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齋藤千歳の感動表現|ミラーレス一眼時代の超広角はコンパクトで高性能なだけでなくSAMYANG 12mm F2.0 NCS CSはフィルターも使用可能です。

Posted: 2019.05.29 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|ミラーレス一眼時代の超広角はコンパクトで高性能なだけでなくSAMYANG 12mm F2.0 NCS CSはフィルターも使用可能です。 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか! 齋藤千歳です。

ここ数カ月、サムヤンのミラーレス一眼APS-C撮像素子機向けのレンズを使って、チャートや実写を撮影して電子書籍のレンズラボシリーズを制作しています。

今回、ご紹介するSAMYANG 12mm F2.0 NCS CSだけでなく、SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CSやSAMYANG 50mm F1.2 AS UMC CSも同時期に使用していたのですが、その性能に高さはちょっと驚きのレベルです。

詳細は『SAMYANG 85mm F1.8 ED UMC CS 機種別レンズラボ』や『SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS 機種別レンズラボ』、間もなく発売予定の『SAMYANG 50mm F1.2 AS UMC CS』でご確認いただけると幸いです。

コンパクトで比較的リーズナブルな価格でありながら、絞り開放からのシャープで画面全体の描写性能が高いのが全体的な特徴になっています。

最近流行の35mm判フルサイズミラーレス一眼カメラ用のレンズのでかい、高い、高性能とは異なった傾向といえるでしょう。

コンパクトで高性能、低価格なSAMYANG 12mm F2.0 NCS CSですが、レンズ前玉の前に装着するねじ込み式のフィルターが使えるという点が実は大きな注目ポイントになっています。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:なし

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

春の晴天に恵まれた北海道・安平町で撮影したナノハナ畑と空の写真です。ナノハナの黄色と空の青の発色がキモといえる写真になっています。

「フィルターが使えるのは当たり前では?」と思われる方も多いと思います。

しかし、これまでの超広角レンズの世界では、明るい超広角を実現するために「出目金レンズ」などと呼ばれる前玉が非常に大きく、まるで半球のように湾曲した前玉をもつレンズになることが多く、これらのレンズでは普通にレンズのようにレンズの前にねじ込み式のフィルターを装着することができないのはよくあることでした。

そのため、特殊なフィルターをレンズの前に装着するか、レンズのもっとも後の部分にフィルターを貼り付けるなどの方法で対処しているのが実情です。

装着の難易度が高く、面倒なこともフィルターの使用自体を諦めることも珍しくありません。

そのため、超広角レンズの世界では、ねじ込み式のフィルターがそのまま使えることは大きなメリットなのです。

APS-Cミラーレス一眼カメラ用のSAMYANG 12mm F2.0 NCS CSは、これを実現しています。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:Kenko ZX C-PL

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

ナノハナの黄色との対比効果で写真を印象的にしてくれる空の青の濃度をさらにアップするためにC-PLフィルターを使って撮影しました。

ハイアマチュアやプロのカメラマンの多くは、カメラバッグのなかに複数枚のフィルターを入れるフィルターケースが入っていると思います。

RAW現像などで撮影後の画像処理がパソコンなどで行えるといっても、撮影時にフィルターでしかできない写真の印象を強めるテクニックがあるからです。

フィルターが使えない超広角レンズを使っているときは、それらのテクニックが使えなくなり、撮影のバリエーションも減ってしまいます。

私の場合は、C-PL、高濃度ND、プロソフトンのAとB、ハーフND、これに最新のスターリーナイトフィルターがいつも持ち歩く定番フィルターです。

これらのフィルターを使うとデジタルによる後処理では難しい各種効果が得られます。

すでに掲載した作例では、C-PLフィルターによる空気中のチリやホコリによる乱反射を抑えて青色をより濃くする効果を使っていますが、これを同じ効果をレタッチなどで得るのはかなり難しいと思います。

C-PLは風景撮影の超定番といえるフィルターですが、超広角レンズでは使用できないレンズも多かったのです。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:Kenko ND400 プロフェッショナル

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/4.0 シャッタースピード:4.0秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

流れ落ちてくる滝の水流をNDフィルターでぶらし、静止している雪や氷などとの対比効果で動きを表現する滝の定番撮影法を使っています。

静止画である写真で画面の内に動きを表現するために、よく使われるのが「ぶれ」です。

滝や渓流の流れなどを表現する際に定番の方法ですが、これにはレンズに入る光の量を低下させるNDフィルターや高濃度NDフィルターを使うのがお約束になっています。

レンズ前面が球状になった出目金レンズでは、この手法も使えなかったわけです。

SAMYANG 12mm F2.0 NCS CSであれば、明るい広角でありながら、動きを表現する手法もフィルターで簡単に行えるわけです。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:Kenko MC プロソフトン(B)N

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/4.0 シャッタースピード:13秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

ソフトフィルターのMC プロソフトン(B)Nを使って、星を光の強さに合わせて、にじませて大きさが異なるように撮影しています。

もともとSAMYANG 12mm F2.0 NCS CSは、絞り開放から解像力が高い明るい超広角レンズなので、星や星景写真を撮影するユーザーから非常に高い支持を得ています。

星や星景撮影時にフィルターが使えるとKenko MC プロソフトン(B)Nなどのプロソフトン系のソフトフィルターを使うことで、星の光の強さに応じてにじませて異なるサイズで表現することができようになります。

このプロソフトンを使った撮影手法はデジタルにおける星、星景写真の定番であり、レンズの前に装着するねじ込み式フィルターが使えない超広角レンズでも、同様の効果が得られるようにさまざまな努力がされてきました。

SAMYANG 12mm F2.0 NCS CSであれば、このような努力はいりません。

いままでのねじ込み式フィルターをそのまま使うことができるのですから。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:Kenko MC プロソフトン(B)N+Kenko スターリーナイト

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/4.0 シャッタースピード:13秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズのカメラで撮影)

ソフトフィルターのMC プロソフトン(B)Nにプラスしてスターリーナイトフィルターでオレンジ色のナトリウム灯の影響を抑えました。

同じケンコー・トキナー写真ブログのソフトフィルターブログでは、すでにご紹介していますが、SAMYANG 12mm F2.0 NCS CSは普通にねじ込み式の円形フィルターが使用できるので、フィルターの重ね付けも可能です。

今年の4月に発売され、いまや大人気の水銀灯とナトリウム灯の影響を低減してくれる光害カットフィルターのスタリーナイトとMC プロソフトンを重ね付けすると、街灯などの影響を低減しながら、星の光の強さに応じて異なる大きさに表現することができます。

今後の星景撮影の定番的な使い方になりそうな予感のする組み合わせなのですが、SAMYANG 12mm F2.0 NCS CSはこれも問題なく可能です。

普通にフィルターが使えるか? 使えないか? を多くの人々が気にする理由がよくわからないという方もいるかもしれませんが、超広角レンズで普通にフィルターが使えるということは、表現の幅を大きく広げてくれます。

レンズの光学性能の高さだけでも非常に魅力的なSAMYANG 12mm F2.0 NCS CSですが、さらに普通にフィルターが使えることは、その魅力をさらに際立たせてくれる大きな要因になっています。

超広角レンズを購入する際には、ねじ込み式フィルターが普通に使えるか、どうかもぜひ選択材料にひとつに入れてみてください。

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伊藤宏美の感動表現|冬の北海道☆食いしん坊編 ~牡蠣弁当をおかわりの巻~

Posted: 2019.05.29 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|冬の北海道☆食いしん坊編 ~牡蠣弁当をおかわりの巻~ はコメントを受け付けていません

今回は、フルサイズカメラにAT-X 17-35 F4 PRO FXをつけた北海道の旅を纏めてご紹介します。

まずは釧網本線。

この1週間ほど前は、蓮田氷になっていたのですが、この日はまた違った風景になっていました。

翌日にいってもまた違う風景に、毎回悩まされながら毎年来てしまうのです。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:29mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100

フルサイズ用にふさわしい描写力・解像力を持つレンズなので、氷や雪の表面を詳細に写してくれました。

黒つぶれしにくいので、蒸気機関車の側面も濃淡のある表情豊かな色合いに表現できます。

この日は蒸気機関車を追いかけていたのですが、翌日は朝イチでそのまま花咲線に向かいました。

早朝に撮影したあと、牡蠣飯のお弁当を買うのを楽しみにしていたのです。

楽しみにしていたのに、行ってみるとお店が開いていません。

でも、窓ガラスが蒸気で曇っていて、中でご飯を作っている様子がします。

我慢できずに尋ねてみると

「ご飯が炊けるのは9時すぎです」とのこと。

それならば、、、という事で、厚岸の海沿いでお弁当が出来るのを待つことにしました。

大好きな海沿いの町。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:23mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100

空の青や海の青が相まってトキナーブルーが映え、

青が写りこんだ雪の表面もトキナーブルーでより美しく見えます。

そして待っていると牡蠣飯が出来上がる時間になったので、

厚岸の駅に戻りました。

ここの牡蠣飯をできたてホヤホヤで食べれるなんて、贅沢の極み。

さっそくその場でいただきました

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:34mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:400

そんなことをしていると、陽は影ってしまったのですが、

雲の表情も悪くなく、雲の切れ間からお日様がキラキラと海を照らしてくれました。

​​​​​​​

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:17mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

列車を待っている間に、またしばらくこのお弁当は食べれないのか。

などと考えていると、もう集中できなくなり、また厚岸に戻り、お弁当を持ち帰り用に包んで貰いました。

おまけにお結びも買いました。ベビーホタテ入りです。

せっかくなので、厚岸駅を背景に撮影。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:32mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100

フルサイズ用にもかかわらず、軽量コンパクトなので、旅のテーブルスナップを楽しむには最適なレンズです。

描写力に優れているので、旅の思い出を詳細に残してくれます。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:26mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

列車は広大な湿原も走って行くのです。

鹿の群れがいたようで、たまに聞こえる鹿の声に目を凝らして鹿を探したりしました。

他には、富良野線に行った時にも、このレンズを持っていきました。

雪の積もる木の下に、広角レンズを生かすために雪をかき分けて入り撮影。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:17mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:200

このレンズは白とび・黒つぶれしにくいので、雪の表面もただ白いだけでなく、

細かな陰影まで表現してくれます。雪が積もった木は難しい状況だけれど、シャドー~ハイライトまで

見事なバランスで描写してくれました。

富良野駅に立寄った時は、圭子ちゃんの駅そばに寄りました。

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:17mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:800

◎使用レンズ:AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離:29mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:800

​​​​​​​

へそ祭りのひょうきんなお人形が置いてあるので、

「へそ祭りの時に来て見たいなあ。」などと思いながら、駅そばをいただきました。

つい、駅そばも見つけると、食べたくなってしまうのです。

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國政寛の感動表現|バラのいろいろな姿をマクロレンズで写し取ろう!

Posted: 2019.05.29 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|バラのいろいろな姿をマクロレンズで写し取ろう! はコメントを受け付けていません

『魔力』

​​​​​​​

~出会うたび

 その先に導かれるように

 惹かれて虜になってしまう~

桜もチューリップも終わって汗ばむ陽気になる季節、あちこちで満開のバラに出会えますね。

とても美しく魅力的なバラですが、漠然と撮っているといつも同じような絵になりがちです。

今回は、そんなバラのいろいろな撮り方をお見せします!

一枚目の写真。

バラといえば、花びらの渦巻が描くカーブが美しいですよね。

まず何より大事なのは、綺麗な渦を巻いている花を見つけること。

お気に入りのバラを見つけられたら、渦を巻く方向性をよく観察してどう切り取るかを決めましょう。

同じくバラを正面から撮影したものですが、花びらの奥の方にピントを合わせています。

マクロで最短撮影距離付近まで寄って撮影していますので、渦を巻く花びらが完全にボケて面白い表現になりました。

バラを横から見て、手前の花びらのフチにピントを合わせました。

こちらも最短撮影距離付近まで近づいているため、ピントを合わせた場所以外が大きく柔らかくボケています。

横からのアングルで撮影すると、直線的で黒っぽい茎や葉の部分がどうしても画面に入ってしまって煩雑な印象になりがちです。

そこで、下半分に手前に咲いている一輪の花を写し込んで前ボケとし、茎の部分を隠しています。

アップで寄るだけでなく、背景を活かした撮影にも挑戦しましょう!

バラのアーチの上の方に咲く一輪を、アーチの中から少し見上げるように撮影。

背景には周囲の花や葉、隙間から覗く空など色とりどりの円ボケとなって写っています。

密集した花壇の奥に咲いていた一輪。

手前の花を前ボケにしてその一輪に焦点を合わせています。

花びらに当たった太陽光が白く滲んで、ちょっと幻想的な雰囲気になりました。

バラの葉は表面にツヤがあり、太陽の光を浴びると白く反射します。

晴れの日にそんな葉を背景に入れれば、綺麗な円ボケが画面を彩ってくれます。

さらに、前ボケを入れて煩雑な茎の部分を隠すことで、蕾が元気よく飛び出しているようなイメージにしました。

バラの蕾、普段は横から見ることが多いですよね。

そんな視点をちょっと変えて、真上から見てみました。

なんだかこちらを睨む恐ろしい顔のようです。

こちら向きに伸びてくる蕾を真正面から。

少し引き気味にとらえ、背景に周囲の花や葉の照り返しをボケとして入れています。

春らしい、優しく温かい雰囲気になりました。

バラには雨も似合います。

雨が降ると撮影に出かけたくなくなる気持ちもわかります。

でも思い切って出かけてみれば、雨の日にしか撮れない素敵な風景に出会えますよ!

みなさんもぜひ、いろいろな撮り方でバラを撮ってみてくださいね!

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斎藤志津代の感動表現|秩父、天空のポピーと岩畳

Posted: 2019.05.29 Category: スマホ写真ブログ Comment: 斎藤志津代の感動表現|秩父、天空のポピーと岩畳 はコメントを受け付けていません

皆様こんにちは。

スマホ撮影の鉄人の斎藤志津代です。

先日、秩父に行ってきました。

皆野で天空のポピーが今年も開催始まったので
さっそく訪れてきました。

今回も持参したのはSNSマスター、ワイド・マクロの一つだけ。
写真をご紹介いたします。

写真で見てもわかりますが見ごろはこれからといった感じです。
このブログが公開される1週間前くらいに行ったので
これから行かれる方はちょうど見ごろかもしれません。

少し足をのばして長瀞の宝登山神社の近くにある
ハナビシソウ園にも立ち寄りました。

こちらは黄色のポピーです。
天空のポピーより比較的空いていることが多いです。
こちらはまだまだつぼみでした。

つぼみこそ絶好の接写撮影チャンスです。
花びらが痛んでいないのできれいに撮れます。

よく見るとポピーのつぼみっておもしろいですね。
咲いてないときもよく見ると意外な発見があって楽しい。

ここまで来たらせっかくなので岩畳にも。
ちょうど夕暮れ時で美しい景色が見れました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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齋藤千歳の感動表現|新千歳空港からわずか約20分の安平町で菜の花などの春の風景にKenko MC プロソフトン(B)Nでひとひねり

Posted: 2019.05.29 Category: ソフトフィルター Comment: 齋藤千歳の感動表現|新千歳空港からわずか約20分の安平町で菜の花などの春の風景にKenko MC プロソフトン(B)Nでひとひねり はコメントを受け付けていません

​​​​​​​みなさん、撮ってますか!

齋藤千歳です。

北海道はすっかり春本番で、さまざまな種類の花が咲き乱れております。

一般的な感覚でいうと、春が訪れて花の咲く順番といえば「ウメ」「モモ」「サクラ」の順でしょう。

北海道では、それらの花が春の到来と共に一斉に咲くといったイメージです。

短い春と夏の時期に草花たちは驚くような生命力で芽吹いていくことに、我々人間のほうが驚くほどになっています。

北海道では開花の早い道南地方などでは、ちょうどゴールデンウィークに時期にサクラが満開ということもあり、北海道観光でサクラを楽しんだことのある方も多いのではないでしょうか。

しかし、地元北海道民にとって、サクラは本格的なドライブシーズンの幕開けを伝えてくれる初春の使者といったイメージです。

ゴールデンウィークにサクラが咲くと、シバザクラやチューリップ、ナノハナなどが北海道ならではの壮大なスケールで楽しめるシーズンがやってきます。

今回はこのなかでもナノハナを取り上げてご紹介しながら、春の風景のなかでソフトフィルターKenko MC プロソフトン(B)Nを使っていきます。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:なし

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:250秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズで撮影)

撮影地:北海道・安平町

壮大なスケールで咲き誇るナノハナを広角レンズで撮影。画面のほとんどのナノハナにしながら、奥行きを表現するのにわずかに背景をとり込んでいます。

北海道でナノハナがもっとも有名な場所は滝川市になります。

4年連続でのナノハナの作付面積日本一という実績もあり、たきかわ菜の花まつりが盛大に行われるなど、まさにナノハナの町といった印象です。

滝川市のナノハナの見頃は5月中旬から6月中旬までになっています。

北海道の空の玄関口新千歳空港からは、クルマで約1時間45分程度、旭川空港からで約1時間20分の距離になります。

これに対して、今回撮影を行った安平町は多くの方が利用する新千歳空港からクルマで約20分と、アクセスが非常に容易なのも魅力といえます。

安平町のナノハナの見頃も5月中旬から6月中旬です。

今年の4月には、新しい道の駅「道の駅あびら D51ステーション」もオープンし、ナノハナの見頃の時期にはさまざまなイベントが開催されます。

ナノハナの時期にレンタカーを利用して、北海道を旅行や出張される方は、新千歳空港からの出発の際に、帰りの飛行機の前のレンタカーを返却する際のあまり時間にぜひ寄り道することをおすすめします。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:「MC プロソフトン(B)N」

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズで撮影)

撮影地:北海道・安平町

ナノハナを撮影しているとどうしても単調になることを多く、ソフトフィルターのMC プロソフトン(B)Nを使ってみました。

安平町のナノハナ畑は北海道らしい壮大な風景のなかで楽しむことができます。

2019年に安平町の「北のなのはな会」から提供された「菜の花マップ」のナノハナ畑の数は13個でしたが、ひとつひとつが大きく、普通の人ではクルマ以外ですべてを回るのは困難でしょう。

基本的に新千歳空港からはレンタカーの利用をおすすめします。

雄大な風景が楽しめる安平町のナノハナですが、順光であったり、逆光であったり、地形が異なったり、背景に列車が走るシチュエーションがあったりと、それになりバリーションがあるのですが、それでも撮影者の技量の問題か、撮影しているうちに写真が単調になることは否めません。

そこで、ソフトフィルターのMC プロソフトン(B)Nを使ってみたわけです。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:なし

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:320秒 ISO感度:100  露出補正:+1/3段 (APS-Cサイズで撮影)

撮影地:北海道・安平町

ナノハナ畑から、次のナノハナ畑までの移動の際に風景も北海道らしい雄大なシーンが多く、ついシャッターを切ってしまいます。

ナノハナの風景にソフトフィルターという組み合わせは、個人的はかなり気に入っています。

特に今回のように天気のよい春の日の撮影では、ナノハナだけでなく、広い草原的な風景についても、これから初夏を迎える強い日差しのイメージと懐かしい幼い日の夏休みの思い出のような印象を強調してくれるように感じるのです。

Kenko MC プロソフトン(B)Nなどのソフトフィルターを使用するときに、気を付けたいのが、レンズの焦点距離とソフト効果の関係になります。

基本的に焦点距離の長いレンズに使うほど、同じソフトフィルターでも、ソフト効果が強くなります。

実際に撮影して、その関係は確認した記事は「齋藤千歳の感動表現|ずっと気になっていた焦点距離によるプロソフトンのソフト効果の違いをチャートと風景で検証しました」をご参考ください。

今回の撮影では、焦点距離12mmのAPS-C機向けのレンズである「SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS」を使っているので、効果の強いMC プロソフトン(B)Nを使いましたが、超広角以外はソフト効果が強くなりすぎてしまうことが多いでしょう。

使用レンズ:SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS

使用フィルター:Kenko MC プロソフトン(B)N

◎焦点距離:18mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 露出補正:+1/3段 (APS-Cサイズで撮影)

撮影地:北海道・安平町

MC プロソフトン(B)Nでは、効果が強すぎるかと思いましたが、12mmの超広角なのであえて使ってみたところ、ちょうどよい印象です。

ナノハナなどの風景に使ってもおもしろい効果が得られるMC プロソフトン(B)Nですが観賞サイズにもよりますが、超広角以外では効果が強すぎるシーンが出てきます。

そんなときには、効果の弱いPRO1D プロソフトン[A](W)も用意しておき、効果の強弱を確認してから、撮影するのがおすすめです。

ソフトフィルターを2枚も用意しておくのは面倒なように感じますが、プロソフトンは星景写真の定番フィルターでもあります。

実際に星や星景を撮影するときにも、使用するレンズの焦点距離に合わせて2枚を使いわけることになるので、私のカメラバッグにいつも入っている定番にソフトフィルターです。

今回は、昼間の風景の撮影に使用しましたが、ナノハナをアップで撮影するシーンでも効果を発揮してくれますので、ぜひお試しください。

ゴールデンウィーク明けの5月や6月の前半は、北海道旅行の飛行機のチケットも安く、実際に住んでいる我々としては人も少なく、天気もよく、さまざまな花の咲くおすすめのシーズンになっています。

ぜひ2枚のソフトフィルター、MC プロソフトン(B)N、PRO1D プロソフトン[A](W)といっしょに日中は花々や風景、夜は星や星景の撮影を楽しんでみてはどうでしょうか。

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千手正教の感動表現|星空を撮る⑬

Posted: 2019.05.29 Category: 星空撮影ブログ Comment: 千手正教の感動表現|星空を撮る⑬ はコメントを受け付けていません

ここ数年、沖縄県石垣島と同じ様に徳島県にし阿波エリアに通っていますが、今回は、縁あって2年ぶりに同じ徳島県の南阿波(徳島県海陽町)へ行ってきました。Tokina opera 16-28mm F2.8 FFを相棒に徳島県の海岸線を。。。

Tokina opera16-28mm F2.8 FFとCanon-EOS6DMarkⅡSEOSP4とSLIK ライトカーボンE84 FAの組み合わせは、とてもコンパクトに纏まり、飛行機を使った撮影旅行には最適です。

他にもレンズは、持参していますが、今回の組み合わせは、星景を撮影する上でとても楽をさせて頂いています。

 海陽町那佐の海岸線での撮影でしたが、日中から薄雲が掛かっていて諦めかけていましたが、僅かに霞んで見える星空の中の撮影でした。

 何とか形になったかな?という星景です。

 那佐での撮影後、南の開けた場所にと思い、一昨年の夏に訪れた大砂海岸へと移動。

海水浴場で撮影。防波堤の先端では、地元の親子連れが夜釣りをしていました。

霞んだ様な薄雲の様な宙でしたが、何とか天の川も写ってくれました。

 最後に今回お世話になった宿「ふれあいの宿 游游NASA」の駐車場で外灯があるのを承知で撮影したものです。そんな状態でも天の川が写ってくれました。

共通データ

 レンズ:Tokina opera16-28mmF2.8FF(LeeNo.1フィルター)

 カメラ:Canon EOS6DMarkⅡ-SEOSP4

 三脚:SLIK ライトカーボンE84 FA

  リモートケーブル:ケンコーリモート90L

 露出:20秒/ISO:6400

余談ですが、今回撮影地として向かった徳島県海陽町那佐の最寄り駅は、阿佐海岸鉄道「宍喰駅」ですが、駅長さんが伊勢海老なんですよね。

 これを見たさに多くの観光客(いや、鉄ちゃん?鉄オタ?)が訪れる様です。

  レンズ:Tokina-opera50F1.4FF

   カメラ:Canon-EOS6DMarkⅡ

 伊勢海老駅長にピントを持って行くとネームプレートや駅長帽がちょっとボケ。開放値で撮影。こういう場合は、ちゃんと絞れば良かったですね(汗)

 こちらは、大砂海岸の撮影ポイントを撮ったものです。游游NASAから車で15分程の距離ですが、星景撮影する場合、一晩に何ヶ所かのポイントを回るので大した時間ではないと思います。

 画像の正面が西側になります。

レンズ:Tokina-opera50F1.4FF

  カメラ:Canon-EOS6DMarkⅡ

 徳島県南阿波エリアは、冬場の晴天率が高いとの事。次回は、是非11月~1月にお邪魔したいと思っています。

最後に今回の撮影にあたり、私を誘って下さいました「株式会社アルタシステム(阿波の産直便)」の丸岡社長、「株式会社漁火(ふれあいの宿 游游NASA)」の坂木営業部長には、大変お世話になりました。特に丸岡社長は、天体写真家としても有名な方で、ケンコースカイメモRなどを用いて多くの天体写真を天文雑誌や報道機関に発表されている方です。

今回持参したTokinaレンズにはとても興味を持たれていました。

皆さんも是非!Tokinaレンズで星空撮影を楽しんでみて下さい。

今回の撮影に関する詳しい事や滞在中の画像などは、いつもの様に…私のFacebookに掲載してありますので、宜しければ参考にして頂けると幸いです。

 https://www.facebook.com/masanori.senshu

それでは、また。

皆さんも満天の星空の下へ撮影に出掛けてみて下さい。

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