことができました。

 

注意したいのは、広角にした時のSLの大きさです。SLが来る前に、車両の長さ、大きさを考えて構図を決め、線路に置きピンをするのですが、

置きピンをマニュアルで合わせるのに、このレンズのワンタッチフォーカスクラッチ機構は非常に使いやすく便利です。

また、桜にもある程度ピントが欲しいので、F8に絞込み被写界深度を深くしました。

撮影してみると、超広角にもかかわらず、画面の端の桜もSLもゆがみ無く撮影できました。

 

翌朝は、近くの只見線に足を伸ばしてみると、こちらも、桜は残っていました。

桜と線路の距離はあったのですが、広角レンズなので、F8の絞りで十分な被写界深度が得られました。

朝の光で撮影したのですが、このレンズは、青空の諧調も綺麗に表現してくれました。

 

別の日に、このレンズを持って、夜汽車の撮影も試してみましたが、ズームレンズにもかかわらず、単焦点並みの高い描写性能を発揮し、

車体に写りこんだ光もぼやけることなく美しく表現できました。

 

 

①磐越西線 SLにピントを合わせ、できるだけ桜を画面いっぱいになるように工夫

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX

 焦点距離:20mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:640 

 

②只見線 早朝、桜に陽が当たっていたので、桜にピントをあわせました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX

 焦点距離:17mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400 

 

③SL YOGISHA 停車駅からの発車

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX

 焦点距離:20mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:8000