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伊藤宏美の感動表現|三江線 駅スナップ~お気に入りの撮影地~

Posted: 2018.01.31 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|三江線 駅スナップ~お気に入りの撮影地~ はコメントを受け付けていません

3月で廃線になってしまう三江線。

三江線は、運行本数が少ないので、列車が来ない時間には、

駅スナップを撮りながら楽しんでいました。

 

「考えてみると、すべての駅をスナップした路線なんかないよなあ。」と

楽しくなってしまい、すべての駅を巡り撮影して集めました。

 

その中でも、お気に入りの駅の思い出をまとめてみました。

 

まずは、川戸駅。

川戸駅は、三江線開業当初の最初の終着駅だったそうです。

川戸駅には、コミュニティスペースのようなものも駅に併設されていたり、

「三江線ありがとう。」のメッセージが溢れています。

地域の人たちが集まり、大事にしている駅です。

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/4  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:800

このレンズは最も望遠側にしても、開放値がF4で明るいので、きれいなボケ味も楽しむことができます。

標準域までカバーするズーム比があるので便利です。

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:23mm 絞り:F/6.3  シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:800

この駅には、夕方の暖かい光はとても似合っていました。

使われていない向こう側のホームにはコスモスが咲いていました。

 

このレンズは、シャープで解像度が高いので、F6.3で撮影しているのに、

向かいのホームにある木の枝ぶりやコスモスをしっかり見せることができました。

嬉しいレンズです。

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/7.1  シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:800

奥行きのある柱を圧縮して絵作りしたい時に、スッと標準レンズのように使えるこのレンズは、

まさに、広角レンズと標準レンズの良いとこどりといえるでしょう。

 

川平駅も私のお気に入りです。

この駅舎は木造駅で趣があります。

私は、駅舎の中で、木造駅の佇まいを感じながらのんびりしました。

 

ここでは、連日会うことができた猫さんがいます。

なかなか懐っこい仔で、度々、訪れるたびに姿を見せてくれました。

 

この日は、良いところに座ってくれて、

お澄ましポーズも決めてくれたました。

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:320

しばらくするとゴロゴロしてくれたり

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:800

そのうち寝てしまいました。

この仔は、毎日、駅に通ってるのかもしれません。

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/5.6  シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:320

近寄れる猫さんなら、広角レンズで寄って、背景に駅舎を入れたくなります。

かなり広角ですが、猫さんを端においても、歪まず、可愛く写せました。

板壁や、後ろのガラス越しの葉っぱなど、短焦点レンズに匹敵する描写力で、大満足です。

 

もうひとつのお気に入りは

石見簗瀬駅です。

 

この駅も、集落の中にあり、

木造の可愛い駅舎です。

 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100

全体的に、シャープな描写なのでF8まで絞り込むと、駅舎から外の駅名表示までもピントがきている画が写せました。

 

この日は青空に雲が素敵だったので思い切って1番広角側で撮影してみました。

可愛い駅舎と、青空と列車を写しこむ事ができました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:400

三江線、廃線はまだ信じられませんが、廃線までに

何回か訪れたいなあと思います。

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ラブグラファーyunaの感動表現|Velvet56で思い描いた以上の世界観を写し出す

Posted: 2018.01.31 Category: LENSBABY Comment: ラブグラファーyunaの感動表現|Velvet56で思い描いた以上の世界観を写し出す はコメントを受け付けていません

Lovegraphで札幌を中心にカメラマンをしているyunaです。
このレンズのレビューが2回目になる今回は、札幌市東区にあるLANTANAさんというフリースペースをお借りしての撮影でした。
アンティーク家具や剝製、ドライフラワーのセットが素敵なスタジオだったので、世界観を合わせた衣装で臨みました。

 


 


今回、絞りは開放で撮ることが多く、F2からF1.6あたりの描写は目を見張るものがあり、フィルターやレタッチでは表わす事が出来ないこのレンズ特有の全体のボケが空気感に重みを持たせ、妖艶で雅びやかな姿を写真に納めることができ、自分が思い描いていた以上の世界観を表現する事が出来ました。

 


瞳の中やヘッドアクセのなどの小さな光も美しい玉ボケに変わる。

 


また前ボケに利用した孔雀の羽根も一本一本が美しい丸でアクセントになる。

 


普段はあまり利用しないマニュアルフォーカスのレンズで不安もありましたが、気軽に撮ることが出来るオートフォーカスとは違い、いつもより考えて被写体と向き合いシャッターを押していたことにも気付き、撮影への意識も変わりました。
何か撮りたいテーマが明確にある時、普段と違った世界観を表現したい時に是非このレンズを使って欲しいと思いました。
何故なら私が、LENSBABY VELVET 56に出逢えて良かったと感じたから。

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國政寛の感動表現|寒くて凍える季節には温室でぬくぬくマクロ撮影を楽しもう!

Posted: 2018.01.31 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|寒くて凍える季節には温室でぬくぬくマクロ撮影を楽しもう! はコメントを受け付けていません

『遊泳』

~ふわふわゆらゆら
 気持ちよさそに浮かんでる~

 

雪が降ったり寒波が来たり、寒い日が続くとなかなか撮影に行く気分にもなりませんね。
特にこの時期は花もあまりないし、春まで撮影は一休みかな……。なんて思うかもしれません。
でもちょっと待って下さい!
こんな時期でもぬくぬくと快適に花が撮れる場所があるんです。
そう、温室ですよ!

温室は季節に関係なく適度な気温で保たれていて、一年中いろんな花が咲いています。
植物園などの野外では撮ることのできない珍しい花も多いので、普段の撮影とはまた違った楽しみがあるんです。
ぜひこの時期にこそ、そんな楽しい温室に行ってみましょう!

温室での撮影といっても、基本は野外での撮影と変わりません。
撮りたい被写体を見つけて、どう撮りたいか考えて、それに合わせて背景処理を吟味する。

温室の撮影で困ることといえば、野外と比べて背景処理が難しい点かもしれません。
背景に人工物が入りやすく、また背景までの距離が近いので煩雑になりがちです。
でも逆に、そんな背景をうまく活かして温室ならではの写真を楽しんじゃいましょう!

たいていの温室は、天井や壁が透明なガラスで囲まれていますよね。
意外とたっぷり光が入る場所も多いんです。
そんな場所に背の高い木があれば、木漏れ日を演出するチャンス!

 

ほぼ真上に近い方向を向いて、下から見た花を撮っています。
この花は高い木に咲いているので、上を向いても背景に周囲の木が写り込んで円ボケを作り出してくれました。

温室では狭いエリアに花や植物がぎゅっと密集して展示されていたりしますよね。
この花や葉に光が当たれば、様々な色のボケとして活用することができます。

 

背景の花に当たった光が反射して、円ボケを作り出してくれました。
撮影した場所の様子はこんな感じです。

 

背景にある赤や黄色の花に光が当たってボケになっているんです。

 

天に向かって咲く花と並ぶように、白い円ボケが帯のように走っていますね。
これ、ガラス窓のフレームなんです。

 

普通なら「邪魔な人工物だ!」と入らないようにフレーミングするところですが、あえて取り入れて背景に活かしてみました。

 

まあるいお月さまに照らされているようなイメージで撮りました。
「月が2つもあるなんておかしい!」なんて言わないでくださいね。
実はこれ、壁に設置されているライトの光なんです。

 

大きくボカすことで、まるでお月さまのようなイメージを演出できました。

温室では背の高い木に咲く花もいろいろ展示されていますよね。
トキナーの「AT-X M100 PRO D」は中望遠の100mmマクロですが、望遠としては焦点距離が少し短めなので遠くに咲く花をあまり大きく写すことはできません。

そんな時にはテレコンバーターを使ってみましょう!
テレコンバーターは、カメラボディと撮影レンズの中間に装着するだけで焦点距離を伸ばすことができる便利なアイテムです。
ケンコー・トキナーからは「Kenkoテレプラス」としていくつかの種類が発売されています。

 

*発売中のテレプラスのラインナップの中で、AT-X M100 PRO Dに使用できるのは「テレプラスPRO 300 1.4X」および「同2X」です。「テレプラスHD」では作動いたしませんのでご注意ください。
(写真で使用しているテレプラスは旧型ですので、現行機種とはデザイン等が異なります)

これで遠くの花も大きく写すことができました!

 

でも、いつも都合よく背景に光が入って、綺麗なボケが作れるとは限りません。
どうやってもいい背景にならない時だってあるんです。
そんなときこそマクロレンズの真骨頂!
寄って寄って寄りまくって撮りましょう!

 

原種スイセンのナルキッスス・カンタブリクス・フォリオスス。
なんだか海の生き物のような不思議なフォルムに心惹かれたので、めいっぱい寄ってみました。。

 

アングレクム・エブルネウム。
花の一つに焦点を合わせ、周囲の花をボケとして表現しています。
(それにしても温室の花たちの名前、ややこしすぎて覚えられません……)

 

ハイビスカスはやはりこの花芯の部分に心惹かれますね。
普通なら伸びる花芯の面白さを横から撮るところですが、ここでは真正面から撮ってみました。
一つの花でも、向きや角度などをいろいろ変えて撮ってみると面白いですよ。

いかがでしたか?
温室の撮影では、野外での撮影に比べると背景にいろいろなものが入り込んできます。
それを邪魔だと考えないで、ぜひうまく活かして撮影してみてください!

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光川十洋の感動表現|イチョウ葉の表現

Posted: 2018.01.31 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|イチョウ葉の表現 はコメントを受け付けていません

ベストセラーになった『葉っぱのフレディ』を懐かしいと思う人は多いことでしょう。1枚の葉っぱが、人と同じ気持ちでその人生を考える中で、いろいろな場面で生きているように描かれました。また、子供の時に「イチョウは小さい鳥の形」を覚えました。与謝野晶子作の短歌「金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の丘に」は、だれでも知っていることでしょう。

イチョウの種類はなんと1種類。大昔に絶滅しそうになって、中国でかろうじて生き延びたと言われている絶滅危惧種なのです。世界でも限られた大陸にしかなく、山中には自生することが少なく、植樹されてきました。調べてみると、街路樹にイチョウが最も多く使われており、神社仏閣では当たり前のように見ることができるので、貴重さに疎くなります。私たちは「生きている針葉樹の化石」を見ているのです。

私はイチョウの1枚の葉を見るたびに、とても個性的な姿を感じます。黄金色の大きなイチョウの大木の壮大さや、葉の散ったじゅうたんのような情景も大好きですが、1枚の葉にはドラマを感じます。そこで明るいワイドズームレンズで、公園や神社などで、それらの表情を味わってきました。

 

 

 

太い幹から個性的な顔が出ています。「まだまだ」と、近づく冬に対して抵抗しているように見えます。マニュアルフォーカス(MF)でのピント合わせは、開放値がF2と明るいおかげで速やかで容易です。手持ちで被写界深度が深くなるように絞り込みましたので、木の上のほうの葉の姿もとらえることができます。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/20 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:1250  +2/3補正 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

天然の防虫剤として、イチョウは利用されています。そういえばイチョウの葉が虫食いにあった姿は見た記憶がありませんでした。ところがなんと、まだ緑色の壮年時代で、いろいろな闘いをしている姿に出合いました。アップにして葉の詳細を見せることと、周りの状況をはっきり描写したいこととで、速いシャッタースピードと深いピントをISOオートで見事に描写。ワイドレンズ特有の遠近感と広い背景がよく表現されました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:17mm 絞り:F/18 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:2800 -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

いよいよ葉が一人旅に出ます。上から突然舞い落ちる葉を撮ろうとすると大変難しい。葉を持った手から放たれた直後では画面の上のほうになりますので、中間部で速く落下しても止めるシャッタースピードで、演出をたくさんしたなかの1枚です。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:3200(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

昭和記念公園の「かたらいのイチョウ並木」は、黄金の道と言われるように木々にはびっしり葉が輝き、長いじゅうたんの上には多くの人が鑑賞をしています。ところがすべての葉が落ちた冬の早い時間帯は誰もいません。またとない情景を独り占め。ローアングルのときにライブビューではモニタが見にくいのでAF(オートフォーカス)を利用しましたが、見事な描写ができました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:1100(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

 

クモの糸の強さには驚かされることが多いのですが、2種類の葉がダンスをするように右回転、スローの左回転をして楽しそうでした。開放F値2を利用して、うるさく描写される背景をぼかすことによって、舞台背景のような上品な仕上がりができます。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

地面だけではなく、神社の手水鉢に葉が佇んで感動を与えたり、小川、水路に葉が旅を始めたりします。『葉っぱのフレディ』の描写にあるように、悲しい死ではなく、役割のある一つの表情、鑑賞者の歓びにつながります。地面の葉たちの命も引き継がれていきますので、「The End」ではなく、ラストにある「The Beginning」にもうなづけます。水面の揺らぎ表現を期待して、手持ちでスローシャッターを使いました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:800(APS-Cサイズカメラで撮影)

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齋藤千歳の感動表現|イラジエーションの発生しないデジタルでは星撮影にソフトフィルターKenko MC プロソフトンは必須

Posted: 2018.01.31 Category: ソフトフィルター Comment: 齋藤千歳の感動表現|イラジエーションの発生しないデジタルでは星撮影にソフトフィルターKenko MC プロソフトンは必須 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!

マイナス20度近い条件での星景撮影は、寒さによる指の痛みとの戦いです。

それでも、北海道の夜空は魅力的で夜な夜な撮影しています。

ぼろフォト解決シリーズ&Foton電子写真集」というカメラ・写真関連の電子書籍を出版している齋藤千歳です。

サムヤンレンズなどを中心にケンコー・トキナーのレンズ&フィルターブログでレンズの記事を連載させていただいております。

今回が初のフィルターブログです。

レンズブログに引き続き、フィルターでもよろしくお願いします。

 

 

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F2.8 FE

使用フィルター:KenkoMC プロソフトン(B)N

◎焦点距離:35mm相当 絞り:F/2.8 シャッタースピード:30秒 ISO感度:800 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

MC プロソフトン(B)Nを使ってRAW撮影。RAW現像時やレタッチ処理によって星空を印象的に仕上げました。

 

 

フィルターの記事を書けることを、とてもうれしく思っています。

みなさま、ありがとうございます。

カメラのデジタル化によって「RAW現像やフォトレタッチで、なんでもできるのだから撮影時にフィルターを使う必要はない」なんて思っている方もいるかもしれません。

しかし、そんなことはありません。

なんでもデジタルの後処理で行えばいいというわけではないのです。

撮影前から写真の完成形を意識して、撮影時にできることは撮影時に、後処理で行うほうがよいことは後処理で行うのが理想だと思います。

上手にフィルターを使うことで、写真をより印象的に仕上げることができるはずです。

写真を印象的に仕上げてくれるフィルターのなかでも、星空や星景写真を撮影するなら必須のフィルターがKenko MC プロソフトンです。

KenkoMCプロソフトンには、MC プロソフトン(A)NとMC プロソフトン(B)N、さらにKenkoPRO1D プロソフトン[A](W)があり、ソフト効果はAよりもBが強くなっています。

PRO1D プロソフトン[A](W)とほかの違いは、フレアの影響を抑えるデジタルマルチコートが採用され、広角レンズで使用したときにも画像の四隅に暗い影が発生するケラレの発生しづらい薄枠の高性能なプロ仕様になっている点です。

ソフトフィルターは各社から発売されています。

しかし、ソフト効果によるぼけの発生の仕方が星の撮影に向いているといわれているのは、KenkoMC プロソフトンとLEEの軟焦点効果用のソフトフィルター(ポリエステル製)で星撮影の定番といわれています。

LEEのポリエステル製角形フィルターは、やや上級者向けの製品なので、また機会をみて紹介します。

ソフト効果などは、フォトレタッチソフトなどでも簡単に行えますし、別に星の写真をソフトにする必要はないのではないでしょうか。

それでもKenko MCプロソフトンが必須といえる理由は、カメラのデジタル化に関連します。

 

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F2.8 FE

使用フィルター:なし

◎焦点距離:35mm相当 絞り:F/2.8 シャッタースピード:30秒 ISO感度:800 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

フィルターなしで、RAW現像やレタッチでの後処理もしていない状態の画像。写っている星の大きさに違いがほとんどないのが気になりませんか。

 

 

カメラのデジタル化で星の撮影からなくなった大きな要素がふたつあります。

「相反則不軌」と「イラジエーション」です。

フィルムカメラでは、露光時間(シャッタースピード)が極端に短かったり、長かったりすると相反則不軌が発生します。

一般的にカメラは、例えばF1.4でISO 100、1/2秒で得られる画像の明るさとF2.0、ISO 100、1.0秒……、F8.0、ISO 100、16秒で得られる画像の明るさは、同じになるはずです。

デジタルからカメラをはじめた方やデジタルでしか星を撮影しない方は、これを当然だと思っているのではないでしょうか。

これを相反則といいます。

デジタルでは、長時間露光でもこの相反則が成り立ちます。

一方、フィルムでは種類にもよりますが、1秒を超えるような長時間露光では、相反則が成り立たない相反則不軌が発生するのが常識です。

長時間露光の相反則不軌では、多くの場合相反則で計算した露光時間では画像が暗くなるので、露光時間を長く補正して撮影する必要があります。

ただし、フィルムの種類ごとに補正値も異なるなど、露出の補正も難しく、カラーバランスも崩れるため、長時間露光が当たり前の星の撮影の難易度を上げる原因にもなっていました。

この相反則不軌がデジタルではなくなったのです。

今や、星撮影の露出は試しに撮ってみて、背面モニターで確認して決定というのが一般的でしょうから、フィルム時代の星撮影の露出決定の難しさは想像しづらいものがあります。

 

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F2.8 FE

使用フィルター:Photoshop-「フィルター」-「ぼかし(ガウス)」-「2.5pixel」

◎焦点距離:35mm相当 絞り:F/2.8 シャッタースピード:30秒 ISO感度:800 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

フィルターでできることを後処理でという実験でPhotoshopの「ぼかし(ガウス)」をかけてみました。ソフトフィルターのような効果は得られません。

 

相反則不軌がなくなったことは、星撮影の難易度を大幅に下げてくれました。

おかげで多く方が手軽に星空や星景の写真を楽しむことができます。

いい時代です。

しかし、同じようにデジタル化でなくなったイラジエーションは、星を撮影するときには少し残念です。

イラジエーションはフィルムに強い光が当たると、光を受けたハロゲン化銀粒子が光を乱反射・拡散することで本来なら光の当たらない周りの粒子まで感光させてしまう現象をいいます。

よいことだけではないのですが、星の撮影についていえば、ソフトフィルターを使わなくても、フィルムで撮影すると明るい星ほど大きく、暗い星は小さく写るという効果を得ることができたのです。

フィルム面のハロゲン化銀粒子の乱反射で起こるイラジエーションは、当然デジタルでは起きません。

フィルムで撮影した星の写真のように明るい星ほど大きく、暗い星は小さくメリハリのある画像をデジタルで得るには、KenkoMC プロソフトン(B)Nなどのソフトフィルターを使うことになります。

ソフトフィルターには、強い光ほど大きくにじませるという特徴があるので、光の強い星は大きく、弱い星は小さく撮影することができるのです。

 

使用レンズ:SAMYANG AF35mm F2.8 FE

使用フィルター:KenkoMC プロソフトン(B)N

◎焦点距離:35mm相当 絞り:F/2.8 シャッタースピード:30秒 ISO感度:800 (35mm判フルサイズのカメラで撮影)

KenkoMC プロソフトン(B)Nを使って撮影したままのJPEG画像。この時点で星の大きさなどのメリハリが付いた画像になっています。

 

 

イラジエーションの起きないデジタルカメラで、星の明るさによって大きさが異なるフィルムのような描写で星空を撮影しようと考えるとソフトフィルターKenkoMC プロソフトン(B)Nなどを使うことが必須といえます。

ただし、ソフトフィルターを使うと、地上風景部分もぼけてしまうという弱点があります。

この弱点を私はあまり気にしていません。

ソフトフィルターを使用した星景写真では多く場合風景部分がシルエットに近い描写になることと、RAW現像時や画像の後処理の際にコントラストや明瞭度を上げる処理を行うため、さほど気にならないことが多いからです。

どうしても気になるときは、撮影時にフィルターありとなしを撮影しておくなどして、画像合成などを行います。

多くの方が、星を撮影するときにKenkoMC プロソフトン(B)Nなどのソフトフィルターを使うのは「星をぼかして大きくするため」と思っているようです。

しかし、本当の狙いは「イラジエーションの発生しないデジタルで、フィルムと同じように明るさによって星の大きさに差を付けて撮影するため」にソフトフィルターを使っているわけです。

夜空に瞬く無数の星のひとつひとつの明るさの差を大きさで表現してレタッチ処理を行うことは不可能とはいいませんが、現実的ではないでしょう。

画面に写る無数の星たちの光の強さを大きさに変換してフィルム時代と同じように撮影するには、KenkoMC プロソフトン(B)Nなどのソフトフィルターは必携といえるのです。

ぜひ一度試してみてください。

 

齋藤千歳の感動表現|イラジエーションの発生しないデジタルでは星撮影にソフトフィルターKenko MC プロソフトンは必須 はコメントを受け付けていません

酒井宏和の感動表現|イギリス製の、LEEからもフォルダーは出ています。

Posted: 2018.01.31 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|イギリス製の、LEEからもフォルダーは出ています。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第22回目は、LEEのフォルダー100mm用をご紹介いたします。

 

 

 

フォルダーはこんな感じです。

以前、cokinのEVOフォルダーをご紹介しました。

今回は、LEEです。

 

LEEはイギリスのメーカー

cokinはフランスのメーカー

 

です。

 

どちらもケンコートキナーでお取り扱いをしています。

同じような商品が被っている場合もありますが、それぞれ少しづつ特色があります。

 

フォルダーに関しては、LEEの方が軽量コンパクトです。

遮光性に関しては、cokinの方が優れている感じです。

 

 

フォルダーの取り付けには、cokinと同じく、それぞれのレンズにアダプターリングが必要になっています。

 

このリングに関しては、LEEとcokinは兼用できません。それぞれのフォルダーの専用品になります。

その他のシリーズや、ケンコーのリングも流用出来ませんので、ご注意ください。

 

 

 

LEEのフォルダーの最も優れている部分は、脱着のしやすさです。

言葉で説明すると、難解ですが・・・。

上の写真の黒爪を、リングに引っ掛けます。下の写真の金色の爪は引っ張ると爪が隠れます。

で、リングに合わせて装着・・・。

繰り返しますが、言葉で書くと難解ですが、ものすごく作業はスムーズです。

 

脱着を初めて見る人は、マグネットでパチンって簡単に着くんだ!!

 

と、勘違いされる方が、たくさんいらっしゃいます。

実際は、爪でしっかりと固定されていますが、

それくらい簡単に装着可能です。

 

 

アダプターリングは、兼用できませんが、

横幅が同じであれば、フィルターは、LEEもcokinも兼用で使用出来ます。

サイズも今回ご紹介した100mm以外のラインナップもあります。

 

あと残る問題としては、お値段が高いことですかね・・・。

ドイツ製とか、スェーデン製の高級カメラありますが、

カメラ用品でイギリス製は、珍しいかもしれません。

 

お値段は高いですが、作りも良いので、所有して使用する時の満足感がだいぶ違います。

 

 

 

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オオヤマナホの感動表現|女の子の素肌を「キレイ」に撮る!デュートのきらめきテクニック

Posted: 2018.01.31 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|女の子の素肌を「キレイ」に撮る!デュートのきらめきテクニック はコメントを受け付けていません

女の子の素肌を「キレイ」に撮る!デュートのきらめきテクニック

 

 

みなさまこんにちは。オオヤマナホです!

前回の女の子をふんわりかわいく撮る「ローコントラスト」編では

たくさんの「イイね♪」をありがとうございます!

さすが清水麻里さんパワー!!!キタ――(゚∀゚)――!!って感じです!

今回の「デュート」編も麻里さんのお力をお借りしてデュートの表現力を是非最後までご覧くださいませ♪

 

 

 

で。で。ですね。

実はみなさま!!!…

「ローコントラスト」編★最後⑪番の麻里さん。

「なんかこれだけ感じが違うな~~~?」って思われた方がいらしゃいますか?

そんな貴方は「流石!」です。

現在「ローコントラスト」編★⑪番の画像はコチラです。

 

①     ローコントラスト

◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:400

 

 

最初、⑪番はコチラだったんです!!!

 

 

 

②     デュート

◎焦点距離:90mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:400

 

(私の手違いでしたあああああ(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’))

今回のデュートに繋げる為の想定内です( -`д-´)キリッ

 

‥‥違いますよね。質感が(;’∀’) 

今回のデュート!

 

フィルターなしの質感に一番近い写り具合だと思いますが

それでもやっぱり違うんです。

 

「何が」「どこが」違っていて。

「どう使ったら」効果的にポートレート撮影に活かしていくことが

できるのか。

最後まで見ると使いたくなる「デュートの秘密」見て参りましょうね。

 

 

デュート画像3カット続けて見てみましょう。

 

 

③     デュート

◎焦点距離:180mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:800

 

 

④      

◎焦点距離:180mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:800

 

 

 

⑤      

◎焦点距離:120mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:400

 

 

ここまでがデュートの表現になります。

比較の為にフィルターなしをみてみましょう。

 

 

⑥     フィルターなし

◎焦点距離:142mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:400

 

ここで注目していただきたいポイントは肌の質感です。

デュートの効果がよくわかるのはずばりハイライト部の質感!

頬から首。そして鎖骨までの肌のハイライト部。

フィルターなしの「生々しい」質感がデュートを使用することによって

「なめらかな輝度」を伴い素肌を「綺麗に」見せてくれる効果があるんです!

キラキラのファンデーションを付けた感じ?

レフを当てた感じ?

みなさまどう感じられたでしょうか。

輝きを伴った滑らかな質感は髪の毛にも表れていますね!

ふんわりキラキラ感が増しています!!

 

 

次に。ちょっと実験を!

⑦     デュート

◎焦点距離:200mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:400

 

あいにくの曇り空でしたが… 

麻里さんの髪の毛と向かって左サイドの頬のあたり、指先の光が感じられました。

(この時足元には銀レフありました)

これはこれで「素敵♡」

なんですけど。

この⑦の画像の露出をギリギリまでアンダーに下げる。

そして、トーンカーブでライトを上げたみたところ…

 

 

⑧      

  

暗闇の中に浮かび上がる麻里さん。髪の毛と顔の白さがとても印象的で自分でドキドキしてきました( ̄▽ ̄)

もっと大胆にハイライトあげてもいいかなぁと思ったりもしています。

ソフトフィルターだけど白っぽくないしぃ。

かっこよくない?…(ΦωΦ)フフフ…

 

 

じゃあこれ。ローコントラストとフィルターなしで同じことをやってみたらどうなのよ?

という結果がコチラです

 

⑨     フィルターなし⑥の画像を露出調整してみると…

 

 

⑩     ローコントラスト元画像

◎焦点距離:130mm 絞り:F/2.8  シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:400

 

⑪     ローコントラスト露出調整してみると…

 

 

そこのあなた!

「マニアックだなぁ~~~!」とか言ってます?(笑)

 

やっぱり輝度を増して暗闇の中に光らせるならデュートじゃないかなあと

ひとり実感中。( *´艸`)ふふふ。

 

モニター画像ではわかりにくいという方は3月1日^4日開催のCP+では比較画像をプリントアウトしてご用意していきますのでぜひぜひチェックしCP+2018ケンコー・トキナーブースの、ソフトフィルターコーナーにお立ち寄りくださいね。

 

 

最後になってしまいましたが、デュートの「煌めき」は同心円上のフィルターの切込みが与えてくれるものです。ライトを撮影してみると・・・

これは広角レンズで撮ったものをトリミングをしています。同心円状に光が拡散されているのがわかりますよね。

光の強さや差し込む角度。また、使用するレンズ(焦点距離)によっては写りこむ光がこのような虹色のスペクトルとなっていることもあります。

背景にくる光や反射する小物・白い色を意識しつつデュートのこの拡散効果・輝度を高める効果をかけあわせることでオリジナルな「光効果の一枚」を作り出す可能性も秘めているなと・・・・

次回のデュートを使った作品撮りを考えているオオヤマナホなのでした( ̄▽ ̄)

なにごともレッツチャレンジ。TRY&ERROR!!!

 

 

次回は清水麻里さん最終回。

ブラックミストを中心に総まとめの予定です。お楽しみに♪

今週も最後までありがとうございました。

オオヤマナホの感動表現|女の子の素肌を「キレイ」に撮る!デュートのきらめきテクニック はコメントを受け付けていません