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Lensbaby SOL 45で自分好みの写真を撮るコツ

Posted: 2019.01.16 Category: LENSBABY Comment: Lensbaby SOL 45で自分好みの写真を撮るコツ はコメントを受け付けていません

この秋口(2018年9月)に発売されたLensbaby SOL 45を3ヶ月程度使用してみて自分好みの写真を撮るコツがわかってきました。

このレンズの楽しみ方だったり、撮影するときに自分が注意している点を紹介します。Lensbabyのレンズに興味を持ってこのブログに来られたみなさんのヒントになればと思います。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/100sec ISO100
光源を入れるとSOL 45らしい周辺の描写が際立ちます。

まずは自分の撮影環境やスキルレベルについて。
現在、ソニー社製フルサイズミラーレスカメラのα9を使用しています。RAWで撮影してAdobe Lightroomで現像し、自分のブログやSNSへ投稿するのがメイン。カメラで撮影するのが趣味の一般人です。街で友達と写真を撮りながらお散歩したり、新製品の発表や新サービスのイベントに素人ブロガーとして参加して撮影したり。人を撮るポートレート撮影は苦手なのでその辺りは本ブログの他記事が参考になると思います。

さて、Lensbaby SOL 45。用意されているマウントはキヤノンEFマウント、ニコンFマウント、ソニーAマウント、ソニーEマウント、富士フイルムXマウント、ペンタックスKマウントがあります。マイクロフォーサーズ用にSOL 22もありますね。「あー、このレンズ使いたいけど自分のマウントは作ってないや」となるのは少々ガッカリしますものね。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/13sec ISO640
45mmという焦点距離は身の回りにあるものを撮影するには使い易いですね。

このレンズが他のレンズと大きく違うのは周辺の〝ボケ〟。ふわふわボケとかソフトボケとか呼ぶ人もいるようです。この効果は周辺にいくほど強く現れます。個人的にはこのエフェクトは〝ボケ〟というより〝滲み〟という方がしっくりきます。浅い被写界深度で撮影することで表現するボケとは異なる効果。

Lensbaby SOL 45は絞り値がF3.5固定です。この絞り値で得られる〝ボケ〟とLensbaby SOL 45特有の〝滲み〟を活用するとこのレンズは楽しくなってきます。更にいうなら〝ブレ〟(被写体ブレ、手ブレ)も合わせた3つの要素にしてうまく組み合わせると更に面白くなってきます。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/60sec ISO100
手前左手のブランコの滲みは中央奥のボケとは異なる効果。

「インフォーカス/高解像の部分と〝滲み〟〝ボケ〟〝ブレ〟の部分のメリハリを大切にしよう」

写真は光と陰、虚像と偶像、静と動など、反対の要素を一つの画に盛り込むと良いと言われています。このLensbaby SOL 45で撮影するときには主題にはシッカリとピントを合わせ、それ以外を滲ませ(&ボケ/ブレさせ)ることでメリハリを持たせると楽しいです。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/320sec ISO100
風でなびく花のブレや周辺の滲み、手前のボケがあるので真ん中の開いた花と閉じた花のペアが際立つ。

そのためには〝きちんとピントを合わせること〟がとても大切。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/50sec ISO500
人物を撮影する場合はその人の顔/瞳にしっかりピントを合わせれば伝わりやすい写真になります。

α9では一部を拡大してピントをシッカリ合わせることができます。また、シャッターを切った際に出てくる画像がどんな見た目になるか?を常に確認しながら撮影することができます。Lensbaby SOL 45は絞り羽根がありません。ボケは角張らずEVFに綺麗に表示されるのでファインダ越しの街を眺めているだけでも楽しいです。その中でハッとした構図を切り取ると更に撮影の面白みが増します。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/8sec ISO640
時計台を拡大してピントを合わせて撮影。

「三脚を使う」「置きピンをする」等、できる限りピントを合わせることに注力しましょう。

また、滲みの効果は周辺に出るので主題を真ん中あたりに持ってくると良いです。いわゆる日の丸構図がおススメ。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/30sec ISO320
ど真ん中に主題を入れ込んで背景の工夫でバランスの良い写真に。

日の丸構図でも周辺の滲みによって上がってくる画像はとってもキュート。二次元的には平凡でも前後感を持った配置で主題を捉えれば立体的な世界を持たせることができます。更にティルト機能を活用してみるのも良いでしょう。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 2sec ISO200
2枚目は左に少しティルトしてピント面にひと工夫。

周辺の滲みが画像全体に締める割合が秀逸なので、トリミングをしない方がバランスが良い写真に仕上がります(多すぎると感じた時だけ少しトリミングを)。

もちろん、ステップアップとして「敢えて一部にだけ滲みの効果を持たせる」など前もって計画をたてて構図を決め、その後トリミングする撮影方法もあります。トリミングするときには滲んでいる部分を多目にするとその効果が伝わりやすい気がします。

(1)ピントはしっかり合わせる、(2)主題は中心に、(3)トリミングは極力しない。これを守るとLensbaby SOL 45で撮った写真がグッと良くなります。

自分はNDフィルタを活用して色味にメリハリを持たせたり、遅いシャッタースピードで動きを持たせた静と動のメリハリを持たせた写真を撮ることが多いです。また、トリミングをしたく無いのでInstagramにアップする際もスクエアフォーマットを使わなくなりました。だって、周辺の滲み効果が勿体無いんですもの。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/6sec ISO100
NDフィルタを使わなくても夜や雨の日にスローシャッターでの撮影も楽しい。

時折、絞りたくても絞れない(被写界深度を深くしたいのにできない)歯痒さがあるときも。ピントが合っているように見える範囲を広く確保するために被写体から離れる、主題とそれ以外の距離を多く取って背景をぼかす、などの撮影の基本を実践する良い機会です。色々駆使してメインの被写体を際立たせることができたときに達成感を得られます。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/13sec ISO1000
現像で色味を変えてその時の雰囲気を伝えるのも一つの手です。

マニュアルフォーカス、絞り値が固定、周辺が解像しない、などの〝縛り〟があることで熟考を重ねながら撮影するクセが付きます。また、構図やシャッターチャンスだけに集中してシャッターを切ることができるので構図力を上げる良い練習になります(そして練習なのに上がってくる写真は可愛い、という特典付き)。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/125sec ISO125
たとえ設定を追い込めてないままシャッターを切っても面白い画にしてくれるレンズです。

Lensbaby SOL 45 f/3.5 45.0mm 1/10sec ISO320
何気ない閉店後の店内を外から。

Lensbaby SOL 45はちょっと気をつけて撮影するだけで〝可愛い〟写真になるのはいうまでもありません。また、レンズの特徴を活かし、制約を回避しながら撮影することで自身の腕前をあげるのにもってこいのレンズでもあります。そのため写真撮影を始めたばかりの人と、ある程度の撮影経験のある人の両方におすすめできるレンズです。

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國政寛の感動表現|たのしくマスター! マクロ撮影術!(1)マクロ撮影の魅力と撮影機材

Posted: 2019.01.16 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|たのしくマスター! マクロ撮影術!(1)マクロ撮影の魅力と撮影機材 はコメントを受け付けていません

『風にそよいで』

~淑女のように
 たおやかに~

これまでの連載でマクロ撮影についていろいろお話してきました。
少しでも多くの方がマクロに興味を持っていただけていたら嬉しいなと思います。
お読みいただいている方の中には、これからマクロ撮影を始めてみようと考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで改めてまして、また今回から楽しくマクロ撮影するための知識やテクニックについてお話していきたいと思います!
記念すべき第一回目は、マクロ撮影キホンのキです!
どうぞ!

目次[非表示]

    1. 0.1.マクロの魅力
    2. 0.2.マクロ撮影の機材
    3. 0.3.おわりに

マクロの魅力

マクロ撮影は、クローズアップ撮影、または接写ともいいます。
一般的なカメラとレンズで撮影するよりも被写体に近づいて、画面いっぱいに大きく写すことです。

マクロ撮影の魅力は、身の回りの身近な場所でも心ときめく風景を発見できること。
遠くまで絶景を撮りに行かなくても、めったに見られない特別な瞬間を探さなくても、ちょっと足元に目を向ければ素敵な風景がいくつも存在しています。
そんな何気ない足元の風景が、マクロレンズを通すことで肉眼では見たことのない幻想的で不思議な風景に変わるんですよ!
この小さくて素敵な世界に触れてワクワク心ときめかせ、ほんのちょっぴり幸せな気持ちになれる。
それがマクロ撮影の大きな魅力です。

マクロ撮影の機材

マクロ撮影をするためには、被写体に近づいて大きく撮影するための機材が必要です。

とりあえずお手軽にマクロ撮影を試してみたいという方には、「クローズアップレンズ」や「接写リング」がオススメ。
どちらを使用しても最短撮影距離が短くなり、通常より被写体に寄って大きく写せるようになります。

「クローズアップレンズ」は、いつも使っているレンズの前にフィルターのように装着するものです。
ケンコー・トキナーからも数種類のクローズアップレンズがラインナップされています。

​​​​​​​(※「MC クローズアップNEO」No.3とNo.4を重ねて使用)

「接写リング」は、カメラボディとレンズの間に装着して使用するもの。
ケンコー・トキナーからは「デジタル接写リング」が発売されています。

(※デジタル接写リングなし)

(※デジタル接写リング36mm使用)

このようにお手軽にマクロ撮影が楽しめますが、小さな花などはあまり大きく写すことができず物足りなく感じるかもしれません。
本格的なマクロ撮影をするなら、やはり接写用のレンズである「マクロレンズ」を用意したいですね。
マクロレンズなら「クローズアップレンズ」や「接写リング」と比べて格段に被写体に近づいて大きく写すことができます。
等倍でのマクロ撮影はもちろん、通常のレンズと同じように遠くの被写体も撮影できるので、花を大きく撮るだけでなく少し離れて背景を入れたり、被写体の前後にボケを取り入れたり、表現の幅が広がりますよ。

ケンコー・トキナーのマクロレンズ「AT-X M100 PRO D」は、等倍までの撮影が可能な焦点距離100mmの中望遠マクロレンズです。
100mm前後のマクロレンズは少し離れた場所から被写体を捉えることができ、花だけでなくそこに集まる虫などを撮るにも最適です。
「AT-X M100 PRO D」には手振れ補正やレンズ内モーターは内蔵されていませんが、その分小さく軽いため、フットワークよく撮影することができます。
また、独自のワンタッチフォーカススクラッチ機構を内蔵しているため、フォーカスリングを前後にカチッ!とスライドさせるだけで瞬時にAFとMFの切り換えが可能です。

おわりに

道具が揃えば、あとは撮影するのみ!
慣れるまではなかなか思うように撮れずに難しく感じるかもしれませんが、ぜひこの楽しい世界を体験してみてくださいね!

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水咲奈々の感動表現|「Nikon Z6 + コンポーザープロⅡ スウィート80」と猫島へ

Posted: 2019.01.16 Category: LENSBABY Comment: 水咲奈々の感動表現|「Nikon Z6 + コンポーザープロⅡ スウィート80」と猫島へ はコメントを受け付けていません

コンポーザープロⅡ スウィート80は、焦点距離80mmのティルト機能を備えたレンズです。レンズの銅鏡をくにくにと曲げることでピントの位置を移動することができます。絞り羽根枚数が12枚と多いので、滑らかなボケとグラデーションが魅力的なレンズです。今回はこのレンズの開放絞りF2.8を使用して、被写界深度を浅くして、よりドラマティックなイメージになるようにネコを撮影してきました。

ニコンZ 6 1/640秒 F2.8 ISO200
沖縄県の本島南部にある奥武島はネコと天ぷら屋が多い島です。ふらふらとお散歩していたら、黒と白のコントラストが美しいこの子に出会いました。

ニコンZ 6 1/640秒 F2.8 ISO200
じりじりと近付いて行くと、警戒は解かないまでも逃げることもしないネコ。オートフォーカスではなく、マニュアルフォーカスでじっと動かずにカメラを構える私はネコから見てもちょっと不思議な存在だったのかしら?

ニコンZ 6 1/640秒 F2.8 ISO200
ともすればピント位置を見失いそうになるマニュアルフォーカスのレンズですが、このネコのようにコントラストが高い、はっきりとした色合いの被写体は、ピントの山が掴みやすいのでお勧めです。あんまり長々撮っているとモデルネコさんが疲れてしまうので、程よく切り上げてあげましょう!

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オオヤマナホの感動表現|ローコントラストはブラックミストの代わりになるの?

Posted: 2019.01.16 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|ローコントラストはブラックミストの代わりになるの? はコメントを受け付けていません

みなさまこんにちは。オオヤマナホです♪

ブラックミスト大人気が続いています!!

ブラックミストは
①白っぽくしすぎない「柔らかさ」を写真の質感に与える。
②暗部を黒つぶれさせず階調をふんわり整える効果
③フィルターを装着するだけでレタッチで柔らかく仕上げた風合いに
することができる
というところ!

簡単に「イイ感じ♪」にできるって素晴らしい!
でしょでしょ(ΦωΦ)フフフ…

ブラックミストなかなか手に入りにくい状態が続いていますが
じゃあ、ローコントラストはどうなの?どれぐらいちがうの?
そんな疑問もふつふつとわいてくるところですよね。

「ローコントラストって使えるの?」(ФωФ)フフフ

今回はローコントラストはどこまでブラックミストに迫れるのか。
そこね。みてきましょ。
撮影環境は「室内」「ストロボ光メイン」(ソフトボックス使用)「白い空間」です。
今回は光が安定しているのでカメラの設定は
焦点距離:35mm  絞り:F/2.2 シャッタースピード:1/160  ISO感度:200で統一しています。

まずは女の子の周辺部も入れながらの「引き」の構図から。

①    フィルターなし

②    ブラックミスト

③    ローコントラスト

④    なし・ブラックミスト・ローコントラスト

明らかにフィルターなしとありでは差はありますよね。
フィルター無しの艶っぽさ「艶感」がおさえられた「マット感」になっています。
解像度高くてシャープネス効きすぎやなんだけどな~~っておもってる方いませんか?
そんなあなたにおすすめのフィルターがこの2枚なんですよねえ。

ブラックミストとローコントラストの差異はどうでしょうか?
似てる!という声もあれば、違う!という声もありそう。。。
(わたしも正直何十回も画像をいったり来たりしながら見比べちゃいましたから(;´・ω・)
似てる?
違う?
同じ?
違う?
「間違い探しかよ!」って一人突っ込みいれながらみていくと
白いクマと背景のクッション!!
さりげなくわきのほうにあるバラの花!!

みてみて~~(ΦωΦ)(ΦωΦ)

フィルター無し⇒くっきりはっきり
ローコントラスト⇒
①クマの輪郭が溶け込んでしまいクッションと一体化しそう。
②クマの毛並みも一本一本がよくわからない。
③バラの花びらも輪郭なだらかなめらか。全体に白っぽくなっていて細かいところわかりにくい

ブラックミスト⇒丁度中間の質感風合い。

次は被写体にズームして2パターンみてみましょう。

⑤    フィルターなし

⑥    ブラックミスト

⑦    ローコントラスト

⑧     

⑨    フィルターなし

⑩    ブラックミスト

⑪    ローコントラスト

⑫     

​​​​​​​

うーーーん。

この2パターンはなかなか難しいですね。
フィルターありとなしの差はわかりますが、ブラックミストとローコントラストの
違いは(゜-゜)・・「似ていますね!!ブラックミスト手に入らなかったらローコントラストでもいいかも」!!!
と言ってしまいそうになります(;’∀’)

これは被写体との撮影距離が近いこと。
レンズの焦点距離が35㎜であること。(長いと効果が強く出る)
光がストロボ光(ソフトボックス使用)で向きとしては順光にちかいことも関係しているように
おもいます。(さらに検証します)

結論としては「今回のような撮影環境では」ローコントラストもブラックミストも似ているといえるかなと。
屋外自然光の中で撮ってきたときに感じたローコントラストの「グレー感」(全体的にグレーに近い風合いになる)
が気になっていたのですが、そこはあまり感じませんでした。

フォギーやプロソフトンのようなわかりやすさはなく、非常に微妙でファジーな印象のローコントラストですが
攻略するのは楽しいですね。コントラストの階調をおだやかにする柔らかさ。
これから、菜の花畑や桜の花という「一面の」をキーワードにする撮影でローコントラスト効果炸裂しそう。

角形フィルターにも「ネットブラック」「ネットホワイト」というのもあるんです。
こちらのフィルターも考え方はブラックミストとローコントラストも一緒ですが印象効果はまた違います。
良かったらそちらの記事もあわせてご覧くださいね。

というところで今日はこの辺で。

オオヤマナホでした♪

☆★CP+ケンコートキナ-「ソフト・クロスフィルターブース」にてピンクのタスキをしてあなたのお越しをおまちしています( ̄▽ ̄)★☆

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