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LENSBABY Velvet56レビュー

Posted: 2018.06.20 Category: LENSBABY Comment: LENSBABY Velvet56レビュー はコメントを受け付けていません

こんにちは!
フォトグラファーのひのけんと申します。

この度、縁あり「Lensbaby Velvet 56」を使用させて頂くことになりました。
普段は人物撮影や建築撮影を主に活動しており使用機材はSonyのα9、各種Sonyレンズとタムロンレンズが主になります。

標準域、マクロ撮影可、マニュアルフォーカス。
普段はマクロレンズもMFレンズも殆ど使わない私がこのレンズを扱うことでどのような世界を体感することができるようになるのでしょうか。
手元に届く前からワクワクしてしまうようなこちらのレンズ、早速MC-11と共に友人と6月の紫陽花を撮影にお出かけして試してきてみました。

初夏、雨を期待しましたが当日は30度近くの真夏日。
花はどうかなーと見てみると、まさに満開を迎えた紫陽花がそこに。
しっかりピントを合わせてみようとファインダーを覗くと、αのEVFには既に見たことのない世界が広がっていました。

使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/1.6  シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100
ふわっふわでとろっとろ!
日差しが強かったこの日、玉ボケを作ろうと紫陽花越しに見上げた太陽の光が優しく広がりじん
わりと花を包んでいます。
ともすればフレアが盛大に入るかと思っていた角度でしたが、とても幻想的に花と光を演出してく
れました。
ちなみにこちらは解放絞りのf1.6で撮影。

使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

焦点距離:56mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100
2段階ずつ絞っての比較ですが、F2.8ではソフトフォーカス効果が和らいで、シャープさとボケを両立するような写りに。

F5.6まで絞ると一気に解像感が上がり、解放とは対極的なパキッとした仕上がりになります。

絞りリングのクリック感と写りの変化がとても心地よく、夢中でカチカチといじり回してしまいました。
以前ソフトフォーカスフィルターを使用したこともありますが、それにはないソフトフォーカスレンズならではの手軽さがとても楽しい。
一眼レフってぼけぼけのふわふわも楽しいし、同じくらいカリカリの写真も魅力的ですもんね。

思わず花に食いついてしまうこちらのレンズですが、少し変化をつけてみようと紫陽花と木々に囲まれた階段を撮影してみることに。

使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/1.6 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

とてもノスタルジーな雰囲気に…!!!
まるで幼い頃、好きな子と並んで帰った夏の帰り道を思い出すような…!
と、そのような機会があったかは疑問ですが頭に思い描くような淡い記憶を写真に写し出したような仕上がりに、ライブビューを見て思わず「おぉ…!」と声が漏れました。

そしてこちらでも同様に比較撮影を。

使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
焦点距離:56mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100

焦点距離:56mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:100
こちらでも先程と同様に、F2.8ではボケとシャープさの両立が。
F5.6からは解像感の高まりを感じることができました。

少し遠景になり気になった変化としては、F2.8の作例四隅に見られるぐるぐるボケでしょうか。

被写体によって発生するようで、オールドレンズのような雰囲気を楽しむことができます。

一般的なレンズと異なり癖も強いですが、數十分の撮影でこのレンズの魅力に夢中に。
絞りを変えるだけでもとても楽しくて、410gと軽いので常にカメラバッグに忍ばせたいですね。Velvet 56ならではの楽しみ方が無限大にあるように感じられた撮影でした。

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齋藤千歳の感動表現|広角はぼけないことを知っている中上級者ほどほしくなる35mmF1.4。SAMYANG AF35mm F1.4 FEはぜひ初心者に挑戦してもらいたい

Posted: 2018.06.20 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|広角はぼけないことを知っている中上級者ほどほしくなる35mmF1.4。SAMYANG AF35mm F1.4 FEはぜひ初心者に挑戦してもらいたい はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

LENSBABY Burnside 35でナノハナ畑を撮影したところ、予想以上のグルグルぼけのびっくりした齋藤千歳であります。

今年の6月の北海道は、場所によっては30度を超えるなど、夏のような気温の場所も多いです。

それでも、日が沈むと寒くなりますので、旅行や撮影においでの方は、上着を忘れずにお持ちください。

基本的に梅雨のない北海道は、湿度も低く、昼は暖かく、夜は寝苦しいこともない、撮影に最適な季節です。

車中泊も快適な季節なので、さまざまな場所で撮影を行っています。

これらの写真は、ケンコー・トキナー写真ブログや、電子書籍「ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ」、さらに11人のフォトグラファーではじめたBoro-Photoでさまざまな記事に掲載させていただく予定です。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 +1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ネコ? の彫像の顔部分だけが浮かび上がったかのような大きなぼけが印象的な1枚に仕上がりました。F1.4の効果はすさまじいものがあります。

撮影協力:PazarBazar

さて、少し前に「35mmか、50mmか? レンズ沼の入り口! はじめての単焦点」というお話をさせていただきました。

そのときの最終的な結論は、大きなぼけが得やすい明るい50mmの単焦点というものでした。

しかし、先日、下記の電子書籍を制作していて、大きなぼけが得やすい明るい50mmの単焦点という結論にやや変化が起きています。

Foton機種別作例集185 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG AF35mm F1.4 FE 機種別レンズラボ

SONY α7 II で撮影

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

価格:330円

普通の人が気軽に買えるレベルの広角レンズは、さほど開放F値も明るくないので、ぼけない、だから最初はよりぼける50mmの単焦点のほうがおすすめとお話したのですが、SAMYANG AF35mm F1.4 FEは違います。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/3,200秒 ISO感度:100 +1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

ナノハナ畑で35mmを装着したら、アップよりも全景の撮影が一般的ですが、35mmでもF1.4では圧倒的にぼけるのがわかるのではないでしょうか。

絶対とはいえませんが、一般的に50mm前後のレンズに開放F値の小さな、明るいレンズが多いのです。

ひと目よりも明るいなどといわれるF0.95なんてレンズも、一般的に50mm前後の焦点距離が多くなっています。

また広角に比べると中望遠のほうが明るいレンズが多い傾向にあります。

写真に大きなぼけを得るには、より焦点距離が長くて、開放F値が明るいレンズほど優位になります。

そのため、焦点距離が短く、開放F値の暗い広角レンズはぼけづらいというのが、多くの方の基本的な認識でしょう。

開放F値の明るい広角レンズがあっても、基本的には安くても10万円以上、ものによっては20万円を越えるようなレンズも多く、とても一般ユーザーにおすすめできる値段ではありませんでした。

しかし、SAMYANG AF35mm F1.4 FEは実勢価格で75,000円前後と、決して安くはないですが、十分購入に対象になる価格なのです。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/4,000秒 ISO感度:100 +11/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

サクラを広角レンズで撮影すると背景に建物などが入り、いまひとつということも多いのですが、ご覧のとおり建物はぼけのなかに溶けてしまいます。

私は、レンズパワーとは、大きなぼけが発生したり、強力なパースペクティブを伴う超広角であったり、望遠レンズの圧縮効果であったりと人間の目で見るのとは異なる印象や効果が得られることだと思っています。

大きなぼけが得られる明るいレンズや超望遠、超広角、マクロなどは、このレンズパワーが強いので、それぞれの効果で印象的な写真を撮影しやすいと考えています。

私が標準の50mmや35mmという焦点距離をあまり得意としないのも、このあたりに原因があります。

ただし、50mmの単焦点レンズは多くの場合、明るく大きなぼけが得られるので、それでも比較的使いやすいのです。

私のなかでは開放F値の暗い標準ズームがもっともレンズパワーが低く、撮影が難しいと感じています。

初心者向けのキットレンズの標準ズームは、焦点距離は標準域で暗い、私にとってはもっとも難しいレンズといえるわけです。

自分が知っていることと違う、こんなの見たことがないという意外性や違和感は作品のインパクトを強めるための非常に重要な要素といえるでしょう。

そして、その違和感や意外性をレンズの効果で出せるレンズはレンズパワーが高いと考えているわけです。

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F1.4 FE

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/6,400秒 ISO感度:200 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

広角なので広い範囲が写っているのですが、大きなぼけが発生するので、ピントの合った部分に見る人の視線を簡単に誘導することができます。

撮影協力:PazarBazar

​​​​​​​前回までのブログでは、最初に買う単焦点レンズは、現実的な価格で購入できて、大きなぼけを得やすいので50mmを先に買うことをおすすめしてました。

しかし、SAMYANG AF35mm F1.4 FEは、35mmの画角で開放F1.4と明るいので「広角なのに大きくぼける」効果が簡単に得られます。

実勢価格の75,000円前後ははじめての単焦点レンズとしては、安くはないが十分検討の範囲内だと思います。

なによりもおもしろいのは「広角なのにぼけている」ことにおどろくのは「広角はぼけない」ことを理論的にも、体感的にも知っている写真の中上級者であることでしょう。

「広角はぼけない」ということを知らない人にとっては、広角でぼけたからといっておどろく必要はないのです。

単純にぼけていることにはおどろいてくれると思いますが……。

初心者でも中上級者のみなさんにうらやましがられる表現を簡単に手に入れあられるのが、SAMYANG AF35mm F1.4 FEといえます。

また、35mmF1.4というスペックは、アップ目の大きなぼけ表現だけでなく、星景写真の撮影やぼけをとりいれた風景の撮影、夜景など、さまざまな撮影に挑戦するときに大きなメリットがあります。

中上級者をうらやましがらせる、そして将来的にさまざまな撮影に挑戦するといった意味でも、レンズパワーの高い35mmF1.4は、あえてはじめての単焦点レンズとしても、おすすめできる1本となっています。

当然、2本目、3本目も単焦点レンズとしてもおすすめできますので、明るい広角単焦点レンズを一度検討してみてはどうでしょうか。

齋藤千歳の感動表現|広角はぼけないことを知っている中上級者ほどほしくなる35mmF1.4。SAMYANG AF35mm F1.4 FEはぜひ初心者に挑戦してもらいたい はコメントを受け付けていません

齋藤千歳の感動表現|超広角レンズSAMYANG AF14mm F2.8 FEなら憧れの14mmF2.8が現実的な値段で購入でき、どこまでも続くような空を気持ちよく撮影できます

Posted: 2018.06.14 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|超広角レンズSAMYANG AF14mm F2.8 FEなら憧れの14mmF2.8が現実的な値段で購入でき、どこまでも続くような空を気持ちよく撮影できます はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

風景はシャープなまま、星だけをにじませて強調してくれるというハーフプロソフトン(A) 100×125mmが試したくて仕方ない齋藤千歳です。

さすがに北海道でも5月になると、夜中に星を撮影していても、凍えるということはなくなります。

ただし、薄手のダウンジャケットを着ていることが多い気温です。

空気が澄んでいる冬場に比べると、5月は星を撮る条件がよいとはいえませんが、気温の問題を考えると気軽に星景が撮影できるといえます。

北海道はもともと星の撮影に向いているので、気温の問題がクリアされる冬以外の季節のほうが、星の撮影のハードルは低いのではないでしょうか。

5月になると北海道には、まるで冬の間に貯めていたエネルギーを爆発させるように春がやってきます。

ウメに、サクラに、モモ、春の花々がほぼ同時に一斉に咲き乱れます。

北海道の春は、徐々にではなく、一気に来るのです。

今月は、そんな北海道の春の様子をせっせと撮影しています。

これらの写真は、ケンコー・トキナー写真ブログや、電子書籍「ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ」、さらには新しく11人のフォトグラファーではじめたBoro-Photoでさまざまな記事に掲載させていただく予定です。

今回は、先月電子書籍レンズラボシリーズを出版させていただいたSAMYANG AF14mm F2.8 FEについて、お話しさせていただきます。

電子書籍は下記になっておりますので、こちらもご覧いただけると幸いです。

Foton機種別作例集171 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG AF14mm F2.8 FE 機種別レンズラボ

監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori

価格:330円

使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:14mm 絞り:F/4.0 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 +1/3補正 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

つい、先月までは部分氷結していたウトナイ湖。35mm判フルサイズの14mm広がる雲も含めて広々と撮影できました。

35mm判フルサイズ対応の14mm F2.8というレンズは、各カメラメーカーが純正で用意する広角レンズのラスボスともいえる仕様になっています。

最近、35mm判フルサイズで14mm F1.8というラスボスのラスボスともいえる仕様のものも発売されました。

カメラメーカー純正の14mm F2.8は、価格的にもラスボスといえるものが多く、20万円前後という出費を覚悟する必要ありました。

使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:14mm 絞り:F/5.0 シャッタースピード:30秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

夜明け前のまだ薄暗い空を30秒の長時間露光でとらえました。シャッター速度が30秒で好みの露出になるようにISO感度と絞りを調整しています。

カメラファンが、なぜこんなにF2.8という明るさを特別視するのか? これにはいくつかの理由があるのでしょう。

私の個人的な見解を述べておくと、その昔カメラマンがプロとして、仕事していくための最低限の機材といわれたのが、プロ機ボディが2台、大三元レンズとマクロ1本といわれていました。

フィルム時代のほうが、ボディは壊れやすかったようですね。

プロなら必携といわれる大三元レンズが、16mmもしくは17mm程度からはじまる35mm程度までの広角ズーム、24mmもしくは28mm程度から70mm程度までをカバーする標準ズーム、最後に70mm程度から200mmぐらいの望遠ズームです。

重要なポイントとしては、これらのレンズはすべて開放時のレンズの明るさがズーム全域でF2.8になっています。

全域F2.8の大三元レンズに対して、全域F4.0の明るさのズーム3本が小三元などとも呼ばれていました。

このため、我々のカメラファンのなかでF2.8=プロでも問題なしの明るいレンズという認識が確立したように思われます。

さらにいうなら、私のなかには明るいレンズ=F2.8以下というイメージがDNAレベルで刻み込まれてしまったようです。

使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:14mm 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

周辺部までを含めた解像力のピーク付近であるF8.0で撮影した1枚。このレンズではもう1段絞っても解像力は高いようです。

カメラをはじめると一度は「いつかは広角から望遠までをF2.8で撮影できる大三元を中心にレンズシステムを組みたい」と思うものでしょう。

実際、多くのフォトグラファーが、このF2.8通しのレンズラインアップを中心にレンズシステムを組んでいるのも事実です。

しかし、F2.8の呪縛? は、これでは終わらないのです。

16mmから200mmまでの広角から望遠までをF2.8でカバーすると、次は超広角と超望遠という、さらに高い頂が見えてくるのです。

超望遠は300mmF2.8や400mmF2.8になります。

サンニッパやヨンニッパと呼ばれ、強く崇拝されているレンズたちです。

まさに神の領域のレンズと呼ばれる世界へと続いていくわけですが、お値段もクルマが買えるレベルになっていきます。

それでもカメラファンはF2.8が好きなのです。

超広角に話を戻すと、14mmF2.8となります。

100万円という大台が見え隠れするサンニッパやヨンニッパに比べると、お値段的にはぐっとリーズナブルな20万円前後が純正レンズでは一般的です。

とはいえ、20万円……。

使用レンズ:SAMYANG AF14mm F2.8 FE

◎焦点距離:21mm相当 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/1,250秒 ISO感度:100 (APS-Cモードで撮影)

35mm判フルサイズ対応レンズなので、APS-C機やAPS-Cモードでも21mm相当の広角レンズとしても楽しめます。

憧れはあるが、20万円はちょっとという多くのユーザーの福音ともいえるのが、SAMYANG AF14mm F2.8 FEです。

実勢価格は8万円台でサムヤンレンズには、まだ珍しいAF対応(最近サムヤンレンズのAFが確実に進行しています。とてもうれしいです。)、14mmの超広角で開放F値2.8のスペックが手に入ります。

ただし、Sony Eマウント向けです。

最新のデジタル向け設計のため、超広角レンズながら中心部、周辺部ともに解像力が高いのも特徴的なレンズになっています。

弱点は歪曲と周辺光量落ちですが、これは設計時に計算済みの特性だと思われます。

性能的に完全なレンズを作ると、サイズと価格が非常識になるので、全体にバランスをとるのがレンズ設計の常識といえます。

そのため、最新のデジタルカメラ向けのレンズでは、後処理で補正可能な歪曲と周辺光量落ちには目をつぶり、解像力などを優先するのは、すでに定番的な手法といえるでしょう。

SAMYANG AF14mm F2.8 FEは、憧れのF2.8の14mm超広角を8万円台のリーズナブルな価格で、手に入れることができ、性能のバランスが非常によいレンズに仕上がっています。

超広角ながら、広角であることを感じさせない自然な描写は、どこまでも広がる空の広さを、そのまま撮影できるような気分にさせてくれます。

F2.8の超広角にこだわりのある方も、そうでない方も、ぜひ、一度14mmという超広角単焦点に世界にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

Sonyユーザーじゃないから関係ないという方は、一度サムヤンレンズのWEBサイトもご覧ください。

サムヤンは各マウントの対応したF2.8以下の14mmを4本もラインアップしています。

それぞれコストパフォーマンスの高いレンズになっていますので、憧れの14mmF2.8でどこまでも広がる空を、そのままに気持ちよく撮影してみてはどうでしょうか。

齋藤千歳の感動表現|超広角レンズSAMYANG AF14mm F2.8 FEなら憧れの14mmF2.8が現実的な値段で購入でき、どこまでも続くような空を気持ちよく撮影できます はコメントを受け付けていません

伊藤宏美の感動表現|大好きな蒸気機関車を撮影 ~真岡鉄道と「SLばんえつ物語」号に乗車の巻~

Posted: 2018.06.14 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|大好きな蒸気機関車を撮影 ~真岡鉄道と「SLばんえつ物語」号に乗車の巻~ はコメントを受け付けていません

今回は、トキナーレンズで撮った蒸気機関車の写真を紹介します。

私は、蒸気機関車が大好きで、家から1番近い真岡鉄道には毎月1回は行く事に決めています。

毎月通っていると、顔なじみの人も増えるので、誰かに会えるのもとても楽しみです。

お天気と相談してその日の撮影地を決めるのですが、

この日は曇り空のモコモコ雲が広がる日だったので、撮影地を築堤に決めました。

雲の模様が気に入ったので、少し暗めにして雲の表情を出し、シルエットにしました。

ここの築堤は、背景が抜けているので撮影しやすくて、空の模様を楽しみによく立ち寄ります。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:28mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100

レンズの端に車輌を配置したが、文字がしっかり読める輪郭のシャープさは凄いです。

安心して隅まで使えるので広角を生かした画角で撮影する事ができます。

春にはところどころに緑も増えてきます。

今度は緑の絨毯を狙って撮影地を決めました。

夕方には、お顔に光りが丁度当たり、暖かい夕陽にほんのりオレンジに染まりました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:28mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:400

空の青さが出にくい逆光でも、お空が綺麗に表現できました。

このレンズは、カラーバランスが優れているので、グリーンとブルーがさわやかに表現できます。

今度は、光りが当たるところを変えて撮影してみました。

線路際にあった溝にできるだけはまり込み、しゃがみこんで撮影しました。

広角レンズで寄ることによって迫力を出す事ができます。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 F2 PRO DX
焦点距離:14mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100

ハイライトを入れたため、空が暗めになりますが、それでも深みのあるグラデーションを楽しめるレンズです。

AT-X 14-20 F2 PRO DXは単眼並みの描写力を発揮してくれます。

蒸気機関車は、乗るのも興奮が止まりません。

座っていて、引っ張られてるのを感じるのも楽しいし、

どこで力行するのかとか、感じながら乗っていると、もう楽しくて仕方がないのです。

私が特に、乗車するのが楽しくて好きなのは、磐越西線の「SLばんえつ物語」号。

新津駅~会津若松駅までを走ります。

今回は、停車中に、機関士さんにお願いして撮影させてもらいました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:28mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:3200

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:12mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:4000

狭い空間で、機関士さんも、火室も入れて撮影したかったのですが、

AT-X 12-28 PRO DXは、限られた中で広く撮影したい時にとても重宝するレンズです。

12mmという超広角になると四隅に近付くにつれて像が流れたり、ボケたりするものが多いので、

通常ならポイントになるパーツは少し内側に寄せた絵作りを考える必要がありますが、

このレンズは解像度の高いシャープな画質を得られるため、安心して画面のすべてを使った絵作りができます。

石炭をくべるときは機関士さんの顔が、火の反射を受けて赤くなります。

この機関士さんは、凄く良い長めの素晴らしい汽笛を響かせてくれます。

そして、「SLばんえつ物語」号は、この時期(五月中旬)、最後の新津駅に入るころには日没が近付き、

空に良いブルーが残る中、到着します。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:12mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:2500

「SLばんえつ物語」号を降りた後、最後まで新津駅で見送っていると、

乗りたかった新潟駅行きの電車に乗り遅れる可能性があるのですが、

どうしても、最後まで見送ってしまうのでした。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX
焦点距離:15mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:1600

  

夕暮れ時の、トキナーブルーの美しさもあって、綺麗に表現できました。

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國政寛の感動表現|Lensbaby Velvet 56で一味違ったマクロ撮影にチャレンジ!

Posted: 2018.06.14 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|Lensbaby Velvet 56で一味違ったマクロ撮影にチャレンジ! はコメントを受け付けていません

『ときめいて』

~少しうつむき
 心ときめき~

光が滲むような描写が特徴的なLensbaby Velvet(ベルベット)。
今回は焦点距離56mmの「Velvet56」を紹介いたします。
「Velvet56」も「Velvet85」と同じく、光が滲むような描写が特徴的なソフトフォーカスレンズで、撮影倍率1:2でのマクロ撮影が可能です。
「Velvet85」と比べると焦点距離が短いので、遠くのものを大きく撮るというよりは、広めに背景を写し込んだ状況描写的な撮影に適しています。

絞りf2で撮影しました。グリーンが大きく滲んで幻想的な雰囲気ですね。
画面周囲の流れるような描写も面白いです。

f8まで絞ると大きな滲みは見られなくなります。
周辺部の流れが残っているのが、オールドレンズのような雰囲気を出しています。

チューリップを下から見上げて、空を入れてみました。
背景に咲く背の高いチューリップも画面に入っています。
こうした表現は、標準域の56mmという焦点距離ならではですね。

チューリップの群生にぐぐっと寄って、奥の一輪に焦点を合わせました。
レンズ特有の滲みと相まって、燃えさかる炎の中に咲く一輪、といったイメージになりました。

こちらもチューリップの一輪に注目したもの。
背景は柔らかくボケているものの、咲いているチューリップの形がうっすらわかりますね。
焦点距離85mmの「Velvet85」や100mmクラスの中望遠レンズでは完全にボケてしまって、ともすればフラットで変化のない背景になりがちです。
このように焦点距離の違う「Velvet56」を使用することで、いつもとは少し変化をつけた表現方法が楽しめます。

二輪のチューリップ。
仲良しの友達か、はたまたカップルでしょうか。
「Velvet56」の独特のボケ味が、まるで遠い記憶を蘇らせているようなイメージを表現しています。

背景に流れる小川に太陽の光が反射して円ボケを作っています。
陽射しの眩しさを感じられる一枚になりました。

木々が密集した日陰に咲くことが多いシャガ。
暗い背景になりがちですが、その暗い背景がかえって白い花の滲みをより目立たせてくれました。

サクラソウを真上から。
周囲の花が完全にボケてしまわず形を残していることが、面白い効果を生み出しています。
中望遠クラスのマクロでは得られない表現ですね。

​​​​​​​

クリサンセマムを背景にサクラソウを。
ここでもやはり、背景のクリサンセマムは完全にボケてしまわず、かろうじて花であることがわかるぐらいのボケになっています。

いかがでしたか?
ぜひ皆さんも、「Lensbaby Velvet」の特徴を生かして、一味違った作品作りにチャレンジしてみてください!

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オオヤマナホの感動表現|フォトネクスト2018ソフトフィルターセミナーより

Posted: 2018.06.14 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|フォトネクスト2018ソフトフィルターセミナーより はコメントを受け付けていません

みなさま~♪こんにちは!オオヤマナホです。

先日のフォトネクストでの私のセミナー「フィルター活用で拡がるポートレート撮影術」満席をいただきました。ご来場心よりお礼申し上げます。

また、ケンコートキナ―ブースでのプチセミナーも盛況にて3回終えることができました。

ありがとうございました!

本当に本当に本当に皆様に聞いていただけて嬉しかったです(*^▽^*)

更にソフトフィルターの魅力についてお伝えしてまいります。

引き続きよろしくお願いいたします。

ということで。

今回はフォトネクストを振り返ってみましょう!

◆写真を柔らかくソフトな作品にするための3つの方法◆

①    ソフトフォーカスレンズをつかう

②    あとから加工をする(カメラによっては内蔵フィルターの場合もある)

③    ソフトフィルターをつかう

なぜソフトフィルターなのか?その有効性について

お話をさせていただきました。

踊る大走査線の決め台詞おもいっきりパクりました(/・ω・)/

キーワードは「現場」「感動」「共感」♪♪

◆はっきり効果のわかるソフトフィルター群◆

①プロソフトン

②フォギー

ソフトフィルターといったら「定番」「王道」の2種類です。

この2種類には効果の弱いAタイプと効果の強いBタイプがあります。

しかし!

ここで注意すべき点がひとつ!

レンズの焦点距離が長くなるほど効果が強くなるため

70~200mmのような中望遠レンズでAタイプを使うと・・・

フォギーA

焦点距離:165mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/1000 ISO感度:100

165mmの焦点距離でAタイプ使用です。

このミスト感の濃さ結構強いですよね。

・・・なのでBタイプだと

真っ白になってしまいます。

Aタイプなら広角から望遠まで対応なのでこちらのタイプのフィルターの

初めの一枚はAタイプがおすすめです。

フィルターなしもみてみましょう

フィルターなし

焦点距離:200mm 絞り:f2.8 シャッタースピード1/1000 ISO感度100

◆「パッと見わからない」ソフトフィルター群◆

(私は過去ブログの中ではニュアンスフィルターとしています)

①    DUTE

②    ブラックミスト

③    ローコントラスト

パッと見わからないなら要らなくね?と誰か言った?

(。´・ω・)ん?

後からではつけにくい雰囲気感

出そうとするといじりすぎてしまって画像があれる

なにより、撮ったその場でのやりすぎない微妙な質感がとても好き

というソフトフィルターユーザーが増えているのも事実なのです。

肌の滑らか表現に強みを持つDUTEに関しては前回纏めていますので

そちらをご参考にしてください。

今回はローコントラストとブラックミストをみてみましょう

なし

焦点距離:80mm 絞りF/2.8 シャッタースピード1/640 ISO感度100

ローコントラスト

焦点距離:115mm 絞り:f/2.8 シャッタースピード:1/800 ISO:100

なし

焦点距離:90mm 絞りF/2.8 シャッタースピード:1/800 ISO感度:100

ブラックミスト

焦点距離:95mm 絞り:f/2.8 シャッタースピード:1/1250 ISO感度100

ローコントラストは淡い世界に色調を整える

ブラックミストは影の部分をコントロールすることで白くなりすぎない柔らかな表現をすることができる

といえます。

フィルム調の作品仕上げ。インスタ映えする今の淡いトレンドにはこの二つはとっても効果的。

編集にかける時間を大幅に削減するという魅力もあります。

それぞれのフィルターの作例や解説は過去の記事に書いています.

どうぞまずはじっくりブログを読んで(´艸`*)

お気に入りのフィルターを見つけてくださいね。

豊かな表現活動のお役に立てれば幸いです。

オオヤマナホでした!

今週も最後までありがとうございました。

ちなみに・・・

★フォトネクストの人気はフォギーとブラックミスト・ローコントラストでした。★

(((uдu*)ゥンゥン  

★今回のモデルさんはAIさん(モザイク撮影会) 新谷るるさん(マシュマロ撮影会)にご協力いただきました。

オオヤマナホの感動表現|フォトネクスト2018ソフトフィルターセミナーより はコメントを受け付けていません

光川十洋の感動表現|太陽の光芒で花木を飾る

Posted: 2018.06.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|太陽の光芒で花木を飾る はコメントを受け付けていません

花や草木を撮る機会は多いですね。遠景から花のピークを、あるいはマクロレンズで接近してクローズアップも魅力的です。前ボケや、背景の丸ボケ(玉ボケ)も画の要素として意識したいものです。今回は、ファインダーで見たときには見えない、しかし、撮ってみて初めて分かる太陽の「光芒」を、花木撮影に導入してみました。どこかで見たような絵柄でも、光芒が表現されていると、飾りというアクセントがついて、写真作品として感動表現になります。

「光芒」とは、強い光がレンズを通して描写される光の筋のことで、光条、絞りウニとも呼ばれることがあります。太陽をはじめ、月、街灯や工場の照明、イルミネーションなどのキラリとした光の表現にも応用できます。

では、どんな工夫をしましょうか。望遠レンズよりワイドレンズのほうが、鋭いキラリとした筋が出ます。絞るほど、筋の鋭さが増します。絞り羽根の数が多いほど数多く、奇数の場合は、倍の筋となります。多くのレンズの中でも絞り羽根枚数が多い「9枚」を備えている「Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX  」を使用して、作例をご覧にいれます。また、最小絞りを使うと回折現象によって解像力がわずかに低下するという常識を、あえて無視して使うことがあります。フィルム時代では考えられないことですが、必要な時は画像ソフトのシャープ機能が助けてくれます。

  *   *

潔い落花の姿を見せる花のひとつ、シャクナゲ。そこへ太陽からのスポット光が射していて、もう一つアクセントが欲しい場面。暗い中に光芒の花を咲かせました。手持ち撮影なので、ブレ防止のためにISO感度をわずかに上げました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/40秒 ISO感度 :500 -1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

林脇の広い草原にタンポポが綿毛を力いっぱい持ち上げています。太陽光からの輝きが綿毛に増すように下から見上げると、空間に一体感が醸し出されます。太陽を画面内に入れる場合、ライブビューでモニターを使用する時は素早く構図を決め、撮ったらレンズを太陽から背けて、カメラの安全に配慮します。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:13mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度 :125 +1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

あしかがフラワーパークの大藤棚は天然記念物だけあって、花房の長さが見事です。ワイドズームレンズの28mmは画角的に準標準レンズなので、見上げても密に描写でき、広がった藤の花に、夕陽の色がついた光芒を画のポイントに取り込みました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/18  シャッタースピード:1/40秒 ISO感度 :400 +1補正(APS-Cサイズイズカメラで撮影)

伸びてゆくタケノコのボリューム感を出すために、対角線構図にし、準標準画角を活用、その際パンフォーカスを期待して最小絞りを採用するため、三脚を使用。竹林の生命力を盛り上げたいので、太陽光の光芒を大きく表現できるようにプラス補正をしました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/25秒 ISO感度 :400 +2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

標高1500メートル、信州・大鹿村に咲く幻の花、ヒマラヤの青いケシは、梅雨時期に開花していますが、この日は快晴。真下から、微笑むような太陽を画面中央に配置。華奢な花が風に揺れますので、速いシャッタースピードで、動きを止めました。輪のような周辺のレンズ効果も、たまたま利用できました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:13mm 絞り:F/20  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度 :200 +1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)​​​​​​​

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馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る青森・弘南鉄道大鰐線の小旅行スナップ。

Posted: 2018.06.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る青森・弘南鉄道大鰐線の小旅行スナップ。 はコメントを受け付けていません

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400

今回は、先日訪れた青森県を走る弘南鉄道大鰐線の大鰐駅から中央弘前駅までの行程で撮った写真をお届けします。弘南鉄道大鰐線は、大鰐駅から中央弘前駅までの約14キロを走るいわゆるローカル線。沿線には津軽平野のリンゴ畑が広がるのどかな鉄道だが、他のローカル線と同じく存廃問題があり、昨年一度は廃止の方向に話が進んだものの、一旦存続が決定している。…そんな話を事前情報として知ったら少し寂しい気分になってしまいつつも、幸いにして良い天候にも恵まれたGWのある日、ローカル路線の旅をFiRIN 20mmと楽しむことにしてみた。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100
JR奥羽本線・大鰐温泉駅の脇にある弘南鉄道大鰐線の大鰐駅入口。かなりこじんまりとした駅舎。全く同じ場所にあるがJRと弘南鉄道で大鰐温泉駅/大鰐駅と名前が異なる。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1000
誰もいない大鰐駅・待合室。奥に見えるJRのホームに入り、跨線橋を通って大鰐線ホームへと向かう。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1600

JR大鰐温泉駅のホームから弘南鉄道大鰐線のホームへと続く跨線橋。20mm広角でパース感は強調されているが、実際なかなか長い。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400

車両は元々東急6000系/7000系の車両を2両編成で運行。この日は弘南鉄道90周年のヘッドマークを付けたライトグリーンの車両で中央弘前まで向かうことに。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:1600

このときは後方の車両に位置するが大鰐線の運転席。運賃箱があることや運転席と客室のガラスがないのが新鮮だ。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:500

天井を見上げると扇風機、かなり古いというのは、Toshibaのロゴのデザインを見ただけで想像できる。APS-Cクロップによる30mmで撮影。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.5 シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:100

中央弘前駅に向かう列車からの車窓風景。この時間帯は天気がよく、雪が積もる岩木山がきれいに見えた。車窓の中と外をどちらも写し込めたのはFiRIN 20mmのおかげ。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100

車窓から見えた除雪車。JR東日本、と書かれているが払い下げのものだろうか。奥に見える凸型の電気機関車(信濃鉄道1形電気機関車)も貴重な車両らしい。(ガラスの映り込みを避けるため、角型フードを使用。)


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.5 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

中央弘前駅ホームにある案内板。「かいそく」の文字があるということは、かつては快速も走っていたようだが、今の時刻表にはない。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

中央弘前駅外観。年季を感じる作りだ。JR東日本に弘前駅があるが、ここは全く別の場所で弘前駅まで徒歩10数分かかる。ただ、こちらの方が弘前城や繁華街のある土手町に近くて便利だ。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

中央弘前駅の駅舎内。手動の改札、床に置かれたストーブなど期待を裏切らないローカルな雰囲気。かつて構内にあった飲食店(蕎麦屋?)はもう無くなっていた。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1250

その空いた駅舎内のスペースで写真展が開催されていた。弘前大学の学生二人による弘南鉄道大鰐線の魅力を綴った「大鰐線×写真展」。若い人たちが大鰐線を盛り上げようとしている、それも写真で伝えようとしている姿は地元民ではないけど純粋にうれしい。

鉄道の旅、というほどの距離でもないが、ローカルな雰囲気漂う鉄道に揺られながら広角20mmでシャッターを切る小旅行はとても楽しい時間だった。人が少ないから堂々と写真を撮れる、ということもあるが、あまり人が少なすぎては今後の路線存続がやっぱり不安になってしまう。。沿線には岩木山の麓に広がるりんご畑、車窓から見える青森県らしい風景はずっと残っていて欲しいと願うばかり。また乗りたいし、また写真を撮りたいから。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1250

中央弘前駅から戻ってきた大鰐駅(大鰐温泉駅)で遭遇した奥羽本線701系/特急つがると大鰐線7000系。3車両が見られたのはありがたい偶然。

馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る青森・弘南鉄道大鰐線の小旅行スナップ。 はコメントを受け付けていません