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馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで撮るスナップ写真。

Posted: 2017.08.23 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmで撮るスナップ写真。 はコメントを受け付けていません

使用レンズ:Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/ 2.0 シャッタースピード:1/4000秒 ISO感度:400 

 

某百科事典サイトによると「スナップ写真」とは、下準備を特にしないで日常のシーンを撮影すること、らしい。その意味では、今の時代はスマホや携帯のカメラの方が得意な撮影手法だし、常に持ち歩いているスマホで撮影することの方が「下準備しない」という意味に素直な存在なのかもしれない。そもそも大きいカメラを抱えて「よし、今日はスナップ撮るぞ」という時点で既にカメラも心も準備をしている訳で。
とはいえ「カメラ」と言えばフィルムではなくデジタルが当たり前になったように、時代や技術の進化で言葉の意味も代わっていくかもしれないし、私個人的には「スナップ」とは、目の前に訪れた一瞬の光景や空気感をたまたま手に持っていた写真機で切り取ること、という程度の認識にしている。それがスマホだろうが中判カメラだろうが人それぞれ、なんで撮ろうが構わないと思う。そんな今、私はα9とFiRIN 20mm F2 FE MEをしっかり準備して今日もスナップを撮りに行く。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 

>タクシーの車窓から。単なるコストのかかる移動手段ではなく、タクシーの車窓をフレームと考えてファインダー越しで見ると、見慣れた風景も少し違って見える。

 


◎焦点距離:20mm F2.2 1/2500 ISO100

>住宅街にあった花畑。ネットが邪魔だし余計なモアレも出てしまってるが、見飽きた花単体の写真よりもシチュエーションやストーリーを感じる写真の方が私は好きだ。

当然ながら私もスマートフォンは毎日持ち歩いているし使っている。それでもスマホのカメラでスナップを撮ることは全く無い。それはどんなにありふれた日常でも毎日見ている家族でも、いつも行く飲み屋でも、一瞬しか訪れない光景を少しでも画質の良いデータとして記録しておきたいからだ。どんなにスマホの画質が進化したとは言っても、レンズが広角/望遠の2種類装備されていたり外付けのレンズが豊富に出ていても、やはりセンサーの大きいカメラに性能の良いレンズが付いた写真に画質の面で勝つのはまだ無理だ。広角/大口径のレンズ搭載、1000万画素オーバーで一眼レフに匹敵を謳うスマホもあるが、フルフレームのセンサーサイズのカメラで広角/大口径のレンズで撮るのとでは撮れる画の意味が違う。スナップは自由な表現方法だけど私はそこにはこだわりたいので、αを使いFiRINを使ってスナップを撮る。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100 

 

>水平垂直をしっかり撮るための練習に撮ったカット。歪みの少なさ、ボケ具合の両方がわかるのでたまにこういうのを撮ることにしている。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 

>ゆりかもめの窓にFiRIN 20mmのフードをぴったり付けて撮ったお台場。現像で調整はしているが、窓ガラスについた汚れがレンズのフィルターとなって都会の空気感を表現してくれたと思う。

写真を始めた当初、スナップでの28mm未満の広角撮影は難しいな、と感じていたのは、慣れるまでは自分の目とレンズの画角が一致しないこと、ファインダーを覗くまで自分が撮りたい構図が見つかりにくいこと、広い構図の中に何もかも入ってしまうから自分が本当に撮りたかった主題が薄まってしまうこと、使い始めのうちは面白いと感じる歪みの強さに慣れてくると段々新鮮味が薄れて飽きてくること、などの理由から。とは言え、ズームレンズと比較した時のコンパクトさや明るい大口径の表現に魅了されて、使いこなせるようになれればスナップを撮るのに最適なレンズになり得る。特に20mm F2の大口径広角レンズはスナップの自由な表現の相棒になってくれる1本だ。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 

>たまにはポートレートを。広角レンズでは撮り方次第では誇張がされてしまうので難しいが、子どもを撮るには良い距離感になるし出てくる画も楽しい。動きが予想がつかない子どもをMFで撮るのはちょっと大変ではあるが。。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/13秒 ISO感度:3200 

>美しい風景ならカラーで撮りたいが、都会でのスナップにはモノクロも似合う。広角なら切り取られたシチュエーションから色々な想像をかき立てる構図も作りやすい。

ちょっとだけスナップについて考えてみたが、結局は自由な表現手段としての写真なのだから手元にあるカメラで各々が好きに撮ればいい。周囲に迷惑さえかけなければ、インスタ映えが目的だろうがそれでも構わない。いいね!が沢山つかなくても、嫁や娘にもっときれいに可愛く撮れと言われても、それが後世に作品として評価されなくてもがっかりせず、人生の一瞬の空気感や思い出を残すことができたと思うのなら、それが自分にとって価値あるスナップなのだから。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/16  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:25600 
>ISO25600!手ブレ補正、ISO感度の高さのおかげで暗いところで絞っても美しく写すことができる。スナップは昔よりも自由を手に入れた気がする。

 

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國政寛の感動表現|前後左右にも自在に動いてさらに自由な作品づくりを!

Posted: 2017.08.23 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|前後左右にも自在に動いてさらに自由な作品づくりを! はコメントを受け付けていません

『リズム』

 
~五線譜の上で
 ステップを踏むように~

リコリスのしべにぶら下がった滴を見つけました。
できるだけ大きく撮りたいので、最短撮影距離付近まで近づいて撮影しています。

こんな場合、まずは最短撮影距離まで寄った後でピントの微調整をしますが、「あともうほんの1mmぐらいだけ後ろに下がりたい……」というように、撮影位置をほんの少しだけ前後に動きたいことがよくあります。
マクロ撮影では、ほんの1mmの違いでもボケ味や背景の入り方などが大きく変わるので、写真がぜんぜん違ったイメージになるんですね。
思い描いた絵にするためには、たった1mmにも拘って撮影したいものです。

ところが一般的な雲台は、3Way・自由雲台に関わらず、水平垂直には動かせても前後左右に動かすことができません。
そのため、三脚自体を動かして撮影位置を調節することになります。
三脚の脚をそ~っと触って、動きすぎないように微妙な力加減でゆっくりゆっくり押したり引いたり……。
たいていは一回でぴたっと合うことはなくて、何度も何度も押したり引いたりを繰り返します。
端から見ている人はきっと「あの人一体何をやってるんだろう……?」と不思議がっていることでしょう。

で、そんなことを何度も繰り返すのですが、なかなかちょうどいい位置になってくれません。
時には三脚を動かしている間に風が吹いて、花がファインダーから消えちゃってるなんてことも……。
この作業、集中力がいるので身も心も疲れ果ててしまいます。

もっと楽に前後左右に動かす方法はないのだろうか……。
あるんです!
それがケンコーの「2WAYフォーカシングレール」です。

「2WAYフォーカシングレール」は前後左右に動かすことのできるカメラ台で、三脚の雲台に取り付けて使用します。
前後、左右のカメラ台にはそれぞれツマミが付いていて、それを回すとゆっくりとカメラ台が移動していきます。
動く範囲は前後50mm、左右55mm。
これで三脚はそのままでカメラを前後左右に簡単に動かせるようになります。

上が一番左まで動かした写真。下が逆に一番右に動かした写真。
三脚の位置は同じですが、カメラの位置が変わっていますね。

今度は一番前まで動かした写真と一番後ろまで動かした写真です。
カメラと雲台の位置を比べてみて下さい。
上の写真はカメラの位置が雲台よりも前に出ているのがわかるでしょうか。

この写真だけ見ると、それほど違いはないと思うかもしれませんね。
でも、ほんの1mmの違いがイメージを大きく変えるマクロ撮影では、この違いはものすごく大きいものなんです。
三脚の微調整に心煩わせる必要がなくなれば被写体に集中できますし、よりいい写真が撮れそうな気がします。

『かくれんぼ』

 
~見つけられないふりして
 そっと見つめてる~

花びらの間から滴を覗いて見てみました。
レンズから花びらまでの距離や角度が微妙に変わるだけでボケ具合や見え方が違ってくるので、少しずつカメラ位置を動かしながら何枚も撮っています。

『伝えられない』

 
~もの言いたげな
 おちょぼ口~

真正面から花のシベをまっすぐ見つめて。
まず最短撮影距離まで寄った後、「2WAYフォーカシングレール」で位置を動かしながらシベの先に慎重にピントを合わせて撮影しました。

そして「2WAYフォーカシングレール」にはもう一つ、便利な使い方があるんです。
植物園などで撮影していると、立入禁止の柵やロープが張られていますよね。
こんな場合、近づけるギリギリのところに三脚を立てるしかありません。
でもその距離では花まで少し遠い場合も多くて、「あとほんのちょっとだけ寄りたいのに……」と思うことがよくあります。
だからといって、立入禁止の場所に「足」も「脚」も踏み入れるのはご法度。
これは諦めるしかないのか……。

さあ、そんな時にこの「2WAYフォーカシングレール」の出番です!
「2WAYフォーカシングレール」をセットした三脚にカメラを乗せて、カメラ台を一番前まで動かしましょう。
ほら、普通に三脚を立てた場合よりも、少し花に近づいて撮ることができるんです!
なんて便利なんでしょう!

いかがでしたか?
この便利な「2WAYフォーカシングレール」、ぜひ一度体験してみて下さい!

それではまた次回!

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光川十洋の感動表現|「相撲部屋めぐり」

Posted: 2017.08.23 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|「相撲部屋めぐり」 はコメントを受け付けていません

現在相撲の人気がますます熱気を帯びています。連日の満員御礼、「相撲女子」や外国のお客様も増えてきています。土俵での敢闘精神あふれる相撲内容や人気力士の台頭のほか、日本相撲協会や力士など関係者の努力で、ファンサービスのイベントや、ネットユーザーにアピールしたことなども効果的なようです。東京の両国国技館界隈は、相撲部屋がたくさんあります。大相撲関連の施設も多く、熱気が感じられる両国の町をカメラ散歩してみませんか。

ここで思いついたのは、魚眼レンズの描写。相撲部屋の看板をお相撲さんのスタイルのイメージに表現してみようという遊び心です。魚眼レンズ特有の「タル型デフォルメ」を利用した表現。遠近感が強調して得られるディストーション。対角線で180度もある広域を1枚の画像としてとらえることのできる眼を超えた描写。出かけていく前に想像が膨らみますが、行ってみると思わぬ出合いがあり、「感動発見!」そして、「感動表現」ができるのです。広域描写で自分の足元が写るほどですが、すべて手持ち撮影で快適です。

朝稽古などを見学する場合、後援会に入る場合もあります。撮影するときは、フラッシュ禁止、シャッター音に制約などありますので、各相撲部屋に確認する必要があります。今回は、町を歩きながら、外から見た相撲部屋をめぐり、昨年(2016年)11月25日オープンした「-両国- 江戸 NOREN」の土俵にもカメラを向けました。

歴史を感じる大きな木製の看板。がっしりした石の壁面に堂々と見えます。タル型のレンズ描写を活用しました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/ 3.5 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度100 (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

木製の看板の木目が力強いです。加えて、レリーフ感たっぷりの「出羽海部屋」の文字も伝統を感じます。レンズの歪み方は、距離やアングルで大きく異なってきます。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/ 10 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度100 (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

元横綱北勝海の「八角部屋」のドアには8の角を意識したデザインが施されていました。形を意識したディストーションで感動表現ができます。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/3.5  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度400 (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

「陸奥(みちのく)部屋」の前にある旧型郵便ポストですが、相撲部屋の郵便受けです。たくさんのフアンレターが来ることでしょう。形を強調しました。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/5  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度250  (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

「九重部屋」の前に「千代の富士像」。角界で初めて国民栄誉賞を受賞して、2016年7月31日、61歳の若さで、千の風になられました。筋肉質で強かった腕を強調しました。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度400  (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

立派なビルの中に相撲部屋があるケースが目立ちます。団体が相撲部屋めぐりをしていることもよくあります。広域を描くことができる魚眼レンズならではの1枚です。

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度100  (APS-C

サイズカメラで撮影)

 

 

オープンして間もない「-両国- 江戸 NOREN」の中には、監修を受けた土俵が展示されています。人工光と限られた撮影位置ですが、魚眼レンズならでは、の全容のとらえ方です。

 

◎使用レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5

 焦点距離:10mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度800   -1/3補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

 

 

 

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酒井宏和の感動表現|そもそも、角型フィルターって何?

Posted: 2017.08.23 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|そもそも、角型フィルターって何? はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

角型フィルターってそもそも何?という根本的なお問い合わせがあったので

ちょっと方向修正、角型フィルター基礎からご説明いたします。

 

第5回目は、そもそも、角型フィルターって何?

 

 

角型フィルターとは、そのままなのですが、四角いフィルターのことを言います。

レンズの先にねじ込む丸いフィルターは丸型フィルター?なのですが、丸型とは一般的には言いませんが、

それとの差別化で、角型フィルターと呼んでいます。

 

角型フィルターには色々サイズがあります。フィルターの横幅がサイズになっています。

67mm、75mm、84mm、100mm、130mm、150mm

と色々なサイズがあります。

一番おすすめなのは、100mmです。

具体的にどのように、おすすめかは、次回以降徐々に説明していきます。

 

 

ケンコー・トキナーの扱う角型フィルターのブランドは3つあります。

 

ケンコーのオリジナル

cokin(コッキン)というフランスのメーカー

LEE(リー)というイギリスのメーカー 

 

それぞれ、同じようなフィルターが被っている場合もありますし

少し違う場合もあります。この辺も徐々にご説明していきますが

まずは、3種類あることを覚えておいてください。

 

角型フィルターと聞くと、一番最初に出てくるのがハーフNDフィルターです。

半分が黒くて、半分が透明なフィルターです。

ハーフNDも濃度や、グラデーションの濃さや、サイズ等分けて行くと30種類ぐらいあります。

 

 

上記は、ハーフNDフィルター有りと無しの写真です。

写真で地表と空を同時に撮影すると空が明るくなってしまいます。

こういう場面では、ハーフNDフィルターが威力を発揮します。

 

最近は、デジタル処理もできますが、デジタル処理の場合はやりすぎると画質が劣化します。

空と地表の露出さはとても大きです、フィルターを使うことで高品質な写真を撮影することができます。

使用しているフィルターは、NUANCES GND8、です。

 

 

NUANCES GND8 半分が暗くなるフィルター、朝日や夕日を撮影する時に、地表を空の露出を整えます。

ガラス製で境界のグラデーションがとてもきれいなので境界が目立ちません。

 

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