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高木慎平の感動表現|LENS BABYで純喫茶『ル・マンド』を撮る。

Posted: 2017.10.25 Category: LENSBABY Comment: 高木慎平の感動表現|LENS BABYで純喫茶『ル・マンド』を撮る。 はコメントを受け付けていません

僕の住んでいる岐阜県には喫茶店が昔から多く、独自のコーヒー文化があります。
今回お邪魔した『ル・マンド』は昭和50年創業の老舗です。
レトロな店内の雰囲気と、マスターの丁寧な接客で今でも人気の純喫茶。
コーヒーの種類が豊富で、カクテルのようなアルコール入りのコーヒーが飲めるのも人気の理由です。

今回はLensbaby Velvet56で『ル・マンド』を撮影させていただきました。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度1600

グリーンの皮で作られたメニュー表の表紙がとても素敵でした。
それにしてもソフトレンズと純喫茶の相性はとても良し!!
昭和な雰囲気が漂う、どこか懐かしい写真になりました。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度1600

テーブルに飾ってあったドライフラワーを撮影しました。
このレンズは絞りを開放に近づけるほど、予想以上のソフト効果が発揮されるので感動します。
やっぱり花や植物を取るのが楽しくなるレンズですね。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2.8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度200

絞りを少し絞ってみました。一枚目の絞り:F/ 2の写真より被写体がはっきりしてますね。
背景のボケ感はとても優しく、女性や子供を撮影するのに向いていると思います。
このF/ 2.8のソフト感が僕はとてもお気に入りです。


◎使用レンズ:Lensbaby Velvet 56
 焦点距離:56mm 絞り:F/ 2.8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度1600

店内の内装もどこか昭和の香りがする落ち着いた雰囲気でした。
タイムスリップしてしまったような不思議な感覚になりました。とても素敵です。
この店内の雰囲気をこのレンズが見事に感じたままに表現してくれました。

今年の秋はカメラとまだ読終わっていない本を持って純喫茶でまったりと時を過ごすのも良さそうだなぁと
今回の撮影で感じました。

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齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ2

Posted: 2017.10.25 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ2 はコメントを受け付けていません

みなさん、撮ってますか!
カメラ・写真関連の電子書籍を出版している齋藤千歳です。
ちょうどいまは、ミラーレンズ(Kenko MIRROR LENS 400mm F8 MF N II)の超望遠による薄いピントと格闘しながら、ハクチョウを撮影するのにハマっています。
マニュアルフォーカス(以下、MF)の超望遠であるミラーレンズで動いているものにピントなんて合うの? と思われた方は、ぜひ筆者のFacebookもご覧ください。

実は筆者は、デジタルカメラが進化のおかげでMFでのピント合わせがますます楽になっていると感じています。

おかげで今回紹介するSAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSのように超明るい単焦点レンズでもMFで十分ピント合わせできます。
シーンによってはMFのほうがピント合わせしやすいと思っているほどです。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/8,000秒 ISO感度:200 (APS-Cサイズカメラで撮影)
玄関前に置かれた竹製のエクステリア。そのエクステリアの竹にだけにピントを合わせた。光学ファインダーだけではなかなか苦戦したと思います。

 

SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSはAPS-C機に装着すると52.5mm相当になり、絞り開放の時にF1.2が選択できる、非常に明るい単焦点レンズです。
F1.0やF1.2、F1.4などF値が1台前半となるレンズでは、大きなぼけが発生するのでピントが合って見える範囲が極めて狭く(ピントが薄く)なります。
そのため、初心者にはピントを合わせることすら、難しいなんて話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
オートフォーカス(AF)が装備されているレンズでもピント合わせが難しいのに、初心者がSAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSを含む多くのサムヤンレンズのようにMFでピント合わせなんてとんでもないと、尻込みされている方も多いではないでしょうか。

確かに一眼レフの光学ファインダーだけを頼りにF1台前半の設定でピントを合わせるという話ならば、筆者もやや尻込みします。
実際、光学ファインダーしか使えないなら、MFよりもAFを頼りにできるだけ多くの枚数を撮影し、撮影後にピントの合ったカットをセレクトします。
しかし、現在のデジタル一眼レフでは、ほぼすべてのカメラでライブビュー撮影が可能になっています。
撮像素子のとらえた画像を、そのまま背面モニターに表示するライブビュー。
ライブビューならピント位置を拡大してピントを確認しながら、撮影できます。
デジタル一眼レフではライブビューの出現で、夜景や商品撮影、風景など多くの分野でピント精度が飛躍的に向上したのです。
おかげで明るいレンズでのピント合わせも簡単になりました。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/3,200秒 ISO感度:100 +2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)
電子ファインダー内のピーキング表示を見ながら、どの花にピントが来ているかを確認できるので、ピント合わせは予想以上に簡単です。

 

光学ファインダーやミラーを搭載した一眼レフでは、ライブビューの登場でピント合わせの精度は劇的に向上しました。
いまや、ライブビューでのピント合わせを併用していないプロやハイアマチュアはごく少数でしょう。

一方、ミラーレス一眼は、そもそも電子ファインダーも背面モニターもライブビューになっています。
電子ファインダーでも、背面モニターでもピント位置の拡大などが簡単に行えるのが、ミラーレス一眼の特徴です。
また、多くのミラーレス一眼では、電子ファインダーを使った手持ち撮影でも、より高い精度のピント合わせができるように「ピーキング」機能を搭載しているのが一般的になっています。

ピーキングは、MFでの撮影時にピントが合っている部分の輪郭を強調表示する機能です。
カメラの機種によっては、ピーキングの表示の強度や色などを選べる機種もあります。
どちらにしても、ピントが合っている位置を強調表示してくれるので、自分の眼だけを頼りにするピント合わせに比べて、格段に楽であることはいうまでもありません。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 (APS-Cサイズカメラで撮影)
フォーカスリングを動かしながら、ピントを合わせたい位置にピーキング表示が移動するのを確認してシャッターを切っています。

光学ファインダーをのぞいてMFでピントを合わせていた時代は、まさに撮影者の技術と経験でピントを合わせていました。
しかし、現在のデジタルカメラは電子ファイダーや背面モニターで拡大表示やピーキングなど多数のサポートを受けてMFでピントを合わせられる時代です。
デジタルカメラが撮影者をフォローしてくれる時代だからこそ、初心者だから、未経験だからと尻込みせずに、さまざまな撮影にチャレンジすることをおすすめします。
そのチャレンジのひとつとして、明るい単焦点レンズは、ピンぼけというリスクはありますが、一眼カメラらしい大きなぼけという表現が手に入るのでぜひ挑戦してはどうでしょうか。
サムヤンのレンズなら明るくても低価格のものが多く、気軽に挑戦でくるのもおすすめの理由です。

 

使用レンズ:SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS
◎焦点距離:52.5mm相当 絞り:F/1.2 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:320 −1/3補正 (APS-Cサイズカメラで撮影)
薄暗い林のなかの暗いほこらのなかに鎮座しているお不動様。筆者には電子ファインダーとピーキングのサポートなしにピントを合わせる自信はないシーンでした。

 

掲載した作例のお不動様のように、暗所では肉眼でのピント確認も、AFでの合焦も、とても難しくなります。
こんな暗いシーンでもピーキング+MFでは安心してピント合わせができますので、使っていないと言う方はぜひ挑戦してみてください。
最初はピント合わせに戸惑うこともあるかもしれませんが、明るい単焦点レンズで思うようにピントが合うと本当に何を撮っても楽しいですし、なによりも撮ること自体が楽しくなります。

最初は絞り開放の大きなぼけが楽しくて、開放でばかり撮影することになると思います。そして、そのうち絞り値を変えることでの描写の変化に気付き、さまざまな絞り値で撮影することになると思います。
そんなときにSAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CSの絞り値よって変化する描写の様子や周辺光量の様子などもチェックしたいと思いましたら
Foton機種別作例集152 実写とチャートでひと目でわかる! 選び方・使い方のレベルが変わる! SAMYANG 35mm F1.2 ED AS UMC CS 機種別レンズラボ
SONY α7 II で撮影
監修:小山壯二/著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳/デザイン:Inori 価格:330円
もご覧いただけると幸いです。

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伊藤宏美の感動表現|トキナーレンズで海を撮る

Posted: 2017.10.25 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|トキナーレンズで海を撮る はコメントを受け付けていません

海は私にとって思いの詰まっている場所です。。
昔、先生に
「空が青くないと海も青くないんだよ」と教えてもらったことは、
今でも海に行くたびに思い出します。
当たり前のことかも知れませんが、私には気が付けなかったことでした。
海に行くとそんな事を思い出して、
大事なものを、ただの通り過ごしにしてはいないか考え直す場所になりました。
 
今回は
 
トキナーレンズで撮った海の写真を集めてみました。
 
どれも有名な撮影地のものですが
トキナーレンズで撮影した山陰線の青い海はとても綺麗でした。
 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100
 
 
この場所も有名な撮影地なのですが、この日は、待っていると偶然にも観光列車「まるまるのはなし」がやってきました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:200
 
諧調豊かに表現された空の青や、海の白浜から、沖に向かい深くなる青さのグラデーションの絶妙さはトキナーブルーならではだなあと感心しました。
このレンズを使っておどろかされるのは、線路のバラストのひとつひとつも形がわかるほど細かく表現できる描写力です。
ズームレンズなのにこの描写力の高さには毎回驚かされます。
 
10月の頭に、北海道の根室半島の海に撮影に行ってきました。
北海道の根室半島を走る花咲線の落石は何回か訪れている大好きな場所です。
初めて行った時は、「1度行ってみたい憧れの絶景」だったのですが、
叶ってっしまった今は、もっとこの場所に惹かれてしまいました。
毎回、違う景色なのと、毎回、私の気持ちも違うので、また行きたくなってしまうのです。
 
起伏のある草原を登らなくてはならないし、風もあり、冬はとても寒い。
そんな中なかなか来ない列車を待っていると、強風の中を列車が遅れてやってきて
止まりそうなくらいゆっくりとすすんでいく姿に感動しながら撮影した事もありました。
ある時は、汽笛を鳴らしてくれた事もあり、大喜びしたこともあります。
(もしかしたら、鹿よけだったのかも。。)
 
今年はトキナーレンズが仲間入りしたので
こういう広い風景には丁度良いなと思い、落石(おちいし)に行くときは連れて行こう。と決めていました。
今回は、夕陽が列車に当たり、反射するところを狙って、暗めに撮影しています。
思ったとおりにギラリとしてくれた瞬間でした。
 
「今度はまた違う光でも見てみたい。そして、冬には、花咲線をたっぷり乗りにいきたい。」
そう思うと、根室行きはやめられません。
 

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:19mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400
 
画面に夕陽の入った写真ですが、レンズのマルチコーティングにより、気になるハレーションやゴーストは感じられません。
夕陽に列車を光らせているのに、輪郭がシャープに写っているのを見ると、マルチコーティングの良さを感じます。
空は、夕陽のオレンジと右上に残る青い色の繋がりを美しく表現できました。
 

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オオヤマナホの感動表現|簡単にコスモスをふんわりかわいく撮っちゃう為に!

Posted: 2017.10.25 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|簡単にコスモスをふんわりかわいく撮っちゃう為に! はコメントを受け付けていません

みなさまこんにちは!オオヤマナホです。

天気が雨続きますね。台風も来ましたね。
「雨雨ふれふれもっとふれ~~♪」という某歌を鼻歌でフンフン♪言いながらブログ書いてまーす♪
…とか必死で(誤魔化して) いるのは(;´・ω・)理由があってですね。
これですよこれ。
フォトカルチャーTVに出演してきちゃいました。
もうねえ。ずーーーーっとぐるぐる眼鏡外さなければよかった―――――(笑)

ということで。
この中で後半お話をさせていただいた「コスモスをふわっとかわいく撮る」
このお話をTVの中ではわかりにくかった画像比較をゆっくりじっくり見ていただきながら
ソフトフィルター使ってみたいなぁとおもっていただければいいなぁとおもいます。

でははじめます♪
◆使用機材:CANON 5DMARKⅣ/ TOKINA AT-X 24-70 F2.8 PRO FX)
◆共通設定:(f5.0 1/320 70㎜ ISO200)

まずはフィルターなしの画像から。


プロソフトンAだと…


更に効果の強いプロソフトンBだと…


では質感の違うフォギーAだと…


花びらの縁取りラインのふんわり感が違いますね。フォギーだとしっかり残っていると思います。
ではBタイプでフォギー効果を強めてみましょう

フォギーB

撮影時の状況としては曇天のお昼頃でした。朝もやの中の雰囲気とかもフォギーがあれば日中でも演出できますね!

今度はソフト効果の最も弱いデュートです。
ハイライトをふわっとさせるので花びらの白いところをよく見てみてくださいね。
では
デュート

こう来ると。。。気になるのはフィルターなしでしょう?
もう一回フィルターなし。確認しましょ。

フィルターなし


三脚をつかって定位置からの撮影なのですが、風もあったりでまるで同じ比較ができなくてごめんなさい。
それでもデュートとの違い伝われば幸いです。曇天ではなく光が強いと効果はもっと別の表情になるとおもうので、
またそれは次の機会に。

ではオオヤマナホ一押しフィルターブラックミストの登場です。
ふんわりしすぎないポートレートにニュアンスを与える隠し味的な秘伝の誰にも教えたくない的な←…しつこい?( ^ω^)・・・
それぐらい好きなブラックミストはコスモスだとどうなるかな?

ブラックミストNO.1

ブラックミスト露出をちょっとさげてみましょうか


ブラックミストとの比較では
ローコントラストNO.1

露出をかえて


となるわけです。
先日のTVでも「何を選んでよいのかわからない」という質問がありました。
お答えする形でちょっと整理してみましょう
 

①ソフトフィルターには2つのチームがある
「チームふんわりかわいく」
プロソフトンA
プロソフトンB
フォギーA
フォギーB

「チームにゅあんす」
デュート
ブラックミスト
ローコントラスト

ふんわりやさしいかわいい写真に仕上げたい→「チームふんわりかわいく」をセレクト

★効果を強く出したい→B
    ほんのり出したい→A
★使用レンズが中望遠→A
       広角~標準→B
※使用レンズによる効果の差は今後の記事にしますね!

③光・ハイライトを意識した写真に仕上げたい→「チームにゅあんす」をセレクト

★スパイス的に→デュート
★味わい深い→ブラックミスト
★色調を淡く→ローコントラスト

ご参考になると幸いです。

今回のフォトカルチャーTVに一緒に出演してくださったJyooさんもこのセミナーのあとに
フォギーAとブラックミストを2枚購入してくださったと伺ってます。
わたしもソフトフィルター使ってみたいなあという方にはタイプの違うものを1枚ずつご購入いただくと
楽しさの幅がグッと広がると思いおススメしています。ご自分の撮影スタイルに併せてセレクトされてみてください。

お買い上げの際にはお手持ちのレンズの口径の広いものにあわせていただくといいですよ。
小さいレンズにはステップアップリングで大きい径にあわせることが可能ですから!
2枚買うなら違う種類で楽しみましょう!!!

ということで。
最後に今回のコスモス撮りでのわたしの作品はこちら~~~


フォギーA使用。色温度を少し赤みを変えて表現してみました。

ではでは秋の撮影ソフトフィルターで楽しみましょうね!
最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

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zenの感動表現|持っておくべき標準レンズ

Posted: 2017.10.25 Category: Tokinaレンズ Comment: zenの感動表現|持っておくべき標準レンズ はコメントを受け付けていません

前回の記事ではAT-X 24-70mm F2.8 PRO FXの外観及び性能面にフォーカスを当てたレビューをさせていただいた。本記事では参考程度に当レンズを用いた作例を添えてレビューの続きを行っていこうと思う。


連休を使って福岡に行く機会があり、筆者はどのレンズを旅の友にしていくかに悩んでいた。しかし少々重量感はあるものの、自然とこのレンズを選んだ。初めていく場所にどの画角が良いかの選択肢を単焦点の中から吟味するほどであれば、使い勝手の良い焦点幅のズームレンズを1本持っていこうと。

いよいよ描写や解像度の観点を述べていく。事前に読者の方に断りを入れておきたいのだが、例え他の欠点に目を向けたとしても、このレンズを持っておいて損はないというくらいに筆者は満足している。


◎使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX
焦点距離:70mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

 

まず特筆したいのが色の入り方。色が「しっかり」というよりは「しっとり」入る印象を持ち、特に暖色系の色は編集する段階でも全く触る必要がない。肌は輪郭がはっきりする一方で、質感は気持ち明瞭度が下がっているようにも思える。
(余談:ある日のラブグラフの撮影で当レンズと純正16-35mmの高級レンズを使い分けるような瞬間があったのだが、色の入り方に関しては純正では当レンズの後だと物足らなさを感じた。写真は非公開なので悪しからず。)

AFについて述べれば「丁寧」という言葉がしっくりくる。
速度は速い部類ではないため動体の撮影は困難かもしれないが、精度は日中であればMFで追い込む必要も殆ど無い。筆者のようにポートレートやスナップがメインのカメラマンにとって特段問題はなく、もちろん風景写真家の方々にとっても不便はないはずだ。


◎使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX
焦点距離:40mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:800

せっかくのズームレンズなので、広域側から中望遠側まで撮り尽くしてみたが収差が目立つようなズーム域はなく、開放から絞り(筆者はF8程度)まで中央付近は非常にシャープである。難しい夜の場面の撮影においても前回の記事で述べたワンタッチ・フォーカスクラッチ機構が役に立ち、ライブビューで丁寧にピントを追い込みやすい。


◎使用レンズ:AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX

焦点距離:50mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:800

振り返れば福岡であることが伝わるような写真を殆ど撮っていないことに執筆中に気づいたのだが、どうかご愛嬌頂きたい。せめて明太子や博多ラーメンは私の胃袋に入る前に撮影しておけば良かったのだが、残念ながら食欲が勝ってしまった。

【総評】
重厚感のあるレンズだが、前回の記事で述べた外観の作り込みの他、色の入り方においても純正や他のサードパーティーレンズと比較しても良い意味で特徴的で、素晴らしいレンズとなっている。24-70mm/F2.8という使い勝手の良い標準ズームレンズは他社も大三元レンズの1つとしてラインナップを広げているが、購入を検討している読者の方々にも一度はこのレンズを手に取り、その良さを実感していただいた上で吟味していただきたい。

【余談】
当レンズは伝統のTokinaの「トキナブルー」を謳っているレンズだが、週末カメラマンの筆者にとっては残念なことに10月の撮影タイミングが殆ど曇りか雨に見舞われてしまったため、青空のもとでの撮影は出来なかった。しかし、後続でラブグラフ社のカメラマン達がこのレンズの魅力を引続き語ってくれるはずなので、(勝手に)彼らに委託したい。

当レンズを用いた他の写真たちは筆者のSNS(主にInstagram:@zen_cam)に徐々にアップロードしていく予定なので、これを機にご注目戴けたら光栄である。
 

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酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 102 クローズアップ+2を、ご紹介いたします。

Posted: 2017.10.25 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 102 クローズアップ+2を、ご紹介いたします。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第12回目はcokin 102 クローズアップ+2を、ご紹介いたします。
近づいて撮影ができるようになるフィルターです。


 

フィルターはこんな感じで丸みを帯びています。
最短撮影距離よりもも少しつ近づいて撮影したいなという時に付けると寄れるようになります。
丸型だとねじ込む必要があるので面倒。角型は装着が簡単です。

上の写真が、最短撮影距離で撮影、カールツツァイツのレンズは画質が良い反面、
最短撮影距離が長めなのでもうちょっとよりたいなっていう場合があります。
2枚目の写真が、+2を装着です。かなり寄れていることがわかると思います。
+1、+2、+3とあって、数字が大きほど近くに寄れます。

裏技ではないのですが、このフィルターは重ねてつけることが可能です。
実は、頑張れば、3枚重ねも可能です!!

2枚重なると、より寄れました、3枚重ねるとマクロレンズばりになります。
ただ、やはり、重ねていくと画質はちょっと下がります。

とはいえ、1枚使用であれば、かなり便利なので、角型フォルダーを持っているのであれば
1枚欲しいフィルターですね。

 

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光川十洋の感動表現|「海外旅行、町並みスナップ」 

Posted: 2017.10.18 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「海外旅行、町並みスナップ」  はコメントを受け付けていません

海外旅行では、初めて見るものばかり。興味津々、疑問だらけ、ときにはガイドの説明に耳を傾け、ツアーで行く場合は集合時間も気になります。撮影に慣れている人でも、被写体ごとにカメラの設定はおっくうなものです。そこでこう考えました。最近のカメラの進歩は著しいのでカメラ任せにすると「きちんと写る」こと請け合い。カメラ初心者の気持ちになって、カメラを自分の眼のように自由に向けてみましょう。
素早く動かしても画像がぶれないように。タイミングを大切にして、ピントもちゃんと合うように。動く被写体にも対応でき、近くから遠くまで全体がはっきり写るように、と。カメラの超初心者でも安心なISO3200。今年の夏に買った新製品のカメラなので、とくにISO感度を高くしても美しいというテスト結果を見ていました。撮影モードはP(プログラム)モードを選択。ピント合わせはAF(オートフォーカス)。WB(ホワイトバランス)もオート。あとはズームリングを動かしてシャッターを押すだけ。12mmから28mmという幅広い常用広角ズームレンズながら、軽くて小さいし、ピント合わせも速く、0.25mまで近くに寄れるので、スナップも自由自在。
デンマークの首都・コペンハーゲン。10月といえども、日本の最北端よりさらに北へ10度も緯度が高いので、晩秋の趣きでした。宮殿や教会など中世の建物が残り、新しい建物が建造中で、活気のある繁華街です。建物や銅像などはきちんと撮りましたが、世界でもっとも古くからおこなわれている歩行者天国のストロイエ通りを中心に、印象的な感動表現を試みました。

 
平日の早朝、ジョギングしたり、ウォーキングをしたり。子供も大人も池の周りを同じ方向で走っていて、気持ちよさそうです。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:26mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/1000秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
市民の主な足は自転車。道路に沿って、幅広い自転車専用レーンがあります。陽光が横から射す朝の出勤時間帯のひとこま。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/18  シャッタースピード:1/1250秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
歩行者天国の通りでは、店が開く前は人通りが少ない。寝そべっている犬の彫刻を作成している人に許可をとって、撮影させていただきました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:14mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/1000秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
大きな建物の工事現場。歴史的にも有名な建物に囲まれた場所で、クレーンの動きや音、目立つポスターが活気を感じさせます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/1000秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
寒いので少し暖かいところにハトが集まっているのでしょう。チルト式画像モニターを利用し、ローアングルで静かに近づいて、片手で撮影。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/800秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
店が開き始めると、急ににぎやかな雰囲気が出てきます。目を引くような置物や店員さんの声が聞こえます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:15mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/320秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
乗り降り自由な「ホップオン、ホップオフ」の2階建てのバス。観光地らしさが感じられ、大きな窓にも歴史的な建物群が映っています。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:23mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/800秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
広場の目立つところに、地下のトイレがありました。遠くからはわかりにくいのですが、気の利いた入り口に感じられます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/14  シャッタースピード:1/800秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

 
「ギネス世界記録博物館」の前に世界一高い身長のモデルさんがいます。記念写真を撮る場合でも、ちょっと工夫を。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

焦点距離:12mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/500秒 (APS-Cサイズカメラで撮影)

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齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ

Posted: 2017.10.18 Category: SAMYANG Comment: 齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ はコメントを受け付けていません

皆さん、撮ってますか!
カメラ・写真関連の電子書籍を出版している齋藤千歳です。
現在、デジタルカメラとミラーレンズ・Kenko MIRROR LENS 400mm F8 MF N IIにすっかりハマっています。
単焦点レンズの魅力を紹介していく本ブログですが、連載2回目の今回はなぜ交換レンズがほしくなるのかを、まず考えてみませんか。

筆者が考えるレンズキットで一眼カメラを買った方が交換レンズのほしくなる理由は大きく4つです。
⦁    もっとぼかして撮りたい。
⦁    もっと遠くを大きく撮りたい。
⦁    もっと近くを大きく撮りたい。
⦁    もっと広い範囲を撮りたい。
解決方法は
⦁    明るい単焦点レンズ
⦁    超望遠レンズ
⦁    マクロレンズ
⦁    超広角レンズ
となります。

レンズ交換式のカメラなら、交換レンズでさまざまな不満を解決できるわけです。
だからこそ、レンズ交換式だとも言えますが……。

今回は、交換レンズがほしくなる大きな理由のひとつ近くを大きく撮りたいが実現できるマクロレンズ・SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROを取り上げたいと思います。
 

使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:200 +1 1/3補正(35mm判フルサイズカメラで撮影)

絞り開放のF2.8でぎりぎり近くまで近づいて撮影。そのため被写界深度が極めて浅くなっています。

 

マクロレンズは近くが大きく撮れるレンズだと紹介しました。
では、実際にマクロレンズとはどんなレンズなのでしょうか?
一般的には、最大撮影倍率が1.0倍(等倍、1:1などと表記されることもあります)から0.5倍程度のレンズと定義されることが多いです。(※1倍を越えるレンズもあります)
いきなり最大撮影倍率と言われても「???」だと思います。
最大撮影倍率は、カメラの撮像素子上に撮像素子と同じ大きさの範囲をそのまま写すことができるレンズを1.0倍と定義しています。
まったく意味がわかりませんよね。
35mm判フルサイズ(撮像素子のサイズ36×24mm)のカメラだと、ざっくりいうなら10円玉(直径23.5mm)が短辺側ほぼいっぱいに撮影できるレンズが1.0倍になります。
0.5倍だと短辺長の半分のサイズになります。
かなりアップで撮影できることがイメージできたでしょうか?

 

使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100  +2/3補正(35mm判フルサイズカメラで撮影)

大きく発生するぼけが楽しくて、開放でばかり撮影したくなります。しかも開放から描写がシャープなのもとてもいいのです。

 

最大撮影倍率1.0倍のマクロレンズは10円玉を画面いっぱいに撮れるほど、アップに強いレンズなのは理解できたと思います。
そして、小さなもの大きく撮るには、被写体に近寄る必要があります。
ほとんどのマクロレンズでは撮影倍率1.0倍で撮影するには、最短撮影距離(被写体にピントを合わせることができる、もっとも短い距離)で撮影する必要があります。
SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROの場合、この最短撮影距離は30.7cmです。
多くの100mmマクロでは30cm前後、50mmマクロでは20cm前後の距離で1.0倍での撮影が可能なレンズが多くなっています。
実は多くの方が勘違いしているのが、この最短撮影距離です。
レンズ交換式カメラの場合、最短撮影距離は被写体(ピントを合わせた位置)から撮像面(撮像素子やフィルム)までの距離を表記します。
そのため、コンパクトデジカメのようにレンズ先端からの距離を表記するものに比べて、近寄れないと思っている方も多いようです。
レンズ先端から被写体までの距離はワーキングディスタンスと呼ばれることが多く、だいたい下のような計算で距離が求められます。

最短撮影距離−(レンズ長+フランジバック長)=ワーキングディスタンス
※フランジバック長は、レンズ取り付け基準面(マウント基準面)から撮像面までの距離

SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROをキヤノンマウント機に装着した場合は

30.7cm−(12.3cm+4.4cm)=14cm

SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROを使って最大撮影倍率で撮影する場合は、レンズ先端からのワーキングディスタンスは約14cmと最短撮影距離の半分以下になります。
 

<使用レンズ:SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/1,250秒 ISO感度:100 (35mm判フルサイズカメラで撮影)

近接してマクロ的に撮影したタンポポ。絞り開放F2.8だが、レンズの明るさ以上に撮影距離が短いので驚くほどぼけるのがわかります。

 

マクロレンズが小さな被写体を画面内に大きく撮影でき、近接での撮影が楽しめるレンズであることは、スペックから理解してもらえたかと思います。
そしてスペック表には記載されていませんが、近接で撮影すると、なにが起きるかというと「ものすごくぼける」のです。
ぼけ(しっかりピントが合っておらずぼやけて見える範囲)が大きく発生するには、いくつかの原因があります。
多く方がご存じで有名なものは、レンズが明るい(F値が小さい)とよくぼけるというものではないでしょうか?
確かにSAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROを含めて、マクロレンズは明るい単焦点レンズが多いのですが、近接撮影においてのぼけ方は普通ではないのです。
サクラの作例においては、実は中央部分3本のシベの内真ん中のシベの先にしかピントは合っていません。
また、タンポポの作例については、外から2列目のシベの2本にしかピントは合っていない状態です。
よく言われる被写界深度(ぼけずにはっきりと見える部分)が非常に狭いのです。
おそらく数mm、理論値だと100mmマクロの最短撮影距離でF2.8だと約2mmの範囲しかピントが合いません。
この驚くほどのぼけは、近接撮影時に発生します。
ぼけはカメラと被写体(ピントを合わせる場所)が近いほど大きく発生するという法則があります。
そのため、マクロレンズでの近接撮影では、普通の撮影距離では考えられない量のぼけが発生します。
この薄いピントと大きなぼけはマクロレンズ最大の魅力と言ってもよいでしょう。
だが、しかし、数mmレベルの被写界深度でどうピントを合わせるのでしょうか?
ここがマクロ撮影最大の難関であり、醍醐味(だいごみ)と言えます。

実は多くのユーザーが最後はマニュアルフォーカス(MF)でピントを合わせています。

マクロのピント合わせについては、これだけでブログ1回の文字量では足りないほど、さまざまなテクニックがあるので、またの機会とさせてください。
とはいえ、マクロレンズでの極限のピント合わせは、まだまだMFが主体です。
そのため、マクロレンズの多くはファインダーでのピントの見やすさを考慮して設計されています。
当然、MF専用レンズであるSAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROは、MF前提のレンズなので、マクロレンズのなかでもピントの見やすさにこだわって設計されていると言えます。

ただ、近くから大きく撮れるだけではなく、近接撮影独特の大きなぼけは、職人技のようなピント合わせというハードルがあるにしても、ぜひ挑戦してもらいたいものになっています。
単焦点のマクロをレンズラインアップに加えると、肉眼ではとらえきれない小さな世界の美を印象的な大きなぼけといっしょに楽しめます。
さらに撮影を楽しむための1本として、ぜひ検討してみてください。

また、SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROでの多く作例やレンズの使いこなしについては電子書籍
『Foton機種別作例集123 フォトグラファーの実写でレンズの実力を知る SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO 機種別レポート』
https://www.amazon.co.jp/dp/B071KBQHRL/
著:齋藤千歳/編:太田圭一・齋藤千歳 価格:330円
でも詳細に解説していますので、こちらもご覧いただけると幸いです。

齋藤千歳の感動表現|趣味だからこそ単焦点を楽しむ はコメントを受け付けていません

馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る八丈島への旅、その3。

Posted: 2017.10.18 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る八丈島への旅、その3。 はコメントを受け付けていません

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 2.0 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:100 
 

今回もFiRIN20mmと共に訪れた伊豆諸島、八丈島の写真を。島に住む従兄弟による歓迎もあって、到着した日の夜はお酒をいつもより多めに飲んでしまったが、翌日は何とか寝過ごすことなく早朝に起きることができた。八丈島には写真を撮るために来た、というプレッシャーがなければ恐らく一度目の目覚ましの音で起きることはなかっただろう。とにかく今回は一枚でも多くシャッターを切りたかった。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 11 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

八丈島には2つの火山があり、この写真は西山、通称「八丈富士」。なんとか富士と名前が付いている日本各地の山の中でも富士山にかなり近いシルエットをした山だ。山腹には「八丈富士ふれあい牧場」があり素晴らしい展望が望めるらしいが、今回は時間が足りず行くことができなかった。というか、何度も八丈島に訪れているが一度も行った記憶が無い。。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 11 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 

八丈島の南東、洞輪沢漁港から望む朝焼け。雲が多く抜けの良い空を撮ることができなかったが、静かな朝の港に映り込む光を撮ることができた。近くには無料で入れる温泉「洞輪沢温泉」や、八丈島唯一のサーフィンスポット「汐間海岸」などがある。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 2.0 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 

漁港の隅に置かれていた網の山。恐らくもう使われなくなったものだろう。開放F2で撮ってみたが、太めのロープから細い青のロープまで、ディテールがしっかり解像されていた。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 

末吉地区の石積ケ鼻にある八丈島灯台。海から相当高いところにある灯台だからか、とても小さくて可愛い。撮影時は分からなかったが、灯台の外側はただの白塗りではなく細かいタイル状になっていることに、PCの画面で見て初めて気づいた。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 2.2 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1250 

展望の良い場所を探していた途中、何のために使われていたか分からない大きな釜に出くわした。相当前からここに置かれていたのか、サビがかなりいい味を出していた。が、これだけ溜まった水、蚊が大量発生しないかちょっと心配になる。

 

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 22 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1600 

八丈島も例に漏れず、過疎化の波が訪れている。島民も1万人を割り、家主が消え廃墟と化した家も昔よりも至る所で見るようになってしまった。どこの島も同じ悩みを抱えているとは思うが、せめて自分と縁がある島だけはいつまでも枯れないで欲しいと心から願ってしまう。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 2.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 

上の家を撮っていたら、手前の家の犬がのこのこと現れてくれた。早朝からカメラを構えた怪しい私?に対しても警戒せずに、穏やかな表情を見せてくれたので、遠慮なく一枚撮らせていただいた。

朝のマジックタイムの美しい光景を期待し、実家の民宿を早朝に抜け出してみたものの、前日とは違い雲が厚くイメージしていた美しい朝焼けが撮れなかったのが残念だ。天候が刻々と変わる島の光景を撮るには1日2日程度の来島では時間が足りない。それでも時間の限り八丈島らしい写真を撮り続けてみた今回の旅、次回もFiRIN 20mmで切り取った八丈島をお届けしたい。

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國政寛の感動表現|クローズアップレンズを使ってズームでマクロ!

Posted: 2017.10.18 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|クローズアップレンズを使ってズームでマクロ! はコメントを受け付けていません

「國政寛の感動表現|クローズアップレンズを使ってズームでマクロ!」

『とろけそう』


~甘い香りに誘われて
 色の波間にとろけそう!~

前回ご紹介しました「MC クローズアップNEO」、こんな便利なものがあったのか!と思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
ブログを読んで「購入します!」と言ってくださった方もいて嬉しい限りです( ^ ^ )

前回お話ししたように、クローズアップレンズは普段お使いのレンズに取り付けて最短撮影距離を短くするアイテムです。
専用のマクロレンズと違うのは、お使いのどのレンズにも取り付けてクローズアップ撮影が楽しめるというところ。
そう、つまり望遠レンズに付ければプチ望遠マクロレンズになり、標準レンズに付ければプチ標準マクロレンズのできあがり。
クローズアップレンズ一枚あれば、どんなレンズでもマクロレンズに早変わりするんです!

さて、ここでお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。
ということは、クローズアップレンズをズームレンズに取り付けたら、ズームマクロレンズになる?
はい、正解です!

ほとんどのマクロレンズは単焦点レンズですので、例えば「AT-X M100 PRO D」であれば焦点距離100mmの中望遠マクロレンズでしかありません。
このレンズで標準域や望遠でのクローズアップ撮影を楽しみたいと思っても、残念ながら無理ですよね。

でもクローズアップレンズなら、例えば高倍率ズームに取り付ければレンズの焦点距離によって28mmの広角マクロレンズになったり、300mmの超望遠マクロレンズになったり、一本で様々なプチ・クローズアップ撮影が楽しめるんです。
もちろん、クローズアップレンズを外せば普通のズームレンズですので、撮影に出かける時にちょっと一枚クローズアップレンズをバッグに忍ばせておけば、撮影の幅がぐんと広がるってもんです( ^ ^ )


こちらはキットズームに「MC クローズアップNEO No.4」を取り付けて望遠域(140mm)で撮った写真。
普通のマクロレンズかと思うぐらいまで近づけていますね。


そのままズーミングし、標準域(50mm)で撮影しました。
背景の花が色の円ボケとなって入ってきました。


さらに広角域(18mm)にズーミング。
背景が大きく入って、林の中で撮ったという状況が伝わりますよね。


クローズアップレンズを外して広角域(18mm)で撮った写真です。
先程の写真と比較すると違いがわかりますね。

クローズアップレンズを取り付けたほうが被写体もボケも大きくなっています。
背景を適度に広く入れつつも、ボケが大きいおかげでゴチャゴチャしていないので、より主役の花が浮き立っています。
画面の隅に向かって流れていくようなボケ方も面白い効果になっています。

ところで、レンズによって装着できるフィルター径が違う場合もあるんですよね。
「じゃあ持っているレンズのフィルター径に合わせて、何枚もクローズアップレンズを揃えないといけないのか……。そんなに何枚も買えないよ……」と思った方、ご安心下さい!
そんなあなたに便利なのが「ステップアップリング」。
これは、フィルター径が異なるレンズ間で、同じフィルターを装着できるようにする変換リングです。
お持ちのレンズの中で一番大きなサイズのクローズアップレンズを購入し、他のレンズに装着する際にステップアップリングを付けてフィルター径を変換すればOK!
一つのフィルターをいろいろなレンズで使用することができるようになります。

『なんだ!?』


~突然の出会いに
 びっくりまなこでごあいさつ~

歩いていて突然出くわしたカマキリくん。
ズームレンズに「MC クローズアップNEO No.4」を付けていたおかげで、とっさの時でもこんなに大きく撮影することができました。

ひとつ注意事項です。
クローズアップレンズを取り付けると、遠くの被写体にはピントが合わなくなります。
そのため、レンズ手前の花を大きくボカして前ボケにし、奥にある花にピントを合わせて浮き立たせる、というようなマクロ撮影の定番テクニックは使えなくなります。
それでも、大きく近づいて背景をボカすというマクロならではの撮影は十分楽しめますよ。

さあ、お気に入りのズームレンズと「MC クローズアップNEO」で、いろいろなクローズアップ撮影を楽しんでみましょう!

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酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 092 ドリーム2を、ご紹介いたします。

Posted: 2017.10.18 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 092 ドリーム2を、ご紹介いたします。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第11回目はcokin 092 ドリーム2を、ご紹介いたします。
かなり特殊なフィルターで、多分世の中にはこれしかないでしょう。

フィルターはこんな感じで太陽?みたいなマークがついています。
で、装着すると・・・。

こんな感じになります!!

全体的に少しソフトなタッチになりますが、それよりも背景がぐるぐるボケに!!
最近、超オールドレンズも流行っていて、こんな感じのボケを求めている方もいらっしゃるかも。
使用しているレンズは、キットの標準ズームです。
レンズを買わなくても、すぐにぐるぐるボケが楽しめます。

次は場所を変えて撮影。
味はありますが、先ほどよりはあんまりぐるぐるしない?
ぐるぐるボケは、被写体と背景の距離が離れていて、なおかつごちゃごちゃしていると強く出るようです。

青色の写真に仕上げてみました。
こういうイメージも良い気がします。

番手が、1、2、3とありますが、数字が大きいほど効果が大きくなります。

レトロな写真が好きな方ぜひ!!

 

酒井宏和の感動表現|第11回目はcokin 092 ドリーム2を、ご紹介いたします。 はコメントを受け付けていません

伊藤宏美の感動表現|秋色の列車を撮る

Posted: 2017.10.11 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|秋色の列車を撮る はコメントを受け付けていません

今年の夏は雨が多く、この日も雨でした。
午後から曇りの予報だったので、晴れるのを願って、上長瀞へ出かけました。

私の家から1時間ちょっとで行ける距離に、上長瀞の駅はあります。
ひさびさのお休みにちょこっと行くには、とっても良い場所です。
上長瀞で下車して荒川まで歩くと、荒川橋梁が見えてきます。

ここは、昔、受験勉強の時に’息抜き’という言い訳をして、友達と川下りにきた夏の思い出があります。
あの時は、まわりにあるもの全てが楽しかったなぁと思い出しながら岩に座っていると
たまに、お日様が雲の隙間から、水面をキラキラと輝かせてくれます。

何度も何度も「今だ!光って」と願いながら待っていると、
キラキラの水面の瞬間に貨物列車が走っていきました。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/2500秒 ISO200感度

こんなことをしていると、つい気分が上がり、なんとなく居心地がよくなり、
1日、この荒川橋梁の見える岩に座ってすごしました。
すると、この日は、雨あがりの素晴らしい夕焼けになりました。

受験勉強していたあの頃は、
なんでも出来そうなパワーに満ちていたけれど、
あの日の空が何色だったかなんて覚えていないし、夕焼けを待つような贅沢もしなかったなと思うと、大人も悪くないなと思いました。

そして、
素晴らしい夕焼けを残すことができて
写真をやっていて良かったなぁと思った瞬間でした。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/400秒 ISO400感度

帰り道、駅舎に戻ってみると、まだうっすらと夕焼けが残っていて、それも綺麗でした。

◎使用レンズ:AT-X 14-20 PRO DX

焦点距離:20mm 絞り:F/10  シャッタースピード:0.62秒 ISO100感度

 

この日は、AT-X 14-20 F2 PRO DXのレンズ1本で出かけたのですが、空いっぱいの作品を作るのにはとても良い選択でした。
陽がさす瞬間の水面のキラキラを狙う逆光の中、ハレーションもない仕上がりです。
隅の波や、石ころまでしっかりとした質感を表現できるのはAT-X 14-20 F2 PRO DXならではだと思います。

夕焼けが美しく、ブルー以外の発色もとても鮮やかで、美しい雲と雲の隙間から見える青がとても印象的な1枚に仕上がりました。また、シルエットの輪郭や窓越しに見える雲の描写力も素晴らしいです。
今回も、空を主役にたくさん入れたかったので、列車を画面の端に撮影したのですが、歪まずに撮影できました。
 
 
今回は秋空がテーマになりましたが、
別の日に今度はAT-X 12-28 PRO DXを持って東武鉄道 SL大樹を撮影しに行きました。

◎使用レンズ:AT-X 12-28 PRO DX

焦点距離:28mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/640秒 ISO800感度
 
この日も雨降りの日でしたが、雨粒がたくさんついた曼珠沙華がとても綺麗だったので、
主役は、SLでなく曼珠沙華にしました。
撮影していて、四季を感じた時、私は改めて
四季のはっきりした日本は素敵だなあ。と思います。
 
 
 
実はこの日は、秋色を探していたので、曼珠沙華の群生を見つけたとき、広角レンズを考えていました。
ところが、ここは、写したくないものも周りに多く、広角では難しい状況でした。
しかし、AT-X 12-28 PRO DXは標準域に届く28mmまでのズームも可能なので、画面を整理して撮りたいものを思ったとおりに撮るにはとても便利です。

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