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馬場 亮太の感動表現| FíRIN 20mmで撮る、東京・中野。

Posted: 2017.08.09 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現| FíRIN 20mmで撮る、東京・中野。 はコメントを受け付けていません

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/8  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 

 

 

最近、ソニーEマウントの広角界隈がやたら賑やかになってきている。先日ソニーから12-24mm F4/16-35mm F2.8が立て続けに発売されたからだ。他社からもいくつか広角単焦点が出ていることもあり、ソニーEマウントユーザーに取っては選択肢が増えることはとても喜ばしい、いや、悩みの種が増えるだけなのかもしれない。が、そんな中でもF2の明るさを誇るFiRIN 20mmのアドバンテージは揺るがない。自分の目の一部になりつつあるFiRIN 20mm F2 FE MFで、今回は私が生まれて今も住み続ける街、中野近辺を撮ってみた。

 

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:320

 

>中野駅周辺でも特にフォトジェニックな建造物の一つ、ワールド会館。現在もホテルとして機能しているのかは不明だが、中野の中でも特に個性的な店が集まる魅力的なビルだ。細かく描写されたオレンジのタイルも味わい深い。

 

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1250

 

>たまにはモノクロで。中野北口の裏通りには多くの飲み屋が集まっており、フラッと入った路地裏にも味わい深い風景がたくさんある。

 

 

「中野」と言うとどんな印象を持たれるだろうか?中野区内の病院で生まれ、東村山や八王子で育ち、一人暮らしする時に選んだ街が中野、家庭を持つにあたり居を構えたのも中野な私に取ってはとても馴染み深く良い印象しかないのだが、地方から東京に出て世田谷に住んでいた妻曰く、マニアックな印象があって最初はネガティブな印象だったらしい。確かに恵比寿や吉祥寺、下北沢などパブリックイメージが良い街とは異なり、中央線沿線が持つ独特の雰囲気やフィギュア、アニメ、メイドカフェを筆頭とするややマニアックな店の集合体、という印象は否めない。しかし、新宿から1駅という近さや家賃や住宅の安さなどの利点から「住んだら良い街」の上位にランキングされることもあるのが最近の中野。中野区在住6年の妻も、中野に対する印象は少しずつ良くなっている(はず)。

 

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1250

 

>JR中野駅のホーム。広角レンズで水平垂直が決まり、シンメトリックな構図が現れた時に訪れる心地よさは格別だ。Sony α9はファインダー内に水準器が出るのでこのような構図も三脚不要で撮りやすい。

 

 

中野駅には某有名カメラ店が北口にあるせいか、駅周辺にカメラを首から提げた人を良く見かける気がする。かく言う私もその一人だが(笑)。有名アーティストやアイドルがコンサートを開く中野サンプラザ、高級マンション+ショッピングセンターの走りでもある中野ブロードウェイ、比較的健全な飲み屋街など、観光地としての魅力も上がっているように思う。そして、中野にはFiRIN 20mm F2 FE MFを産んだケンコー・トキナーの本社もある。レンズやフィルター、ストロボ、三脚などが試せるショールームがあるのでそちらもぜひ訪れて見て欲しい。

 

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400 -1.3補正

>青梅街道沿いにオフィスを構える知り合いの事務所のベランダから撮影。高いビルが無い住宅街の上に夕日が当たる良いタイミングに撮ることができた。

 

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:1000 -0.7補正

 

>かつて中野にあった豊多摩刑務所(中野刑務所)の表門。今は平和の森公園として区民の憩いの場となり、昔の名残はこの門ぐらいしか残っていない。

 

 

FiRIN 20mmを手にして早2ヶ月。極端に広いパースが付いた超広角も使いこなせれば非常に楽しいのだが、使いこなせなければ飽きも早い。20mmはバランスが良い広い画を気楽に楽しむには最適な画角だと思う。大口径F2があれば背景をぼかしたい時にも心強い。ちなみに最近の私の軽装散歩用セットは、Sony α9に24-70mm標準ズーム、70-300mm望遠ズーム、FiRIN 20mmの3本。明日もこのセットで中野の街を歩いてる、かも。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

 

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オオヤマナホの感動表現|プロソフトンB「どこがどう失敗だったの?」

Posted: 2017.08.02 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|プロソフトンB「どこがどう失敗だったの?」 はコメントを受け付けていません

第4回プロソフトンB「どこがどう失敗だったの?」

 

 

みなさんこんにちは!オオヤマナホです。

前回のプロソフトンAに続いて今回はプロソフトンBについてです。

フィルムカメラの時代から人気のプロソフトンですが、AにしたらいいのかBにしたらいいのか迷うところですよね。

単純にソフト効果の弱いAタイプ。効果の強いBタイプという考え方もありますが、ご使用になるレンズの焦点距離の違いからフィルターを

選択するという考え方もあります。

焦点距離が長くなるほどそのソフト効果は強くなりますので、中望遠用レンズの場合は・・・Aタイプ

広角から標準の場合は

ソフト効果をしっかりつけたい場合・・・Bタイプ。

ふんわりと淡い効果を求めるならば・・・Aタイプ

を選択するのが良いと思います。これはポートレートに限らずどんな被写体にも共通の選択方法です。

今、夏の夜空に花火の大輪が咲き誇っていますね。そんな花火を一味違った花火に仕立てるのにはBタイプがおススメです。

是非お試しになってみてください。

 

(プロソフトンを使用したイルミの作例です。花火は準備中(;’∀’)

 

 

今回プロソフトンBのソフト効果を露光量の違いを変えながら作例研究していきましょう。

ソフトフィルター撮影のテクニックとして逆光で露出補正高め、+1ぐらいがいいですよ!

とおススメをしています。

今回は失敗例を通しながら、露光量のバランスとプロソフトンBの表現をみていきましょう。

どこが失敗だったのか⁉ 注目してみていってくださいね。

 

 

撮影時、露出補正をハイキー気味に撮影したのがこちらです。

①    撮影時

◎焦点距離:35mm 絞り:/F2.2  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 

 

カーテン越しのサイド自然光です。斜めに光のラインがはっきりみえていることから、

とても明るい:明るい:暗めのおおよそ3段階の光に分かれていますね。

 

◎焦点距離:35mm 絞り:/F2.2  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 露出補正-3

 

実は①のヒストグラムを確認をすると白飛びをしているところがでていました

 

全体の露出を-3下げると画像を見ただけでも向かって左頬のところの光量が強すぎたことがわかります。

ヒストグラムではこんな感じになっています。

肌の色が戻ってきていなくてコントラストが強すぎにでてしまっています。

 

ソフトフィルターは露出補正をプラス気味、明るくしたほうがふんわりやわらか感が良く表現が

できるのですが、撮影する段階から、ヒストグラム等を確認しつつ白飛びをしていないかどうか

注意をしながら撮影致しましょう。

 

 

ソフトフィルターのふんわり効果は露出ハイキーがおススメ!

しかし、白飛びには気を付けましょう!

 

 

 

③    露出補正-2

 

④    露出補正-1

 

このぐらいの感じが落ち着いてきますね。でももう少し明るいほうが

ふんわりやわらか感はでます。

 

 

撮影時よりもプラス方向に持ってきた場合どのようになるかというと…

 

⑤    露出補正+1

 

全体的な光量が多すぎで白っぽくなりすぎですね。

 

 

今回の作例でベストだなと思われる光のバランスはこんな感じ。

これは露出補正-0.48の時でした。

 

 

撮影するときはまず一枚撮ってみる。

暗めだったら明るめに露出補正をプラスにシフトしながらバランスを見ていきましょう!

一番明るすぎる左頬・左下辺りの桜の枝から肩・向かって右サイドの影の部分のふんわり感のバランスを

見ていってください。あとからのレタッチを考えてのヒストグラムではなく、できる限り撮影時に

作品としてのクオリティを保ちふんわりやわらかな写真に作りあげるそのために守りたい「白飛びをしないギリギリのライン」に

一番明るい部分を持ってくるということだと思いました。

今回撮影時の気持ちとしては「斜めに差し込む光のライン」を実は綺麗に映し出したかったのです。

白飛びしないギリギリ!!! (;´・ω・)

そこを追い込み意識していきましょう!

もちろん意図的に白飛びをさせる場合もある!そこはまた一つの表現だと思います。

 

 

 

光のバランスのコントロールで来ているプロソフトンBの作例をみてみましょう。

 

 

 

ひとつ前の記事プロソフトンAの画像のソフト効果の違いを見比べてみてくださいね。

 

光の明暗。光が均一にまわっているとき。

自分だったらプロソフトンBをこんな風に使ってみたいというご参考になると幸いです。

 

 

 

ではまた!

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酒井宏和の感動表現|cokin P111 近いところと遠いところを一緒に写せるフィルター

Posted: 2017.08.02 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|cokin P111 近いところと遠いところを一緒に写せるフィルター はコメントを受け付けていません

cokin P111 近いところと遠いところを一緒に写せるフィルター

 

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第3回目は、cokinのP111をご紹介します。

前回に続き、普段ではあんまり見ない特殊なフィルターです。

 

 

半分だけ湾曲したレンズがついています。

半分は何もついていないで開いています。

見た目からしても、ただ者ではない感じ

 

 

フィルターありとなしで撮影して見ました。

効果わかりますでしょうか?

ぱっと見は絞りを絞ったの?

という感じになりますが、絞りは変えていません、フィルターによってピントのいちが変化します。

右下のアスファルトここは両方ボケています。絞ったら、ここもピントあいますよね。

全部にピントがうのではなく、距離感に一定のルールがあります。

ちょっと使いこなすまでに慣れが必要かも。

 

 

で、実際どうやって使った良いのか?

絞り込んでピントを合わせるのは王道ですが、

このフィルターは遊んでしまった方が良いかなと。

フィルターの真ん中のところは、モヤモヤします。

ので、

それをわざと使って、ふわふわな感じに仕上げて見ました。

スナップ写真とか、子供撮影とか、みんなで、楽しみながら使うのがオススメです。

 

結構、特殊なフィルターなので、皆様でも色々クリエイティブな使い方してください。

 

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光川十洋の感動表現|ボケを楽しむ

Posted: 2017.08.02 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|ボケを楽しむ はコメントを受け付けていません

昨年(2016年)発売されたこのレンズは、超ワイドズームで、通しでF2というまれにみる大口径が特長です。このレンズの特長である大口径を生かして、ボケのある撮影をしてみましょう。

一般に超ワイドレンズはピントがよくあっている画像を撮りやすく、フルサイズに比べてAPS-Cサイズはさらにボケた画像を描写しにくいものです。さらに、多くのズームレンズの開放値が3.5などのように絞られた状態のため、撮像素子(イメージセンサー)に届く光の束が狭くなりますので、被写界深度が深くなりがちです。よって“広角レンズでボカす”という発想が出てこない考え方でした。被写体に近づいても画角を広くとらえられることは、主題を明確にするとともに、背景の描写にも役に立ちます。

ボケを生かすようにするには、対象に近づいて、絞りを開けます。とくに開放値を使用する場合は、MF(マニュアルフォーカス)にして、目でしっかりとピントを合わせることが大切です。AF(オートフォーカス)とMFの切り替えは、ワンタッチフォーカスクラッチ機構となっており、フォーカスリングを前後にスライドするだけで切り替えられます。

今回は、写真愛好家の多くの人が撮影する小さな花を追ってみました。たくさん花が咲いていると、全体的に撮影する場合が多いのですが、このレンズの特色を生かそうとすると創作的な気持ちになります。そして「感動表現」につながっていくことを実感いたしました。そのレポートをご紹介します。

 

 

 

 

落花した黄色の花が主役の場面ですが、あえて咲いている花を主役にしてみました。そして絞ることによって、手前から背景まではっきりさせました。花の名前は「キソケイ」といい、花径は20mm~25mm。

 

Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

◎焦点距離:14mm 絞り:/F16 シャッタースピード:1/8秒 ISO感度:400(APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

 

バイカウツギという花が、地面に落ちています。咲いている花にピントを合わせ、このレンズの特長である大口径F2の開放値で撮影してみました。落ちた花がきれいな丸ボケ(玉ボケ)となって描写されました。

Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

◎焦点距離:14mm 絞り:/F2.0 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:200(APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

「ニュートンの木」と呼ばれているリンゴの花が終わり、実が付き始めたところです。かろうじて花が残る所に膨らんだ実がそばにあるので、これを主役に開放値利用で前後をボカして浮き上がらせました。

Tokina AT-X 14-20 F2 PRO DX

◎焦点距離:14mm 絞り:/F2.0 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:400(APS-Cサイズカメラで撮影) 

 

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