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オオヤマナホの感動表現|ブラックミストがなぜ好きなのか

Posted: 2017.09.27 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|ブラックミストがなぜ好きなのか はコメントを受け付けていません

みなさまこんにちは!オオヤマナホです。

いよいよブラックミストの登場となりました。
セミナー会場、お友達等々あちらこちらでおススメしています。
わたしがあまりにも「イイよ!」というからでしょうか。
ブラックミストのことを知ったカメラマンさんは(つい)買ってみちゃうんですよね。
いやいやいやいや。「つい買ってしまう」だなんてことはなくて、みなさんなにかの「気づき」や
カメラマンとしての作品作りへの好奇心をくすぐられるのかもしれません。

どうして試してみたくなるのか
ブラックミストの魅力を探ってまいりましょう。

先ずはフィルターなしの画像をみてみましょう
 
(1/250 f2.2 ISO100 35㎜)
 
(1/400 f2.0 ISO100 35㎜)
 
 
(1/60 f4.0 ISO1600 35㎜)

撮影時の状況(時間・天気・季節)によって写真は変わってきます。同じカメラの設定で同じ場所で撮っても違う。
特にポートレートの現場では被写体のほんの少しの顔の角度でも印象はぐっとちがってくるわけです。
撮った画像のその後の取り扱い方(仕上げ)はひとそれぞれ。レタッチソフトを使い自分の好みのクオリティまで加工をするという
楽しみ方もあれば、撮ったままが自分にとっての完結。そのまま何も手を加えないで写真店でプリントするという方もセミナー会場にいらっしゃるお客様の声として
たくさん伺っています。
「写真を作品にする」
そこをゴールとするときにできることなら手間をかけずに自分の求める質感・クオリティに持っていきたいものです。
先日、とある撮影ワークショップに生徒として参加させていただきました。
その時、自分の撮った写真を一枚みんなの前で講評していただくわけですが、モニターに映った自分の撮影データはそこがすべてです。
光と影のバランスも、構図も自分が撮ったその場がすべて。
「あとからここをトリミングして光と影のバランスをこうして。コントラストをあげて・・・」といったところでそれは先生やほかの参加者の方には
伝わらない。現場でどこまで自分自身の撮影を完結できるか。そこを改めて感じたわけです。
話がずれました。戻しますね。
「写真を作品にする」
「撮った現場でクオリティをあげる」
撮影者としての一番大事な姿勢はここではないかなと思っています。
ポートレート撮影の現場では特に肌の質感は気になります。肌の滑らかさ、ほうれいせんや小皺に落ちる影…。
カメラの解像度が上がると本当は見せたくない部分までも「しっかり」出てしまうのは難。
それは後からレタッチ!
ではなくて、「現場でクオリティをあげる」ことができるのが…
そうです。
ブラックミストNO.1
細かなレタッチ技術を使わなくてもそれを使ったのと同じレベルに柔らかく自然に仕上げることができるのがブラックミストの良さだと
感じています。

「簡単に」「綺麗に」撮ったその場でクオリティを高めることができる!
フォギーやソフトンのような「いかにも効果入れています」感を持たせるわけではなく写真の隠し味的に使うことができる。
このあたりがさすがのNO.1たる風格…(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

ではフィルターあり・なしで比較していきましょう。

1フィルターなし


 

2ブラックミスト

3フィルターなし
 
4ブラックミスト

5フィルターなし

6ブラックミスト

7なし
 
8ブラックミスト

9なし

10ブラックミスト

11なし
(f2.8 1/1250 ISO1000 123㎜)

12ブラックミスト
(f2.8 1/200 ISO100 70㎜)

13なし

14ブラックミスト

肌の滑らかさや全体の空気感いかがでしょうか?

次に露出を変えながら表情の違いを見ていきましょう。
アンダーから3段階に分けて写真の質感をみていきます。
光と影。明るいところと暗いところに注目しながらみていってください。

フィルターなし
(f2.8 1/250 ISO100  35㎜)
15
 
16
 
17

ブラックミスト
(1/1600 f2.2 ISO100  35㎜)
18
 
19
 
20

ブラックミスト
(1/1600 f2.2 ISO100  35㎜)
21
 
22
 
23

ブラックミストの特徴は「黒を上げる」「暗部をあげる」「黒つぶれしない」
「コントラストを弱めている」といえるでしょう。
写真21~23で男性の構えているカメラとその腕の光が拡散されていますね。小物を印象的に表すことができると思います。
これまでご紹介してきたふんわり系ソフトフィルターは露出をハイキー方向でふんわり感が増しておススメでしたが、
今回のブラックミストに関しては
ハイキーしすぎないアンダーなところも含まれているような画像。アンダーな画像におススメです。
仕上がりの中に暗部をあげ、肌の滑らかさを整え、光を拡散するふわっとしすぎないふんわり感。画像から感じてみてください。

最後にもう一つハイキー仕上げのブラックミストとプロソフトンの画像比較です

ブラックミスト
(f2.8 1/400 ISO100  130㎜)
24
 
25

プロソフトンA
(f2.8 1/250 ISO100  102㎜)
26

明るい光の中で「ふんわりやさしく」表現するにはやはりプロソフトンやフォギーがかわいくできますね。

★ライブ撮影にブラックミストを使い始めてから「めちゃイイ!」との声
★写真館経営のユーザーさんは常用フィルターとして気に入って使っている
などなどのお声もいただいています!

「自分の手の内こっそりアイテムにブラックミスト」
「誰が何と言おうとブラックミスト」
「あまりヒトには教えたくないのがブラックミスト」(笑)

ということで、大好きブラックミストのご紹介でした!

「ブラックミスト~~~!ナンバーワ~ン!!!(・∀・)ニヤニヤ」

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました!

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酒井宏和の感動表現|第8回目はcokinのNUANCES NDフィルターをご紹介します。

Posted: 2017.09.27 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|第8回目はcokinのNUANCES NDフィルターをご紹介します。 はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第8回目はcokinのNUANCES NDフィルターをご紹介します。

NDフィルターも角型フィルターも販売されています。
光の量を制限してシャッタースピードを遅くするフィルターです。
ND4、ND8、ND16と、数字が大きくなるほど色が濃くなって行きます。
数字が2倍になると濃さが2倍になり、通る光の量が半分になります。

個人的には、NUANCES ND8、ND32、ND1024の3枚をいつも持ち歩いています。

NDフィルターには、種類や使い方がいろいろあるので、数回に分けてご説明して行きます。



角型フィルターはフィルターを差し込むだけなので、丸型のようにねじ込む必要がなく交換が簡単です。
設定はそのままで、NDフィルターを差し替えて、シャッタースピードを調整してみました。

最初になにを買ったら良いのか?
というのをよく聞かれるのですが、最初はND8がオススメかと思います。

ND8の場合は、上記の写真のように暗い渓流等で水の流れをコントロールするときに使います。
が、明るいと物足りな場合があるので、ND32と2枚購入しておくといろいろ対応できる幅が広がります。

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伊藤宏美の感動表現|天空の駅 宇都井駅を撮る

Posted: 2017.09.27 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|天空の駅 宇都井駅を撮る はコメントを受け付けていません

広島県三次駅から、島根県の江津駅を繋ぐ三江線に「天空の駅」と呼ばれる宇都井駅があります。

この駅は、山と山の間にあるのどかな里山の中にあります。

 

使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO FX

◎焦点距離:18mm 絞り:F/ 7.1 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:200 

 

広角レンズでこういった全景的な撮影をすると、周辺が、もやっとした描写になりそうですが

このレンズは稲や山の木の葉までくっきり写せます。

また、濃いグリーンの中に白い駅で難しい状況にもかかわらず、カラーバランスは豊かな諧調を表現できました。

 

宇都井駅はトンネルとトンネルの間にある高さ20mのところにあります。

団地のようなこの駅は、116段の階段を上るとホームに上がる事ができ

下から見上げた宇都井駅はとても迫力を感じました。

使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO FX

◎焦点距離:15mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:200 

 

こういう場所では、広角レンズが大活躍します。

広角レンズで近寄って下から見上げて撮影する事で迫力を表現してみました。

こういった撮影で、広角ズームレンズを使うと、ものすごくパースがついて建物の形が変わってしまいがちですが、

このレンズは、パースがつきすぎることなく、力強さを表現できました。

使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO FX

◎焦点距離:14mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200 

 

 

116段の階段を登るのは、へとへとになるのですが、

踊り場には、「あと○段」という手書きの貼りり紙がしてあります。

 

階段を上りきると、踊り場が待合室になっていて

ゴールには絶景が待っています。

窓からさす光りも、なんとなくこころに残るそんな駅でした。

 

利用者は少ないかもしれませんが、駅には駅ノートが置いてあり、駅ノートを楽しみにしている人たちも確実にいます。

この駅に、訪れた人たちの思いや、住民のあたたかいこころ遣いを感じました。

 

使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO FX

◎焦点距離:19mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:800 

 

私は、この待合室と、ここから見える里山の風景を写真に残そうと思いました。

限られたスペース内での撮影でしたが、四隅に向けて大きく引っ張られる歪みも少なく、思い通りの仕上がりになりました。

もともとの描写力が優れたレンズなので、F10まで絞り込むと、かなり距離のある家々までシャープに撮影できます。

使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO FX

◎焦点距離:18mm 絞り:F/ 8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400 

 

三江線の絶景は山から川まで続いています。

この写真は、光の当たり方が前後で分かれる難しい状態でしたが、グリーンだけで様々な色味のコントラストを表現でき、

味わい深い奥行きのある仕上がりになりました。

 

列車の中から絶景が見られるうちに、また、三江線に乗りに行こうと思います。

 

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光川十洋の感動表現|「たそがれスナップ」

Posted: 2017.09.20 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「たそがれスナップ」 はコメントを受け付けていません

マジックアワーは、風景写真を撮るときには、魅力的な時間帯です。しかし、たそがれ時のスナップ写真は昼間よりずっと難しいため、多くの人は半ばあきらめていると思われます。最近のデジタルカメラの進歩によって、ISO感度を少し上げてもきれいな画像を得ることが可能となりました。ところがむやみにISO6400にして、例えば1/250秒でスナップするのは考えものです。では、どんなレンズで、どう設定すればよいでしょうか。 

 

ここで便利なのが、スナップに適しているワイドズームレンズの利用です。しかも、どの焦点距離を使っても、大口径の明るい「開放F値2」は強い味方となります。自分がブレないと思う1/30秒を基準に、絞りF2と決めて、Mモードで撮影します。タイミングが重要なスナップ撮影では、明るい場所や暗い場所ごとに、適正露出を求めてシャッタースピードを変える手間は困りものです。ここでご提案するのが、「ISOオート」の利用です。ベテランほど、ISOは目的によって固定して撮るものですが、感度を少し上げても安心感があるので、「ISOオート」ならば暗くなってからの撮影も快適となります。絞り開放で撮影する場合、ピント位置が甘くなる心配がありますが、暗くなったときでもAF(オートフォーカス)を利用してみたところ、F2ですべて以下のような作例を撮ることができました。 

 

さらにカメラの種類によっては、Mモードでありながら、マイナス補正がきくデジタル一眼カメラがあります。今回はこれらの機能を利用して、明るい時から暗くなるまで刻々と暗さが変わり、照明のバラエティのある横浜の赤レンガパークでスナップを試みてみました。 

 

 

暗くなってきても、多くの人たちがポケモンGOに夢中です。この日は、「ピカチュウ大量発生チュウ」のイベントもあり、ポケモンがいつもより多く発生したり、日本では見ることができない「バリヤード」が特別に出現したりしてにぎわっています。(一部顔をぼかしました) 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX 

焦点距離:15mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/50秒 ISO感度100   -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

「ポケストップ」のオブジェが人気です。コスチュームを楽しみ、ポケモンGOを楽しんで、工夫をした演技の記念写真を撮っていました。 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX 

焦点距離:20mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度100   (APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

砂浜やハンモックを設置したイベント会場に強い海風が吹き抜けます。スローシャッターにして、はためいている感じを表現しました。たそがれ時の曇り空の色と、電球の暖色が交差しています。オートホワイトバランス(AWB)を利用しました。 

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX 

焦点距離:14mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/15秒 ISO感度220   (APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

ピカチュウを楽しんでいる兄妹が、足元の光と戯れて、ほほえましい光景です。こまめによく動くので、多く撮影した中から人の位置がいいものをセレクトします。 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX 

焦点距離:14mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度560   -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

ライトの色光が子供たちの動きに合わせてフォトジェニックです。横浜みなとみらい地区のビルを背景に、走り回る子供たちの動感を出すように、手持ちでも1/15秒の撮影。たそがれスナップは感動的な味わいが出ます。 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX 

焦点距離:19mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/15秒 ISO感度2500   -1補正(APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

かなり暗くなってからの撮影ですが、二人の心を汲んで、マイナス1補正で夕暮れ感が出ました。20mmというワイドでも、大口径F2効果で背景の大型客船の灯りが、美しい丸ボケとなって感動表現となりました。 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX 

焦点距離:20mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度5000   -1補正(APS-Cサイズカメラで撮影) 

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國政寛の感動表現|「マクロレンズで秋の虫たちを思い描くイメージに撮影しよう!」

Posted: 2017.09.20 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|「マクロレンズで秋の虫たちを思い描くイメージに撮影しよう!」 はコメントを受け付けていません

『こっそり』


~こっそり隠れて見てないで
 こっちでいっしょに遊ぼうよ~

 

花を撮影していたら、虫がひょっこり現れた!
せっかく花を撮ってるのに邪魔だなぁ……。なんて思ってはいけません!
花と虫、とっても素敵なコラボです。ぜひ一緒に撮らせてもらいましょう。

でも、虫を見つけたからといって慌ててカメラを構えたりしないでくださいね。
最初はこちらを警戒しているので、ちょっと動いただけでびっくりしてすぐ逃げてしまいます。
なので、「大丈夫だよ、何もしないよ~」って心の中で言いながら、そ~っと動きましょう。
そのときに大事なのは、虫の目線になること。
体勢を低くして、虫や花たちと目線の高さを合わせます。
そして花になったつもりで、しばらくその場でじっと周囲と同化してみてください。
そのうち虫くんも「な~んだ、こいつも仲間か」って感じで一緒に遊んでくれるようになりますよ。

AT-X M100 PRO Dは焦点距離100mmのマクロレンズです。
虫を撮るときは、逃げられないように少し離れた場所から撮ることが多くなります。
すると100mmではあまり大きく撮れないので、ちょっと物足りなく感じることも。
そんなときは、APS-Cのカメラを使って撮影しましょう。
焦点距離が約1.5倍に伸びて、150mm前後の望遠マクロのように使えますよ!
先ほどのセセリ蝶の写真も、APS-Cのカメラで撮影しました。

ところで、蝶やミツバチ、トンボなど、飛んでいる虫を撮るのは大変ですよね。
動きが速いのでカメラで追いかけようとしてもとても追いつかない。
ましてやピントを合わせるなんて無理無理……。

でも諦めるのはまだ早い!
虫たちの動きをよ~く観察してみましょう。
すると、だんだん行動パターンが見えてきます。
蝶もトンボも、一旦飛び去っても何度も同じ花に戻ってくることがあります。
「次はまたこの花に来るはず……。」と先読みしてピントを置いて待ち構えていればバッチリ撮れますよ!

可愛い虫をマクロで撮っていると、ついつい寄って大きく撮りたくなってしまいますね。
でもその虫をどんなふうに撮りたいのか?
それによって写す大きさにも工夫が必要なんです。

『見たな~!』

~鋭い眼光突き刺さる
 僕も負けじとにらめっこ~

花の葉や蔓が密集しているところにまぎれて、カマキリがこっちをじっと睨んでいました。
カマキリは気が強いのか、多少近づいてもすぐに逃げ出したりはしません。
ここは思い切って寄って撮ってみました。
こうして大きく撮るとカマキリらしい迫力が出ますよね!
さらに少し下から見上げるように撮ることで、威圧感が増すような構図にしています。

一方、小さな可愛いセセリ蝶。
こんな子は、やっぱり可愛く表現したいですよね。
そう思ったら少しカメラを引いて、画面の中で小さめに配置しましょう。

『こんにちは』

~つぶらな瞳でごあいさつ
 一緒に遊んでくれるかな?~
 
小さく写すことで、可愛らしいイメージが表現できました。

このように写す大きさによって、可愛いイメージにしたり、迫力あるイメージにしたり、撮りたいイメージに合わせた表現ができるんです。

『新しい空』

~古い自分を脱ぎ捨てて
 心ワクワク羽ばたいた
 新しい空に向かって~

木の枝にセミの抜け殻を見つけました。
小さく配置することで、夏の終わりのちょっと寂しい気持ちを表現しています。
それと同時に、背景の空間に円ボケを入れて、このセミが大きな世界へ飛び立っていったワクワク感も表現したいと思いました。
このように、光の円ボケは希望だとかワクワク感を表現するのにぴったりです。

『羽ばたこう』

~明日の空へと
 羽を広げて~

こちらの黒いアゲハ蝶。
正面から撮りたいところですが、残念ながらこっちを向いてくれません。
そこで、蝶の向いている方を大きく開けて円ボケを入れ、これから大空に飛び立っていく姿をイメージしています。

『おとぼけくん』

~とぼけた顔したお調子者が
 いたずらしようとほくそ笑む~

寝っ転がって撮影していると、バッタ君がこちらを見ているのに気づきました。
ちょっととぼけた感じで愛嬌のある顔ですね。
やはりバッタ君は、この愛らしい表情を活かした撮影をしたいもの。
真正面から捉えて背景や体までボカし、表情に視線が集まるようにしています。

これからの季節、花だけでなく虫たちも元気に動き出します。
この機会にいろいろな虫たちの表情を撮ってみませんか?

 

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馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る八丈島への旅、その1。

Posted: 2017.09.20 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで切り取る八丈島への旅、その1。 はコメントを受け付けていません

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 9.0 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 

 

前回の予告通り、やっと自分のルーツがある八丈島へ行くことが出来たので、FiRIN 20mm FE MFで撮った写真を数回に分けてお見せしようと思う。子どもの頃は毎年夏休み、大体7月後半〜8月頃に八丈島を訪れていたが、今回は9月という台風シーズンでの渡航になるため、天候を数週間前から心配していた。が、幸いにして予定していた2日間は晴れの予報。帰省とは違い、写真を撮ることを目的に八丈島に行くのは今回が初めて。夏休みが終わったにも関わらず、竹芝桟橋には大勢の乗客が集まり、期待感のある旅の始まりになった。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 2 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:2000 

東京・竹芝桟橋を22時30分に出航した橘丸は、5時に三宅島、6時前に御蔵島に寄った後、8時50分に八丈島に到着する約10時間の船旅。静かに寝ていれば八丈島に到着するが、三宅島に到着した汽笛と船内アナウンスで起こされる。三宅島に到着した時はまだ日が昇っておらず、暗がりの中、職員がタラップを船に寄せていた。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 5.6 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1600 

三宅島を離れる橘丸の甲板より。ちょうど朝日が昇りはじめ、御蔵島までの約1時間が一番美しい時間になる。トップで飾った御蔵島と朝日を一緒に納めた写真のように、美しい光景が見られる時間帯なのに、甲板には数えるほどしか人はいない。

 

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 9 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 
御蔵島を離れる頃には太陽も上がり、青空と海に浮かぶ美しい御蔵島の姿を見ることができた。御蔵島周辺にはミナミハンドウイルカが生息しているとのことので、一生懸命探してみたが残念ながら見あたらない。

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 9 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 
東京〜三宅島〜御蔵島〜八丈島間を運航する橘丸は黄色(オフィシャル的には黄土色らしいが)とオリーブ色の船体が鮮やかな2014年就航の貨客船。最新の船らしく、エレベーターがあったり非常に清潔感がある船内。しかし、流れの早い黒潮の上を通るため、船体が大きく揺れるのは昔乗っていた船とあまり変わらない印象だ。

 

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 13 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 
8時を越えるとやっと八丈島が見えてくる。左側が八丈島、右が無人島の八丈小島だ。
甲板からの撮影が何が大変かと言うと、飛んでくる潮がカメラやレンズに付いてベタ付くことと、船が揺れるため水平を取るのがとにかく難しいこと。なので、あえて水平が取れていない写真を選んでみた。

 


◎焦点距離:20mm F8 1/500 ISO100
八丈島の底土港に到着し迎えの車を待っていたら、八丈富士の上空に飛行機が飛んでいた。ちょうど八丈島から東京に向かう1便だ。飛行機なら40分で到着するが、船は10時間。近いようで遠いのが八丈島。

八丈島に到着するまでの課程で色々撮るものがあったので、八丈島の写真が少なくなってしまったが、それは次回以降で。船上では美しい朝日のおかげで夢中でシャッターを切ったのは良かったが、いざ落ち着くと船酔いしている自分に気づき、三宅島〜八丈島までの小一時間ぐったりしてしまった。また、波しぶきが激しく、撮影に使った機材に飛んだ潮を拭き取るのにも一苦労。「鳥も通わぬ八丈島」と謳われ、かつては流刑の地だった八丈島への船旅は少ししんどいスタートになった。。


◎焦点距離:20mm F8 1/200 ISO100

昔から絵はがきなどでも使われる撮影スポット、大坂トンネル展望台から望む八丈富士と八丈小島。八丈小島というフォトジェニックな被写体のおかげで、特徴的な光景を写真におさめることができるのが八丈島の良いところ。ぜひ良いカメラとレンズを片手に訪れて欲しい。

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酒井宏和の感動表現|cokin PLフィルターについて

Posted: 2017.09.14 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|cokin PLフィルターについて はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。
第7回目はcokinのPLフィルターをご紹介します。

そもそも、PLフィルターとは、乱反射を除去して色を鮮やかにするフィルターです。
青い空をより青くしたり出来ます。
風景写真をやっている人は、すでに持っている方、聞いたことがある方が多いと思います。


水の反射も除去できます。葉っぱのテカリも除去できるので
新緑や紅葉もより鮮やかになってきます。

で、PLフィルターは回して使用しますので、丸いイメージを持っている人が多いと思います。
角型フィルターは四角いのに大丈夫なの?

ご安心ください、角型フィルターでも丸くて回せます。

掲載してる写真は、cokin 160 PLフィルター、です。
おすすめは、cokin 164 サーキュラーPL、です。 

2つは何が違うかというと、マニュアルフォーカス用か、オートフォーカス対応かの違いです。
近年のカメラは、ほぼ100%オートフォーカスが使えますので、
オートフォーカス対応のサーキュラーPLの方がおすすめです。

取り付け方はこんな感じです。
先日紹介した、cokinのAシリーズ、Pシリーズ用のフォルダーの一番手前に装着します。
ギザギザな部分を回せば回りますし、PLフィルターのみの場合は、フォルダーごと回した方がスムーズです。

今回は、cokinのAシリーズ、Pシリーズ用のフォルダーのPLフィルターです。
フォルダーによって、別の形式のPLフィルターもあります。
その辺は、また今後ご紹介してまいります。

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伊藤宏美の感動表現|三江線の夏☆夏を撮る

Posted: 2017.09.14 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|三江線の夏☆夏を撮る はコメントを受け付けていません

今年の夏は、夏☆夏を見つけに、三江線へ行ってきました。
2018年に廃止が決まっている三江線にとって、今年の夏が最後です。
雨の多かった今年の夏ですが、この日は晴れてくれました。
 
 
三江線は島根県江津駅~広島県三次駅までの間を繋いでいます。
 
 
江の川に沿って走り、町を抜けていく線路は、どこか懐かしく、川遊びをしたり、虫を取って走り回った
子供のころの夏休みを思い出しました。
青空と緑に囲まれた民家の間を行く三江線の風景は、とてものどかです。
 
対岸から、この風景を撮影するために、AT-X 12-28 PRO DXのレンズの24mmを使用したのですが、
このレンズは、ズーム全域でシャープだなぁと感じました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 PRO DX

 焦点距離:24mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度400

 

この路線は、川沿いを走る事も魅力のひとつで、車窓からは緑と青の景色が続きます。
そして、ホームからも、絶景が見えるはず。。。
ときめいた駅舎のひとつ”潮駅”は、やはり、ホームから見る景色も綺麗でした。
 
この時はホームからの視線で、綺麗な川を写しこみたいので、AT-X 14-20 F2 PRO DXの広角側を使用しました。
このレンズは収差が少ないので、広角で建物を入れ込んでも、とても美しい直線を表現できます。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 PRO DX

 焦点距離:14mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度100

 
三江線沿線は、すてきな場所はたくさんあります。立ち止まると、そこは、緑の稲の絨毯と青空が広がっていました。
線路の先にはすてきな旅がずっとずっと続いているような、そんな写真が撮りたくてシャッターを切りました。
 
そんな気持ちを表現するために、進行方向に空間をつくり、列車を右下端に配置する構図にしました。
今回も、レンズの解像力を信じて、かなり右寄りに列車を配置しましたが、期待通り、歪みも少なくシャープに写りました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 PRO DX

 焦点距離:20mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度200

 
粕淵~明塚にある第一江川橋梁も魅惑です。この橋は歩道が併設されていて、列車が橋を渡るすぐ横を人も歩いて渡れます。
この橋を夏☆夏の青空バックで駆け抜けてくる三江線を撮影しました。
 
広角のパースぺクティブを活かしつつ、列車の歪みが押さえられ、橋の錆びやボルトまでしっかり見ることができる解像度に惚れ惚れしました。
 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 14-20 PRO DX

 焦点距離:18mm 絞り:F/ 8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度100

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オオヤマナホの感動表現|第7回「光のベールを纏う」フォギーBの魅力

Posted: 2017.09.06 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|第7回「光のベールを纏う」フォギーBの魅力 はコメントを受け付けていません

みなさまこんにちは!オオヤマナホです。 

なんだか今年の夏はあったようななかったような… 

すっきりとしない天気が続いているなとおもったら、もうなんと秋来てしまったの? 

…というわけで長袖を着ながらおおくりする第7回目。 

今回は「フォギーB」になります。 

フォギーBのスペックはこちらから。 

 

 

今回の写真をピックアップしながら夏を恋しくおもっているとか言う 

私は暑いの超苦手。…なので恋しくなんてウソいうんじゃない(・∀・)ニヤニヤ 

とかわけわからないことをブログ書きながら常に心の中でブツブツ言っています。 

 

さて本題に。 

まずはフィルターなしの画像確認からしてみましょう。 

 

(色調補正・色被り補正その他諸々の調整はしないで基本撮って出しでの比較になります。 

作品とする場合は丁寧に仕上げていきますが、こちらのブログ内では比較することがメインなので 

撮って出し基本にしています。)

 

撮影時の状況 

夏の日差しを感じさせる5月末のお昼前。(Canon7D  35mm ISO200 f2.8 AVモード) 

 

フィルターなし 

 

 (写真1)

色調は少し調整をしたいところですが、帽子・髪・顔の輪郭・目口鼻のくっきり感。 

このあたりに注意しながら見比べてみてください。 

 

 

CASE1: 効果の強いBタイプでの比較をしてみましょう 

 

 

プロソフトンBの場合 

 

 (写真2)

境界・輪郭を滲ませるプロソフトンBの効果がでていますね。 

ちょっと目のあたりにズームしてみるとこんな感じに・・・。 

 

 

 (写真2 ズーム)

ピントがあっていないわけではないことがわかります。 

やわらかく光を滲ませながら拡散しています。 

 

 

ではフォギーBではどんな表現になるかみてみましょう 

 

フォギーB 

 

(写真3)

(写真3 ズーム) 

この(写真3)フォギーは(写真2)プロソフトンBと画角・構図が似ているかと思います。 

プロソフトンとフォギーの効果の比較も効果の弱いAタイプよりもこちらのB同志を 

比較するとわかりやすいですよね。 

プロソフトンは「滲ませる」 

フォギーは「光を纏わせる」 

言葉で表すならそんな印象を私は感じています。 

 

 

(写真4) 

この(写真4)はその上の(写真3)と似ていますが、微妙に変わってくる。 

そんなわずかな光の角度の差でフォギー効果の表す表情の違いが 

でてくるものです。 

画像を拡大しながら行ったり来たりしながら比較をしてみてください。 

 

 

(写真5) 

 

 

 

(写真6) 

引きで撮ってみるとこんな感じに。 

周囲の空気感もミストの中にいる印象になります。 

 

(写真6 ズーム) 

 

 

 

それでは次に室内の場合をフォギーAとの比較から見比べてみましょう。 

 

【CASE2】室内 フォギーAとBの違い 

 

フォギーA 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は敢えてどの写真がフォギーA。どこからがBという 

境目をいれませんでしたが、お分かりになるでしょうか。 

 

フォギーA: a~e 

フォギーB: f~n 

が正解です! 

 

白い空間の中の光の中ではフォギーのミスト効果がわかりやすいかと思います。 

フォギーは「光を纏わせる」と書きましたが、ベールを被せたような表現ともいえると思います。 

私的にはこのフォギーの効果が好きですねぇ~。二番目に(・∀・) 

一般的には中望遠レンズにはAタイプをおススメしています。焦点距離が長くなるほど 

そのソフト効果が強く出るためです。広角から標準レンズはBタイプもOK! 

ここまで第1回から7回まではほぼ35㎜レンズをつかっていますので焦点距離とソフト効果の違いについてはまた別記事にしたいと思います。 

ただ、ソフトフィルター効果を活かした作品作りをしていくにはBタイプをつかう思い切りの良さもあってもいいのかもしれません。 

幻想的な光の世界を演出できるとおもいます。 

 

また、モデルさんの撮影の時に試し撮りで効果の強い フォギーBで撮った写真を共有するとモデルさんのテンションは上がります。 

これは実に効果的! 

photonext2017ではめっちゃテンション高くお話した「アレ」です(・∀・) 

知っている人は知っているというアレね(・∀・) 

 

知らない人もいずれは知るかも? 

という、イミフな終わり方で今回のフォギーBのお話は終わりまーす。 

 

え?今週いつになくテンション低かったですか? 

色文字も大きい文字もなくってつまんなかったですか? 

( ̄― ̄)ふふふふ。 

 

 

オオヤマナホでした~~~~~!!! 

 

 

次回はいよいよ登場です。私の大好き一押しフィルターの登場です!!! 

めーっちゃテンション高くやる(つもり)(・∀・) 

 

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました^^ 

 

 

 

P.S  今回全写真のモデルさんはHikaruちゃんでした^^ 

当ブログTOP画面にもなっていただいています。 

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酒井宏和の感動表現|夕日を確実にきれいに撮る方法とは

Posted: 2017.09.06 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|夕日を確実にきれいに撮る方法とは はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第7回目はcokinのA198、A197フィルターをご紹介します。

このフィルターはオレンジ色のグラデーションになっています。

 

[cokin A197]

[cokin A198]

写真をやっていると、鮮やかな夕日を撮影したい。

と思うのは自然のことかと思います。

当たり前ですが、夕日は1日に一回。

 

 

雨の日も、曇っている日もあって、太陽自体が見れない日も多いもの。

ただ、懲りずに通っていると、良い夕日に出会えます。

とは言え、なかなか、素晴らしい夕日に出会うのは難しいもの

 

 

フィルターではなく、撮影技法で行くと、望遠で赤いところだけ切り取る

カメラの設置を露出アンダー、ホワイトバランス日陰等設定したりします。

台風の後とか、悪天候の後は、夕日が赤くなる確率が上がります。

 

 

この日は、A198のフィルターを使いました。人のシルエットが写っている写真もフィルター装着しています。

色々、設定をいじるよりも、夕日の色に近いこのフィルターを使った方が自然な感じに仕上がります。

 

A198とA197の違いは、濃さの違いです。

両方持っていて、その時々によって使い分けるのが理想ですが、どちらか一枚であれば、濃いめのA198が、おすすめです。

 

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光川十洋の感動表現|「下からのぞく」

Posted: 2017.09.06 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「下からのぞく」 はコメントを受け付けていません

花の撮影では、いろいろな要素で表情が変わってきます。光の当たり方の違いで、花の紹介に使えるような柔らかい光で順光の場合、透かして見える個性的な世界など、バリエーションが出てきます。花を主役にした時、脇役につぼみや葉を配することや、背景の丸ボケ(玉ボケ)を意識することも表現が広がります。ここでは、花を見る角度を低くして、近づく世界を超広角ズームで表してみます。

ハチやチョウの眼ではこんな感じかな、と想像してみるのも楽しいものです。思い切り花に近づいて見て、見上げてみると、感動表現ができそうに思ってきます。「下からのぞく」とは、おやっ?と思う言葉ですが、写真用語では、れっきとした「ローアングル」の世界です。世界的にも有名な小津安二郎監督作品は、見上げはしないのですが低い場所から見た世界(ロー・ポジション)を導入して、安心感のある新鮮な感動を与えています。

花を大きく撮影する場合、撮影機材としてはマクロレンズと三脚がすぐ頭に浮かぶところですが、超広角ズームレンズがあれば、花が大きく撮れ、背景の描写がはっきりします。APS-Cサイズのカメラなら、フルサイズに比べて、被写界深度も深くなり手前から遠くまでシャープに描写でき、手持ち撮影で機動的に動くこともできます。カメラの構造のひとつ、バリアングルファインダーなら便利です。が、そうでない場合、ライブビュー撮影ということでことでも構図は決めやすいです。

「下からのぞく」は、アングルの工夫のひとつです。モデル撮影や、チアガールなどの撮影時には、悪質な「ローアングラー」にならないように、マナーよく撮影をしていきたいものです。

 

 

「三島梅花藻の里」のミシマバイカモは、通年咲いていると聞いています。すぐ目の前からの撮影も可能ですので、超ワイドズームレンズを付けたカメラで、オートフォーカスにして、手を伸ばして撮影しました。

 

使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

◎焦点距離:12mm 絞り:F/20  シャッタースピード:1/40秒 ISO感度200   -2/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

青空のもとネモフィラの群生が見事な丘で、よく見ると白いネモフィラが見つかります。ひざまづいて、マニュアルフォーカスにして、眼で白い花にピントを合わせます。絞りを絞れば、広角レンズの特長で手前から遠くまでパンフォーカスに撮ることができます。

 

使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

◎焦点距離:12mm 絞り:F/20  シャッタースピード:1/80秒 ISO感度100  (APS-Cサイズカメラで撮影)

 

タンポポやハルジオンは、農道によく見られます。あたりまえすぎて撮影者の関心が薄くなりがちですが、超ワイドズームレンズを使えば、雑草と背景の描写が一体化して、春の息吹という感動表現ができます。つぼみが下を向いていることにも気がつきます。

 

使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

◎焦点距離:13mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度100  (APS-Cサイズカメラで撮影)

 

快晴の空に花を広げている黄色のケシ。風にゆっくり揺られてはかなげなところも美しいのですが、撮影ではカメラをほぼ真上に向けます。このレンズの特長である速いAF(オートフォーカス)が便利です。花が暗くならないように、わずかにプラス補正します。

 

使用レンズ:Tokina AT-X 12-28 F4 PRO DX

◎焦点距離:12mm 絞り:F/22  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度200   +1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

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國政寛の感動表現|色とりどりの秋はマクロが楽しい季節です!

Posted: 2017.09.06 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|色とりどりの秋はマクロが楽しい季節です! はコメントを受け付けていません

暑い夏が終わって、もうすぐ色とりどりの花が咲きはじめる季節がやってきます。
そんな季節を前に、マクロ撮影についておさらいをしておきましょう!

『だいじな宝物』

~空からもらったお星さま
 だいじにだいじにぶら下げて~

マクロ撮影では、花全体を写す必要はありません。
その花の特徴的な部分にぐぐっと迫って撮ってみましょう。

リコリス(彼岸花の仲間)の特徴は、大きくカーブを描くシベ。
そのシベにピントを合わせ、花びらの部分はボカしました。
雨の後だったので水滴がついて、いいアクセントになっています。

第一回目でも書きましたが、マクロレンズを使うと、普通のカメラで撮るよりも、ずっと被写体に近づいて画面いっぱいに大きく写すことができます。
でもマクロ撮影の魅力は、単に大きく写ることだけではないんです。
被写体に近寄って大きく写すことでピントの合う範囲が狭くなり、ピントの合っていない部分が大きくボケる。
それによって、見慣れたはずの風景が肉眼では見えない不思議な世界となって目の前に広がる。
これがマクロの一番の魅力です。

『はばたけ』

~力強く
 天までとどけ~

バラの花にマクロレンズの最短距離付近まで近づいてみました。
ピントを合わせたシベの部分以外がふわっと大きくボケています。
マイナス補正で撮影したことで、背景が黒く落ち、濃厚な赤色が強調されました。

次に、ほとんど同じ撮影位置で、今度はピントを花びらに合わせてみます。
すると、シベの部分が黄色いボケとなり、奥の花びらもより大きくボケました。

『静かな想い』

~ゆらゆらと
 静かに燃やして~

このように、ピント位置を変えることでボケ方も大きく変わり、まったく違ったイメージの写真になるんです。
このボケをコントロールすることがマクロ撮影の楽しみの一つです。

ちなみに、このような撮影の場合、オートフォーカスではほとんどピントを合わせることはできません。
マニュアルフォーカスに切り替えて、自分で合わせたいところにピントを合わせる必要があります。
AT-X M100 PRO Dは、ピントリングの幅も広く動きもなめらかですので、マニュアルフォーカスでのピント合わせも快適です。

『届きますように』

~空に向かって手を伸ばし
 君にささげるプレゼント~

これは、ひまわりの中心部を横からアップで撮ったものです。
さわさわと風で揺れているかのようなシベの上に小さな滴がちょこんと乗っていました。
普通、ひまわりを見るときは正面から見ますよね。
いつもどおり何気なくひまわりを見ていたら、こんな小さな滴には気が付かないと思います。
でもこうして横からマクロレンズで近づいてみると、今まで見ていたのとは違ったひまわりの表情が見えてくるんです。

綺麗な花を前にすると、さっそくカメラを出して早く撮りたくなる気持ち、わかります。でもちょっと立ち止まって被写体をよ~く観察してみてください。
右から左から、上から下から斜めから……。
しっかり被写体を観察してみると、今まで見えなかったいろんな表情が見えてくるはずです。
そこでこんな滴を発見したら……感動ですよね!
そう、そんな感動が呼び起こされたときに初めて、カメラを構えてシャッターを押してください。

『ぐ~るぐる』

~ぐるぐるまわるその奥に
 どんな世界が待ってるの~

マチルダという、とても清楚で美しいバラ。大好きな花のひとつです。
やわらかく巻き巻きした花びらの中をそっと覗いてみると、こっそり隠れた一粒の滴を見つけました。
滴にピントを合わせることで、渦のように巻かれた花びらが不思議なボケを描いてくれました。

さあ、マクロレンズを持ち出して、いろんな感動を見つけに行きましょう!

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