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馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る青森・弘南鉄道大鰐線の小旅行スナップ。

Posted: 2018.06.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る青森・弘南鉄道大鰐線の小旅行スナップ。 はコメントを受け付けていません

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400

今回は、先日訪れた青森県を走る弘南鉄道大鰐線の大鰐駅から中央弘前駅までの行程で撮った写真をお届けします。弘南鉄道大鰐線は、大鰐駅から中央弘前駅までの約14キロを走るいわゆるローカル線。沿線には津軽平野のリンゴ畑が広がるのどかな鉄道だが、他のローカル線と同じく存廃問題があり、昨年一度は廃止の方向に話が進んだものの、一旦存続が決定している。…そんな話を事前情報として知ったら少し寂しい気分になってしまいつつも、幸いにして良い天候にも恵まれたGWのある日、ローカル路線の旅をFiRIN 20mmと楽しむことにしてみた。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100
JR奥羽本線・大鰐温泉駅の脇にある弘南鉄道大鰐線の大鰐駅入口。かなりこじんまりとした駅舎。全く同じ場所にあるがJRと弘南鉄道で大鰐温泉駅/大鰐駅と名前が異なる。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1000
誰もいない大鰐駅・待合室。奥に見えるJRのホームに入り、跨線橋を通って大鰐線ホームへと向かう。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1600

JR大鰐温泉駅のホームから弘南鉄道大鰐線のホームへと続く跨線橋。20mm広角でパース感は強調されているが、実際なかなか長い。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400

車両は元々東急6000系/7000系の車両を2両編成で運行。この日は弘南鉄道90周年のヘッドマークを付けたライトグリーンの車両で中央弘前まで向かうことに。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:1600

このときは後方の車両に位置するが大鰐線の運転席。運賃箱があることや運転席と客室のガラスがないのが新鮮だ。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:30mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:500

天井を見上げると扇風機、かなり古いというのは、Toshibaのロゴのデザインを見ただけで想像できる。APS-Cクロップによる30mmで撮影。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.5 シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:100

中央弘前駅に向かう列車からの車窓風景。この時間帯は天気がよく、雪が積もる岩木山がきれいに見えた。車窓の中と外をどちらも写し込めたのはFiRIN 20mmのおかげ。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100

車窓から見えた除雪車。JR東日本、と書かれているが払い下げのものだろうか。奥に見える凸型の電気機関車(信濃鉄道1形電気機関車)も貴重な車両らしい。(ガラスの映り込みを避けるため、角型フードを使用。)


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/2.5 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

中央弘前駅ホームにある案内板。「かいそく」の文字があるということは、かつては快速も走っていたようだが、今の時刻表にはない。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

中央弘前駅外観。年季を感じる作りだ。JR東日本に弘前駅があるが、ここは全く別の場所で弘前駅まで徒歩10数分かかる。ただ、こちらの方が弘前城や繁華街のある土手町に近くて便利だ。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100

中央弘前駅の駅舎内。手動の改札、床に置かれたストーブなど期待を裏切らないローカルな雰囲気。かつて構内にあった飲食店(蕎麦屋?)はもう無くなっていた。


◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1250

その空いた駅舎内のスペースで写真展が開催されていた。弘前大学の学生二人による弘南鉄道大鰐線の魅力を綴った「大鰐線×写真展」。若い人たちが大鰐線を盛り上げようとしている、それも写真で伝えようとしている姿は地元民ではないけど純粋にうれしい。

鉄道の旅、というほどの距離でもないが、ローカルな雰囲気漂う鉄道に揺られながら広角20mmでシャッターを切る小旅行はとても楽しい時間だった。人が少ないから堂々と写真を撮れる、ということもあるが、あまり人が少なすぎては今後の路線存続がやっぱり不安になってしまう。。沿線には岩木山の麓に広がるりんご畑、車窓から見える青森県らしい風景はずっと残っていて欲しいと願うばかり。また乗りたいし、また写真を撮りたいから。

◎SONY α7RIII(ILCE-7RM3)+FiRIN 20mm F2 FE AF
焦点距離:20mm 絞り:F/9 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1250

中央弘前駅から戻ってきた大鰐駅(大鰐温泉駅)で遭遇した奥羽本線701系/特急つがると大鰐線7000系。3車両が見られたのはありがたい偶然。

馬場亮太の感動表現|FiRIN 20mm F2 FE AFで撮る青森・弘南鉄道大鰐線の小旅行スナップ。 はコメントを受け付けていません

光川十洋の感動表現|太陽の光芒で花木を飾る

Posted: 2018.06.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|太陽の光芒で花木を飾る はコメントを受け付けていません

花や草木を撮る機会は多いですね。遠景から花のピークを、あるいはマクロレンズで接近してクローズアップも魅力的です。前ボケや、背景の丸ボケ(玉ボケ)も画の要素として意識したいものです。今回は、ファインダーで見たときには見えない、しかし、撮ってみて初めて分かる太陽の「光芒」を、花木撮影に導入してみました。どこかで見たような絵柄でも、光芒が表現されていると、飾りというアクセントがついて、写真作品として感動表現になります。

「光芒」とは、強い光がレンズを通して描写される光の筋のことで、光条、絞りウニとも呼ばれることがあります。太陽をはじめ、月、街灯や工場の照明、イルミネーションなどのキラリとした光の表現にも応用できます。

では、どんな工夫をしましょうか。望遠レンズよりワイドレンズのほうが、鋭いキラリとした筋が出ます。絞るほど、筋の鋭さが増します。絞り羽根の数が多いほど数多く、奇数の場合は、倍の筋となります。多くのレンズの中でも絞り羽根枚数が多い「9枚」を備えている「Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX  」を使用して、作例をご覧にいれます。また、最小絞りを使うと回折現象によって解像力がわずかに低下するという常識を、あえて無視して使うことがあります。フィルム時代では考えられないことですが、必要な時は画像ソフトのシャープ機能が助けてくれます。

  *   *

潔い落花の姿を見せる花のひとつ、シャクナゲ。そこへ太陽からのスポット光が射していて、もう一つアクセントが欲しい場面。暗い中に光芒の花を咲かせました。手持ち撮影なので、ブレ防止のためにISO感度をわずかに上げました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/40秒 ISO感度 :500 -1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

林脇の広い草原にタンポポが綿毛を力いっぱい持ち上げています。太陽光からの輝きが綿毛に増すように下から見上げると、空間に一体感が醸し出されます。太陽を画面内に入れる場合、ライブビューでモニターを使用する時は素早く構図を決め、撮ったらレンズを太陽から背けて、カメラの安全に配慮します。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:13mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度 :125 +1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

あしかがフラワーパークの大藤棚は天然記念物だけあって、花房の長さが見事です。ワイドズームレンズの28mmは画角的に準標準レンズなので、見上げても密に描写でき、広がった藤の花に、夕陽の色がついた光芒を画のポイントに取り込みました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/18  シャッタースピード:1/40秒 ISO感度 :400 +1補正(APS-Cサイズイズカメラで撮影)

伸びてゆくタケノコのボリューム感を出すために、対角線構図にし、準標準画角を活用、その際パンフォーカスを期待して最小絞りを採用するため、三脚を使用。竹林の生命力を盛り上げたいので、太陽光の光芒を大きく表現できるようにプラス補正をしました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/25秒 ISO感度 :400 +2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

標高1500メートル、信州・大鹿村に咲く幻の花、ヒマラヤの青いケシは、梅雨時期に開花していますが、この日は快晴。真下から、微笑むような太陽を画面中央に配置。華奢な花が風に揺れますので、速いシャッタースピードで、動きを止めました。輪のような周辺のレンズ効果も、たまたま利用できました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:13mm 絞り:F/20  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度 :200 +1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)​​​​​​​

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