ブログ

Blog

オオヤマナホの感動表現|プロソフトン(A)の魅力に迫る

Posted: 2017.07.26 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|プロソフトン(A)の魅力に迫る はコメントを受け付けていません

「簡単!便利!つけるだけ!」やわらか表現・プロソフトンAの世界

 

 

こんにちは!オオヤマナホです。

先週の記事の頃鳴き始めた蝉もかなりの勢いをましましたねー!

大合唱歌いまくりで煩い煩い!

…でも蝉の声がなくなったら気の抜けたサイダー…

だったらわたしたちカメラ-はカメラで夏をブッタギリしちゃいましょ。

必殺アイテムは…もちろんフィルター各種!!!

ソフトフィルターのポジションはマル秘アイテムでどうでしょうか( ̄▽ ̄)

みんなに「使ってます」宣言なんてしなくていいんですから!!

なんか違うと思わせられたら大成功!

おぬしなかなかやるなを目指しましょう(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

 

 

それはそうと、先日わたし機材を増やしたんです。

フルサイズとAPSCの2台持ちでしたが更にミラーレスも仲間入り。

来ちゃいましたよ!「どんとこい一眼ライフ」( ̄▽ ̄)イミフ?(笑)

で。ミラーレスで何をという話なのですが

①    センサーサイズの違いでソフト効果がどう違うのかを検証したかった

②    フルサイズとAPSCには内蔵フィルターがナイゾウ(;´・ω・)

…なので内蔵フィルターとの違いも確認しておこう

というのが表向きの理由です。

数日前に届いたミラーレスはまず勝手が違い操作方法になれるのになかなか時間がかかっています。

内蔵フィルター系の操作マニュアルは細かくて読むだけでもなかなか億劫で、操作ページをまず読む気にならない。

まして読みながら試すというのは面倒なものですね。

 

「簡単便利。出して。回して。つけるだけ」

ここ、フォトネクストでもジェスチャー込みでレクチャーし、大爆笑のセミナーになったアレです(・∀・)ニヤニヤ

が改めて実感しています。

難しいマニュアルは不要。「簡単便利!出して。回して。つけるだけ!」でこれで世界を表現できるのですから。

 

 

 

 

というのは前置きで、

今日は第3回ソフトフィルター講座はプロソフトンAについてすすめましょう。

ちなみに次回はプロソフトンBそしてその次にデュートのお話をいたします。

効果的には一番効果が弱いのがデュートなのですが、なぜ最初にプロソフトンAを持ってきたのかといえば

これはプロソフトンAが一番使われているからです。

ソフトフィルターといったらこのプロソフトンAというぐらいのレベルです。

 

プロソフトンAのスペックに関してはこちらから。

 

 

まずはつばの広い帽子の画像から見ていきましょう

プロソフトンは光の拡散効果によって「ふんわりとやさしく」特にエッジ・輪郭を

表現します。白い色にも強く拡散効果を与えます。

この撮影時の光の角度は左斜め上。夏の日の午前11時頃の直射光でしたからかなり強い。

この強い光と白い帽子の組み合わせが「魅せる」一番プロソフトンの光の拡散効果の基本となります。

 

彩度を下げることで光の効果がより一層確認することができます。

 

 

次は屋内。窓際(南向き)自然光の場合をみていきましょう。

 

 

 

 

ふわっとふんわりやさしいプロソフトンAの効果は

女性の肌の質感を滑らかにやわらかくコントロールすることが

できています。毛穴?なにそれ?という感じ( *´艸`)

幻想的過ぎないリアリティの中に女性美を表現できているのでは

ないでしょうか、傍らにある芍薬の花弁の縁の白も相性いいですね。

女性のすぐそばのトルコキキョウは背景に同化して

しまってあまり印象に残らないようにソフトフィルターを使用した作品作りの

小物選びには印象的・効果的に光を拡散しやすい花の色や花びらの形状まで繊細な

気配りをするとなお一層良く「魅せる」写真に仕上がると思います。

 

 

次の写真なのですが…

 

左サイドに白いベールがかかっていますね。

最初この写真をセレクトした時に、

「あー。これ、窓に寄りすぎ→光ふんわりしすぎてる」

ということを書くためのマイナス作例にとおもったのですが、

現場の状況を思い出すと、この「白いふんわり感」は

窓のレースをわざと前ボケにいれてたのを思い出しました。

これって、作品撮りに使えるかもしれないですね。

このカーテンは目の粗めのガーゼリネンなのですが、強くソフト感を

出したいところにこのガーゼリネンのようなものを前ボケにもってくるとよいとおもいます。

光と影のイマジネーションですものね。

 

 

 

ここから4カットは窓辺から少し離れた場合になります。

 

 

今のレースのカーテンの時と考え方は似ていて

桜の花枝を前ボケにしてそこにプロソフトンの効果がでるように

光を加えました。

光から離れれば被写体へのプロソフトン効果は薄れる。

でも前ボケに光を意識させて別の意味合いのふわっと感を写真に持たせることも

できるわけです。

 

次は逆光気味のサイド光。

白い部屋の室内全体に光が回りエアリーで

柔らかなプロソフトン効果がでました。

 

 

これは左サイドからの光で俯瞰撮影をしてみましたが

順光的な感じになったかなとみています。

光のコントロールを考えたいところです。

 

 

ここまでみてくると、

フィルターなしとの比較が気になってくる頃かもしれませんね。

 

 

これはしーちゃんのフィルターなし画像

 

 

こちらはプロソフトンA

カメラの位置も若干ずれているのもありますが、光の固さの

違いをみてみてください。

 

 

次は黒とプロソフトンの関係をみていきましょう。

さきほど白い背景・白い洋服に白い花はあまり

効果的に見えにくかったですが、グレーの背景に

黒髪・黒い衣装はどうでしょうか。

窓際サイドの衣装に光のラインが纏っているのは

感じられます。顔も光の当たっている向かって右サイドは

ふんわり感、増していますね。

背景のグレーも光の当たっている・影になっているところで

ニュアンスがかわっているのがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

以上プロソフトンAでした。

なんかいいな。ふんわり感!とおもわれたらまずは試してみませんか。

実はこのプロソフトンA。最初に書いたのですが、いろいろと応用範囲が広いんですよね。

ポートレートだけではなく星景・花火という夏の夜空の輝きを一層も二層も華やかな広がりを

表現することから人気があります。花撮影にもよく使われます。

ありとあらゆる被写体にマッチする人気フィルタープロソフトンAなのでした。

 

あ。

こちらのプロソフトンAには薄枠タイプのAWというものもあります。ほかのフィルターとの重ね付けをする場合に

ケラレの心配がなくおススメです。

 

「簡単!便利!つけるだけ!」( ̄▽ ̄)(ΦωΦ)フフフ…

 

 

あなたの世界が何倍にも広がりを見せて感じさせてくれますように!

 

 

 

 

ではまた次回♪

オオヤマナホの感動表現|プロソフトン(A)の魅力に迫る はコメントを受け付けていません

伊藤宏美の感動表現|初夏を走る列車

Posted: 2017.07.26 Category: Tokinaレンズ Comment: 伊藤宏美の感動表現|初夏を走る列車 はコメントを受け付けていません

鉄道写真を撮りに出かけると、

毎回、季節によって違う花が咲くように、光も景色も様々だと感じます。

「もう一度撮りに来るから。」と思って、楽しみに残していた景色になかなか出逢えないこともあり、それもまたワクワクします。

 

新潟~福島を走る磐越西線もそのひとつです。

ここの橋は、去年、どうやって撮ろうかと探検しながら悩んでいる時に、トラス橋に光が当たっている事に気がつきました。

今年はAT-X 14-20 F2 PRO DXを手に入れたので、早速、同じ時期に挑戦しに行きました。

 

トラス橋の迫力と力強さも出したかったので、あえて近場からの立ち居地を選び、みごとに全様を収めることができました。

また、トラス橋の間にナンバープレートが見える瞬間を狙ったのですが、画面の端近くにあるにもかかわらず、見事な描写力でしっかりと文字を読む事ができます。

さらに、優れたシャープネスを発揮するこのレンズは、トラス橋の細部の質感までしっかり表現でき、大満足でした。

 

AT-X 14-20 F2 PRO DX

◎焦点距離:20mm 絞り:F/13  シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:100 

 

小淵沢から出発する小海線も、大好きな場所です。季節ごとに遊びに行くのですが、今年も田植えの時期にも行く事ができました。

背景の山と田植えの終わった田んぼの風景を広く撮影しました。広い絶景の中を進む可愛い列車を小さめに写すために、広角レンズを選びました。

広い風景も見てもらえるように、主役の列車は真ん中ではなく端においたのですが、このレンズは、広角でも安心して主役を端に寄せられる歪みの少ない優秀なレンズです。

画面1番端の稲までシャープに撮影できました。

 

AT-X 14-20 F2 PRO DX

◎焦点距離:20mm 絞り:F/13  シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400

 

この日は、同じ場所の夕方も、続けて撮影しました。

夕焼けを期待していたので、空がたくさん入る構図になるように、縦位置で待ち構えていましたが、残念ながら、夕焼けには出逢えませんでした。

でも、撮影してみると、繊細な雲と、思った以上の綺麗なブルーを表現できていて「これが噂のトキナーブルーの色なのか。」と感激しました。

今度は、綺麗な夕焼けも、このレンズで撮影したいとさらに欲が出てきました。

 

AT-X 14-20 F2 PRO DX

◎焦点距離:14mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1600

伊藤宏美の感動表現|初夏を走る列車 はコメントを受け付けていません

馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmと伊豆大島へ渡る。

Posted: 2017.07.26 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmと伊豆大島へ渡る。 はコメントを受け付けていません

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:/F2  シャッタースピード:1/5000秒 ISO感度:100 

 

前回書いたとおり、私のルーツは伊豆諸島の八丈島にある。なもので、本当であれば八丈島の風景を切り取ったものをお見せしたかったのだが、たまたま直近の仕事で伊豆大島に行く機会があったので、今回はFiRINと共に旅立つことに(八丈島はまたいつかの機会に…)。

伊豆大島に渡る手段は2つ。一つは東京・竹芝や熱海などから東海汽船の高速ジェット船で行くルート(約1時間45分)、もう一つは調布飛行場から飛行機で行くルート(約25分)。以前高速ジェット船で大島に行ったことはあるが、今回初めて調布飛行場から飛行機、しかも小型機で行くことになり出発前から気分が上がっていた。かつては羽田空港と大島空港を結ぶANAの空路があったが、2015年に撤退してからは、調布飛行場からの空路のみになっている。この調布から乗る飛行機はドルニエ228という国内ではこの路線でしか乗れないという19人乗りのプロペラ機だ。


SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 
 

調布飛行場2階から滑走路とドルニエ228を望む。水平垂直が決まったときの心地よいパース感は歪みのない広角レンズならでは。

この飛行機は左右2列しかないため、全席窓側となる。飛行機のバランスを取るために、事前に申告した乗客の体重によって座席振り分けが行われるが、偶然にも操縦席の真後ろの最前列に座ることができたため、プロペラが目の前の好位置。プロペラ機は昔、八丈島に行くときに乗っていたYS-11以来で、やや興奮気味でシャッターを切った。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200 -0.7補正
>1/200でもこの残像感。こちらも窓越しでの撮影だが、プロペラ先端の映り込みや細かいリベットなどきれいに写すことができた。

 

小さい飛行機ならではのジェットコースター感覚を楽しみつつも、東京を離陸してからたった25分で大島空港に到着。到着してすぐに仕事が始まったのでその際のカットは載せることができず、仕事が終了し夕方ホテルにチェックインした後にα9+FiRINを持って近くの港へ出かけた。18時を過ぎ日も落ちて夕景を撮ることが出来なかったが、薄暗い光の中の桟橋は島ならではの心地よい雰囲気が漂っていた。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:2000 -1補正

>観光客で賑わう元町港の桟橋もこの時間には人がほとんどいない。ISO2000という高感度だがノイズ感はそこまで気にならない。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:4000 -2補正 

>良くも悪くも東京から近すぎるせいか観光客のほとんどが日帰り。なので最終便が出た後の元町港船客待合所前は商店も閉まりかなり寂しい。

翌日。あいにく朝から大雨が降っており、写真を撮るにはとても残念な条件に。とは言え、せっかく来た島(東京から近い島、ではあるが)。仕事と雨の合間を縫ってシャッターを切ることにした。
訪れたのは、大島の東側にある海のふるさと村キャンプ場。きれいに整備されたキャンプ場でフリーのテントスペース、常設のコテージや大型テントもあり、快適にアウトドア遊びが楽しめそうだ。平日に訪れたということもあり(そして雨の中ということもあり)、客は誰もおらずひっそりとしていた。東京から近いこともあり、恐らく夏は観光客が多く集まると思うが、

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100 -0.7補正
>キャンプ場へと続く吊り橋から山を望む。低い雲に覆われているが、自然の緑の凝縮感が島ならではの風景だ。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 -0.7補正
>常設のテントサイトから海を望む。青い空と海、という訳にはいかないが。我が八丈島にもこんな施設をぜひ作って欲しい。

大勢を引き連れたロケなどでは、天気が悪くなるとスタッフの誰かを雨男だの雨女だのと根拠もなく言い合ったりするが、今回の撮影は私一人だったので運が悪いのは自分のせいだ。東京の島、それもたった25分で来ることができる島だが、やはり島には晴れが似合う。海の青と森の緑の濃さ、夕日が作る海の空のグラデーション、邪魔する光源が無い広く澄んだ星空など、離島には撮影するのに魅力的な場所がいくらでも広がっている。ぜひ一度東京の島にも訪れていただきたい、晴れの日に。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2  シャッタースピード:1/5000秒 ISO感度:100 

 

馬場 亮太の感動表現|FiRIN 20mmと伊豆大島へ渡る。 はコメントを受け付けていません

國政寛の感動表現|マクロ撮影にぴったりな三脚とは?

Posted: 2017.07.26 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|マクロ撮影にぴったりな三脚とは? はコメントを受け付けていません

マクロレンズで最短撮影距離近くで撮影する場合、被写体が拡大される分、手持ちだとブレやすくなります。

ピントの合わせもシビアになりますので、やはりマクロレンズで撮影する時には三脚を使ってしっかり撮影したいものです。

今回は、そんな大事な三脚のお話です。

 

一口に三脚と言ってもいろいろな種類があって、どれを選んでいいのか迷っちゃいますよね。

お店の三脚コーナーに行けば、大小様々な三脚がズラリと並んでいて壮観です。

カタログを見ても、アルミやカーボン、大型・中型・小型、3段と4段、3ウェイ雲台や自由雲台、などなどいろいろ書かれていて、一体どれを選べばいいのやら。

 

基本的に三脚は大きくて重いものが安定していて良いと言われます。

それならばと大きな三脚を買っても、大きく重く持ち運びが不便で結局撮影に持っていかなくなった……。では意味がありませんね。

例えば、 プロ用の大きな一眼レフカメラに大砲のような望遠レンズを付けてカッチリとした風景写真を撮るのならば、そんな三脚も必要になってくるでしょう。

でも、マクロ撮影だけに関して言えば、そこまでのものは必要ありません。

かと言って、旅行用の小さな三脚ではカメラレンズの重さに耐えられず、かえってブレを招くことになりかねません。

 

ではマクロ撮影に適した三脚とは、どんなものでしょう?

こういうポイントをチェックしてみてください。

 

・材質は軽くて丈夫なカーボン

・地上最低高ができるだけ低くなるもの(←コレ一番重要!)

・脚の段数

 

上記の条件に合った三脚の一つがこの「SLIK ライトカーボンE84」です。

名前の通りカーボン製で軽く、縮長(三脚持ち運び時の長さ)も555mmとコンパクトなので、電車での持ち運びもそれほど苦になりません。

 

上記の写真は、普通に三脚の脚を開き、脚を伸ばさず一番低いアングルにセッティングした場合です。

これではもっと低い位置の花を撮りたい場合には使えませんね。

でもご安心下さい。

この 「SLIK ライトカーボンE84」なら、 地上最低高が290mmまで低くなるのです。

その仕組みがこれ。

センターポールをくりくり回していくと……2つに分割されてしまいました。

壊れたわけではありませんのでご安心下さい。

こうすることで、短いセンターポールとして使用できるのです。

とは言え、これだけでは三脚の高さは変わってませんよね。

実は、脚の付け根にあるスイッチをカチッと引くことで、通常よりも大きく脚を開くことができるようになるのです。

脚の開脚角度は三段階で、一番開くとここまで低くすることができます。

これで、低い位置に咲いている花も楽々撮れるようになりますね!

 

こちらは通常の高さからちょっと見下ろして撮った写真。

そして低い位置に三脚をセットして撮った写真。

虫も花も真横から見るアングルになり、まるで虫の目線で世界を見ているようです。

 

こちらも通常の高さで撮った写真です。

そして低い位置に三脚をセットして撮った写真。

花を見る目線の高さも変わりますが、同時に背景の花の入り方も変わるのが分かると思います。

このように、目線を低くすることで背景に変化を付けることもできるのです。

 

脚の段数についてですが、一般的には、3段と4段があり、どちらでも好みで構いません。

同じクラス(脚を伸ばしたときに同じぐらいの高さになる)の三脚なら、3段より4段の方が足の長さは短くなります。

つまり足が短い分、4段の方が脚を開いた時により低くすることができ、またより狭い場所で使用できるということなんです。

こういった点から、マクロ撮影をメインに考えるなら、4段の三脚をお薦めします。

 

最終的にどのぐらいの大きさ重さの三脚がいいのかは、使用している機材によっても変わってきます。

ケンコー・トキナー(SLIK)のサイトでは使用機材を選択すると適した三脚の一覧が表示されるページがありますので、そちらも活用してどの三脚がいいか確認してみてくださいね。

 

そして三脚選びでもう一つ大事なのが、カメラを乗せる雲台。

これについては、次回お伝えしたいと思います。

國政寛の感動表現|マクロ撮影にぴったりな三脚とは? はコメントを受け付けていません

光川十洋の感動表現|林の天井

Posted: 2017.07.19 Category: Tokinaレンズ Comment: 光川十洋の感動表現|林の天井 はコメントを受け付けていません

 この魚眼(フィッシュアイ)レンズは、対角で180度の情景を画面いっぱいにとらえます。私たちの視界とは異なって広い範囲を同時に描写できるので、新鮮な世界を見つけることができます。
 春になって、いろいろな林の中に入ってみました。そして真上を見上げると、春の息吹の姿や色も感じられます。ファインダーをのぞきながら、あちこち動かしてみているだけでも楽しいのですが、このレンズで林の天井を撮影してみると、さらに感動表現を手にすることができます。魚眼レンズ特有のタル型のゆがみによって、木の幹が異様にカーブする場面にならないようにアングルを決めました。
 空を背景にする場合は、木々が暗く写りますので、プラス補正をして、好みの明るさに調整してください。太陽が画面内に入る場合も工夫をします。
撮影後、画像を天地変えて見たり、90度回転したりして鑑賞して見てください。ダイナミックに感じられるする位置で天地を決める楽しみもあります。
 近づいてもシャープ、近くから遠くまではっきり写る絵柄は気持ちがよいです。超広角ズームレンズと一緒に持っていると、表現を広げることができます。手持ち撮影でもよく、軽くて小さいので便利なレンズと言えます。

 
芽吹きが始まったばかりの落葉松(カラマツ)林の中に入りました。幹の周りに新芽の緑が付き始めたこの時期ならでは空間です。中心に木がまっすぐ伸びて壮観です。

AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5(APS-Cサイズカメラで撮影)

◎焦点距離:10mm 絞り:F/9  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:100 +0.7補正

 
白樺の幹にカメラを近づけてMF(マニュアルフォーカス)で画面内手前から1/3あたりにフォーカスを合わせます。1本の木を対角線構図のように配して、遠近感も感じられるように画面に変化を出しました。


AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5(APS-Cサイズカメラで撮影)

◎焦点距離:11mm 絞り:F/13  シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200 +1補正(APS-Cサイズカメラで撮影)

 
地上に出て間もないタケノコが育っていく場面を取り入れた、にぎやかな竹林です。新しいタケノコに近づくと太めに写るので、生命力を感じます。風がある日でしたので、ISO感度を少し上げました。

AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5(APS-Cサイズカメラで撮影)

◎焦点距離:10mm 絞り:F/18  シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:800 +0.7補正

 

光川十洋の感動表現|林の天井 はコメントを受け付けていません

酒井宏和の感動表現|cokin ブルー2を楽しむ

Posted: 2017.07.19 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|cokin ブルー2を楽しむ はコメントを受け付けていません

cokin ブルー2を楽しむ

 

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

第2回目は、cokinのブルー2を比較してみました。

このシリーズは基本はブルーと透明のなだらかなグラデーションになっています。

番手によって濃度等が違います。青空を青くする効果があります。

 

使用したのは、下記のフィルターです。

cokin 123 ブルー2

cokin 123F フルブルー2

cokin 123L ブルー2ライト

cokin 123S ソフトブルー2

cokin 666 フルーブルー1

 

 

フィルターをつけずにストレートで撮影した写真です。

薄曇りで優しい感じが出ましたがいまいちインパクトに欠けます。

 

 

cokin 123 ブルー2を使用しました、見事に青空になりました。

今回はフィルター1枚だけなので空の露出が落ちますが地表はそのままです。

地表側に薄いハーフNDをかけるとより写真が引き締まるかもしれません。

 

 

cokin 123F フルブルー2を使用しました、このフィルタはブルーのグラデーションになっていて、上が濃く下が薄い方向で取り付けています。

地面まで青くなので、この写真だとちょっと不自然ですね。

無機質な人工物等ちょっと不思議な感じを出したい時には最適なフィルターです。

 

 

cokin 123L ブルー2ライトを使用しています。今回比較した中で一番薄い青色のフィルターです。フィルターなしと比較していただくと空が青くなっているのがわかると思いますが、この写真だけ見るとフィルターを使っているかの判別は難しいかと思います。フィルターを使いました的な感じを出したくない方にはとてもオススメです。いつでも気兼ねなく使えるフィルターです。

 

 

cokin 123S ソフトブルー2を使用しています。これは、123と123Lとのちょうど中間ぐらいの濃度です。一番使い勝手は良いかともいます。

 

cokin 666 フルーブルー1を使用しています。グラデーションのつき方が急なので、境目が123系統よりははっきりと出ていると思います。今回の作例のような地平線にビルの凹凸がある場所より、水平線のように凹凸がない時に適しているかと思います。

 

まとめ

青の濃度、グラデーションの入り方とう微妙な違いがありますが、うまく使うととても綺麗な空を演出できるフィルターです。濃度はそれぞれの方の好みもありますので、自分が良いなと思った濃度を選択してください。

 

cokinフィルターはこの他にもいろいろな種類があります。今後も、どんどん作例付きでご紹介してまいります。

 

 

 

 

酒井宏和の感動表現|cokin ブルー2を楽しむ はコメントを受け付けていません

オオヤマナホの感動表現|「え?まじ?こんなに?」

Posted: 2017.07.19 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|「え?まじ?こんなに?」 はコメントを受け付けていません

「え?まじ?こんなに?」

 

 

オオヤマナホです。毎日暑いですね。嫌になっちゃいます(;’∀’)

今回は第二回ソフトフィルター講座「え?まじ?こんなに?」…そんなお話です。

 

 

 

簡単に前回を振り返ってみましょう。

①    ソフトフィルターのことを知らない・使ったことのない為に必要ないと思い込んでいるという方が多いのではないか。

②    そこからまずは7枚の画像を確認

いう流れでしたね。

 

必要ないと思い込んでいるのはデジタルカメラの宿命。「あとから好きなように自分でいじくれるわい( ̄― ̄)」という

これまた刷り込みというか思い込みではないかな。確かにあとからなんでもできるはできますもんね。

でもでも。

そうはいっても実際のところレタッチしていない。パソコンはそもそもない。現像にはデータカードをそのまま

持って行ってプリントアウトするというユーザーの方のお声も聴いてます。またまた、レタッチをしてみたいけれど、やりかたもよくわからないという

ユーザーさんもたくさんいらっしゃいます。

みんながみんな。バリバリのレタッチができるわけではないということなんですよね。

 

目指したいのは撮った写真を「うまく手直ししてしあげる」ことなのか。

うまく撮りたい。自分の感じた感動を写真にする。そもそもの「撮る」という現場を大事にしたいのか。

考えるのはそこだとおもうんですよー。

 

 

あ。今わたし。。。ぽろっと。ついぽろっといっちゃいました( ̄― ̄)( ̄▽ ̄)( ̄― ̄)

 

「感動」  「現場」   「起こす!!!」

「感動と共感は現場で起こそう!」

この現場で撮るということをもっともっと大事にしていくためにソフトフィルターに注目してもらえたら。役立ててもらえたらと

おもうのです!!!

(…と、ついつい熱弁( ̄▽ ̄)ふふふ)

 

 

7枚の画像を見ていきましょうか。

これ、全部効果が違います。効果は後からつけるものではなく「現場でつけます!」

「自分がどう撮りたいのか」

このカメラマンの大事な意識「なに」を「どう」におもいっきりフォーカスしていきます。

ソフトフィルターと一口にいっても実は1種類ではなくその種類は10種類以上のラインナップがあるのです。

カタログみただけでは絶対にわからない。今回の7枚の画像をちょっとみただけではわかるものでは

ないのですよね。

なので、7枚見たって

「みんな同じようにみえるしわかんないしーーーーー(・´з`・)」と言われても

私怒らないし( ̄▽ ̄)、いや、怒れないし。

むしろ、こうなったら徹底的に効果の違いをみせるぞーーーーーと燃えてしまいます(*´з`)

 

貴方のための「MYソフトフィルター」を選んでいただけるまでお伝えしていきます。

 

 

それではそれでは見ていきましょう!

写真は全てノーレタッチの撮って出しです!

 

 

 

① フィルターなし

これはフィルターつけないで撮っています。

屋内。窓からの自然光が左サイドから入っています。モデルさんをしてもらっているしーちゃんですが、

普通にかわいい。普通によく撮れてる。そんな感じです。

 

 

② デュート

レース越しの自然光がゆるやかに肌に舞い溶け込んでいるのが特徴です。

ソフトフィルターのレベル比較ではいちばん効果が緩やかで輪郭ははっきりと出ています。

風と光がふわっと来ているところを表現したくてデュートをつかいました。

 

 

③ ブラックミスト

逆光ぎみ。かなり強い夏の日差しが差し込む正午過ぎの撮影でした。

ブラックミストにしては白い質感が強く出ているのは日差しが真上から強く差し込んでいたからだと

おもいます。カメラのホワイトバランスをもう少し青みを強く設定して緑を表現するのもありでした。

 

 

④ フォギーB

白いエアリーなベールを被せたような質感。左サイドの窓、レースのカーテン越しの

自然光が被写体の白いドレスと溶け込んでいます。被写体の向かって右の輪郭は出ていますね。

 

 

⑤ プロソフトンA

白い帽子の縁に沿って光が拡散してふんわりとしたラインを作っているのがとても特徴的。

帽子越しの肌も滑らかに表現しています

 

 

⑥ ローコントラスト

光を淡くふんわりと、というよりも彩度の質感をやわらかくするのがローコントラストの

特徴です。男性ポートレートではコントラスト高めパキッとしたところが好まれたりしますが

ローコントラストフィルター表現は被写体の「表情」や「雰囲気」を表現してくれます。

フィルターなしで撮った写真をこんな感じに仕上げる方いるとおもいます。(わたしはそうでした)

 

 

⑦ プロソフトンB

プロソフトンAよりもBタイプは効果が強いです。

やわらかく夢の中にいるような表情をつくってくれます。

 

 

 

今回はフィルターを使っていないものもいれましたのでフィルターの数は6種類のご紹介でしたが

実はソフトフィルターラインナップにはもっともっと種類があるのです。

1.    デュート

2.    プロソフトンA

3.    プロソフトンB

4.    フォギーA

5.    フォギーB

6.    ソフトンスペックA

7.    ソフトンスペックB

8.    ブラックミスト

9.    ローコントラスト

10.    センターイメージ 等

 

 

 

これ、ばーーっと並べられてもわかんなくなっちゃいますよね?

「もういいよー。わけわかんなくなっちゃう。

 

 

「えー?まじ?こんなに?」(´・д・`)ヤダ

って思ってもらえたら、今回の第2回目は大成功( ̄▽ ̄) ふふふ。

 

 

 

 

あーーー!!!最後に。

BIGニュースがはいりました。Instagramでソフトフィルターを使ったポートレート作品を

UPしていますが昨日下記フィーチャータグで私の撮った一枚が選ばれました!

使用したフィルターは「ブラックミスト」!!!!です。( ̄▽ ̄)

フィーチャータグって何?等に関してはこちらでは割愛させていただきますが、もしよかったらinstagramにて

@at.nahoneigeフォローよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

 

オオヤマナホの感動表現|「え?まじ?こんなに?」 はコメントを受け付けていません

オオヤマナホの感動表現|感動と共感を〇〇で起こす!

Posted: 2017.07.14 Category: ソフトフィルター Comment: オオヤマナホの感動表現|感動と共感を〇〇で起こす! はコメントを受け付けていません

みなさまはじめまして!出張撮影フォトグラファーのオオヤマナホです。

普段は七五三やお宮参りなどのお祝いのお席に同行撮影したり成長の一ページのカジュアルファミリーフォトの撮影をしたりしています。

2017.2月開催のCP+「ソフトフィルターの鉄人」、そして6月にはPHOTONEXTにおきまして「フィルター活用で拡がるポートレート撮影」のソフトフィルター

セミナーを担当させていただきました!

「人を撮る」撮影現場の視点からソフトフィルターの効果的な使い方」を考えていきたいと思います。

撮影現場もセミナーも楽しく!!アゲアゲノリノリで(笑)

ブログも同じスタイルで参りましょう(・∀・)ニヤ

感動と共感を〇〇で起こしましょう!

ソフトフィルター活用術スタートです。どうぞお付き合いください。

 

 

 

あ。〇〇って何?気になりますか?答えはじわじわとわかってくるはずです。お楽しみに( ̄▽ ̄)

 

 

 

 

 

それでは本題。

「ソフトフィルター知ってる?」とカメラマンにリサーチしました。そうすると答えは、

「知ってるけどさあ。あれって、フィルム時代のものじゃない?いまのデジタルではいらなくね?( ̄― ̄)?

そう返ってくるわけです。

 

そこでわたしは更に聞きます。

「じゃあさあ。使ったことある?」ときくと・・・

ない」もしくは「フィルムのころはいろいろ持ってた」というおこたえが・・・、

 

使ったことないのにいらないとかいうのってどうよ?

とわたしはおもっちゃうわけです。

トマト嫌いという人が生はだめだけどパスタにはいっているのだったらいいとか。

お魚嫌いという人も光物はだめだけど白身ならいいとか、この調理方法なら好きということもあるのと

似ていると思うんですよね。

生魚・生トマトにしたって単に食わず嫌い。知らないから大きなくくりで嫌いと思い込んでるだけともいえたりもします。

 

「ソフトフィルター要らなくね?」

これもソフトフィルターについて知らないだけ、つかったことないだけ。

ソフトフィルターの…種類のこと。効果のこと。使い方。

知ってみて、興味持って、使ってみたら

案外いいかも。

なんか使えるかも。

いやむしろ大好きかも!

これ手放せなくなるしみんなにソフトフィルターいいよ!!!と広めたくなる。

そんな魔法のようなパワーをもっているのがソフトフィルターだったりするわけです。

(実際CP+とPHOTONEXTからファンになってくださった方たくさん出現してま-す( ̄▽ ̄)

 

 

ソフトフィルター要らなくね?の人にみていただきたいのが次の写真です。

 

写真はすべてノーレタッチ!

ノーレタッチで迫るソフト表現。どうおもわれますでしょうか。

 

 

 

 

 

 

この写真たちの細かなお話については次回からじっくりと( ̄▽ ̄)ふふ

 

次回は「え?まじ?こんなに?」そんなお話です!

 

 

 

 

 

 

 
オオヤマナホの感動表現|感動と共感を〇〇で起こす! はコメントを受け付けていません

酒井宏和の感動表現|Cokinディフューザーを楽しむ

Posted: 2017.07.12 Category: 角型フィルター Comment: 酒井宏和の感動表現|Cokinディフューザーを楽しむ はコメントを受け付けていません

皆さまこんにちは、角型フィルターの鉄人の酒井宏和です。

今回は、cokinのディフューザーを比較してみました。

 

000

820

830

840

850

番号が大きくなるほど効果が強くなります。

820ディフューザーライトは、うっすらとかかります。

830ディフューザー1は結構しっかりかかります。

840ディフューザー2、850ディフューザー3はかなりぼやけてきます。

L判プリントやスマホサイズでの鑑賞の時はこれくらいの方が効果がわかりやすいです。

逆に大きくプリントする時は、820、830がオススメ。

使用する写真のサイズやイメージによって強弱を買い分けるのがポイントです。

 

その他にディフューザーに似た効果のあるフィルターがあります。

087

830

 

087パステル2と830ディフューザー1の比較です。

パステルは、フィルター表面が結露で曇った感じの表現になります。雨上がりの湿度の高いしっとりした感じが演出できます。アジサイには最適かと思います。どちらを選ぶかは好みです。

ソフト系のフィルターは全体的に、逆光撮影がオススメです。

694

830

 

694サンソフトと830ディフューザー1の比較です。

690番台のフィルターはオレンジ色がついています。

690番台のフィルターはソフト効果+温調効果があります。本来はポートレートでソフト効果と肌を健康的に見せる効果を狙った物ですが、作例の花の撮影でも、曇りの日に温かみのある表現をしたい、夕日をより赤くした時などに使用すると効果的です。

 

本当に角型フィルターって楽しいですね。

皆様も是非お楽しみください。

 

 

 

 

酒井宏和の感動表現|Cokinディフューザーを楽しむ はコメントを受け付けていません

國政寛の感動表現|デジタル接写リングを使ったマクロ撮影

Posted: 2017.07.12 Category: マクロ撮影 Comment: 國政寛の感動表現|デジタル接写リングを使ったマクロ撮影 はコメントを受け付けていません

みなさん、マクロレンズでの撮影楽しんでますか?
これから冬まで、季節ごとに様々な花たちが咲いて楽しませてくれます。
ぜひ、そんな花たちを写真に収めましょう!

マクロ撮影の一番の醍醐味は、なんといっても思いきり寄って大きく撮れること。
普段目にしている風景とはまったく違った世界が広がるのが楽しいですよね!
そんな世界に夢中になって撮影していると、もっともっと大きく撮りたくなってきます。
そうすると、もう一歩、あと一歩、とどんどん被写体に寄っていって……。
ピントが合わなくなって「あれ~!?」というような経験は誰もが通る道ですね(笑)

普通のレンズよりも近づいて大きく撮れるマクロレンズとはいえ、もちろん限界があります。
でも、「ああ、もっと寄りたい!」と思うこともあるかと思います。
特に小さな花など、もっと大きくして見たくなりますよね?
そんなとき、近寄れる限界だったらもう諦めるしかないのでしょうか?
いえいえ、もっと大きく写す方法だってあるんです。

ひとつは、使用カメラがフルサイズなら、APS-Cのカメラに替えてみる。
ニコンの場合、APS-Cだとフルサイズに比べて焦点距離が1.5倍になります。
ですので、遠くのものを引き寄せてより大きく写すことができます。
レンズの最短撮影距離は変わりませんから、同じ距離から写せばその分被写体が拡大されたようになり(実際はトリミングされたのと同じです)、より大きく写ることになります。

もうひとつが今回のお話です。
それが「接写リング」を使用する方法です(中間リングやエクステンションチューブとも言います)。

「接写リング」とは何かというと、「カメラボディとレンズの間に取り付けることで、レンズの最短距離よりさらに被写体に近づいて接写撮影することができるようになるリング」。
つまり、被写体にさらに近づいて大きく撮れる魔法のアイテムなのです!

ケンコー・トキナーから発売されている「デジタル接写リングセット」は12mm、20mm、36mmの3つのリングがセットになっています。
どれかひとつのリングだけを使ったり、複数のリングを組み合わせて使ったりして、7通りの倍率で撮影することができるのです。
これなら、自分の撮りたい大きさで撮影することも可能になりそうですよね!

それでは、接写リングを使えば写り方がどのように変わるのか、具体的に見てみましょう。

まずマクロレンズのみで撮影した写真。最短撮影距離ぎりぎりで撮っています。

カメラと被写体の距離はこのような感じです。

これ以上近づくと、ピントが合わなくなってしまいます。

次に、12mmの接写リングを装着して撮影します。
マクロレンズのみの場合より大きく写っているのがわかるでしょうか。

カメラと被写体の距離を見ると、少し近くなっていますね。

20mmの接写リングを装着した写真です。
さきほどよりほんの少し大きく写りました。

カメラと被写体の距離もちょっぴり近づきました。

そして36mmの接写リングを装着した場合の写真。
最初に比べるとかなり大きくなりました。

カメラと被写体の距離も、ぐっと近づきましたね。

最後に、12mm、20mm、36mmの3つのリングをすべてセットして撮ってみます。
さらに大きく写せましたね。マクロレンズだけの場合より、かなり大きくなっています。

カメラと被写体の距離を見ると、レンズの先端がほとんど被写体にくっつくぐらいまで近づきました。

これ以外にも、12mmと20mm、20mmと36mmというように、いろいろな組み合わせで撮影することが可能です。

接写リングを使用する場合に注意しないといけないのは、マクロレンズだけの場合よりもブレやすくなること。
上の撮影状況の写真を見ても分かるとおり、かなり被写体に近づくため撮影倍率が高くなります。
撮影倍率が高くなると被写体が大きく写りますから、ほんの少しのブレでも拡大されて目立ってしまうのです。
手ブレはもちろんですが、被写体ブレにも要注意!
人間の体ではほんの僅かしか感じないそよ風でも、拡大されたファインダー内では暴風のように花を揺らします。
三脚を使ってしっかりピント合わせをして、風のない瞬間を選んで撮影するなど細心の注意が必要です。
特に、複数の接写リングを組み合わせた場合にはレンズがすごく長くなってしまいます。
三脚を使用してもバランスが悪くなってブレやすくなりますので、慎重に撮影してくださいね。

もうひとつ、接写リングを装着すると、その分だけレンズとカメラの距離が長くなります。
このため、カメラに届く光量が落ちてしまいます(要は暗くなる)。
絞り優先AEなどで撮影している場合はシャッタースピードが遅くなりますので、よりブレやすくなります。
そんな時にはISO感度を上げるなどしてブレを防いで下さい。

また、あまりに近づきすぎてレンズを花にぶつけてしまわないように注意しましょう。
水滴を撮っている場合など、せっかくの水滴にぶつけて落としてしまったらショックですよね!

なお「デジタル接写リングセット」を装着すると、遠くの被写体にはピントが合わなくなります。
装着したままで遠くの被写体にピントを合わせようとして「あれっ!合わない!」なんてことになっても故障ではありませんので、慌てずにリングを外してから撮影を続けてくださいね。

以上、いかがでしたでしょうか。
マクロレンズだけでなく、デジタル接写リングセットも大いに活用して、今までとはひと味違う作品作りにぜひトライしてみてください!

國政寛の感動表現|デジタル接写リングを使ったマクロ撮影 はコメントを受け付けていません

國政寛の感動表現|マクロレンズで花撮影を楽しみましょう!

Posted: 2017.07.12 Category: Tokinaレンズ Comment: 國政寛の感動表現|マクロレンズで花撮影を楽しみましょう! はコメントを受け付けていません

季節は春から初夏の風を感じるようになり、花たちもどんどん咲き始めましたね。
こんな季節は、マクロレンズで花撮影を楽しみましょう!

マクロは、接写、またはクローズアップともいいます。
マクロレンズを使うと、一般的なカメラとレンズで撮るよりもずっと被写体に近づいて、画面いっぱいに大きく写すことができるんです。
そして大きく写し出すことで、普段見ている風景が、肉眼では見ることのできない不思議な世界となって広がります。
これがマクロ撮影の最大の魅力なんです。

そこでお薦めしたいのが、トキナーのAT-X M100 PRO D。
等倍までの撮影が可能な焦点距離100mmの中望遠マクロレンズです。
100mm前後のマクロレンズは、柵があって花に近づけない植物園など少し離れた場所からでも撮影できるため、花撮影にはとても扱いやすいレンズです。

手振れ補正やレンズ内モーターは内蔵されていませんが、その分小さく軽いのがいいところ。
最近の大型化したレンズに慣れていると、このコンパクトさ軽さはちょっとした感動です。
これなら、バッグの隅に入れていつでもどこへでも気軽に持って行きたくなりますね。
さっと取り出して気軽に手持ちで……なんて、撮影のフットワークも軽くなりそうです。

AFとMFの切り換えは、ワンタッチフォーカススクラッチ機構を内蔵しています。
これは、フォーカスリングを前後にカチッ!とスライドさせるだけで簡単に切り替えられる機能。
この機能のおかげで、AFとMFを瞬時に切り替えながらピント合わせすることが可能になりました。

例えば、開きかけた蕾の先端にピントを合わせたい。
でもAFだと、あまりにも小さな部分にはなかなか狙い通りにピントが合ってくれません。
そんなとき、大まかに花びらの先端付近にピントを合わせておいて、カチッ!とフォーカスリングを切り替えます。
あとはMFでピントを微調整。
このように臨機応変な撮影ができるんです。

AF時にはフォーカスリングがフリーな状態になります。
ですので、誤ってフォーカスリングを手で回してしまっても空回りするため、レンズに負荷をかける心配も不要です。

フォーカスリングは幅が広くて適度な重みがあり、微妙なピント合わせがやりやすく感じます。
マクロ撮影の場合、AFよりもMFでのピント合わせのほうが圧倒的に多いので、このフォーカスリングの感触は非常に重要です。
フォーカスリングが軽くてスカスカするレンズだと、ほんの少しピントをずらしたいと思っても微調整が難しいんですよね。
ピントの合う範囲が非常に狭くなって慎重なピント合わせが要求されるマクロ撮影には、この操作感はありがたいです。

AT-X M100 PRO Dには絞りリングが付いているので、銀塩カメラと併用する方にもお薦めです。
また、フォーカスリングの回転方向がニコン純正と同じなのもニコンユーザーには嬉しいところ。
フード内部は起毛処理されていて、高級感があります。
こういう細かな気配りが、撮影を快適にしてくれるんですよね。

AT-X M100 PRO Dで撮影してみてまず「へぇ~!」と驚いたのは、ボケが素直でふんわり柔らかく、なめらかな美しいグラデーションを描くところ。

色乗りもよくクリアで鮮やかな印象です。それでいて派手になりすぎずに質感をきっちり残してくれます。
花撮影は花びらの微妙なグラデーションをいかに再現するかが命ですので、これは嬉しいところです。

特に絞りを開放にして最短撮影距離付近で撮影したときの後ボケが、とろけるように柔らかく背景に溶け込んでいきます。

背景に木漏れ日などの点光源を入れて円ボケを演出するのもよくある撮影方法です。
そんな場合でも、不自然に角張ったりすることなく、きれいな円形のぼけが得られます。

注意したいのは、ピントが近づくにつれて銅鏡が伸びるところ。

最短撮影距離付近で花に近づいていると、伸びた銅鏡の影が花に写ったり、銅鏡が花にぶつかってしまいそうになります。
特に水滴を撮影している場合など、花にぶつかって水滴を落としてしまった!なんてことにならないように気をつけたいですね。

これから外歩きが気持ちのいい季節。
さあ、皆さんもAT-X M100 PRO Dを使っていろいろな花撮影にチャレンジしてみませんか?

 

國政寛の感動表現|マクロレンズで花撮影を楽しみましょう! はコメントを受け付けていません

馬場 亮太の感動表現|FíRINを楽しむ

Posted: 2017.07.12 Category: Tokinaレンズ Comment: 馬場 亮太の感動表現|FíRINを楽しむ はコメントを受け付けていません

東京・中野生まれで中野在住、中野の会社のレンズを使う。

 

長年使ってきたキヤノンからソニーα(Eマウント)にシステムを切り替えて早半年。α9を新しい相棒として迎え入れた6月に届いたFiRIN 20mm F2 MFは、中野に本社を置くケンコー・トキナーがソニーEマウント(フルサイズ対応)の第一弾として発売したマニュアルフォーカス(MF)の超広角レンズ。ここ10数年、AFのレンズしか使ってこなかった私にとってMFのレンズはとても新鮮で、フォーカスリングを回した時の心地よい重さは、写真をはじめるにあたり生まれて初めて買ったCarlZeiss Planner 50mm F1.4 MMを思い出させてくれた。

中野生まれの私と中野の会社のレンズ(さらに付け加えれば中野のFカメラで買ったα9)。新しいカメラと新しいレンズを手にした自分がFiRINでのブログを書くにあたり、まずは自分の原点に近づけるものから撮り始めることにしようと思った。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100 -0.7補正

 

東京の竹芝客船ターミナル。私のルーツがある八丈島をはじめ、伊豆諸島・小笠原諸島など東京の島々に向かう船が旅立つ。子供の時から何度となくここから船で八丈島に行った私にとって思い出の場所であり、旅の出発点。細かいワイヤーまでしっかり描写されている。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:64 -0.3補正

 

夏になると大勢の観光客が列をなす広場に立つマスト。20mmという超広角で収めるとその大きさがより際だつ。広角のズームレンズでは半ば諦めていた周辺の描写も恐ろしくシャープに表現してくれる。これが最新の単焦点の実力なんだろう。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 -0.3補正

 

マストを地面から縦位置で撮ってみた。水平が取れた時に現れる強烈なパース感が超広角レンズの醍醐味だ。

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/2.0  シャッタースピード:1/4000秒 ISO感度:100 

 

舟偏のタイルが並ぶ客船ターミナル2階の公園。背面モニターを覗きながらのローアングル・絞り開放での撮影も、拡大表示のおかげで苦もなくフォーカスを合わせることができる。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/10  シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 -1.0 補正

 

客船ターミナル2階から見える東京湾に浮かぶレインボーブリッジとおがさわら丸。東京湾も昔に比べたらきれいになった気がする。

 

SONY α9+FiRIN 20mm F2 FE MF

◎焦点距離:20mm 絞り:F/11  シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 -0.3補正

 

東京と小笠原を24時間かけて結ぶ「おがさわら丸」。一度、このカメラとレンズを持って世界自然遺産が広がる小笠原に行ってみたいが、東京に戻ってくるのは5日後。中々ハードルが高い。

 

とかく秒20コマの連射性能や高速なAFばかり強調されがちなα9だが、ファインダーの見えの良さもあり、MFレンズでもピントが抜群に合わせやすい。超広角レンズのFiRIN 20mmなら、絞ってしまえばノーファインダーでスナップ的に使うことも可能。久しぶりのMFレンズ、しかも超広角20mmを使うことに少し戸惑いもあったがα9+FiRIN 20mmの組み合わせ、かなり楽しい。

 

某大御所カメラマンが、以前のインタビューで語っていたことを鮮明に覚えている。「時代の空気を切り取るにはその時代のカメラを使うのが一番良いに決まっている。だから、俺は最新のカメラを使う」と。私もそう思う。最新のレンズと最新のカメラを相棒に、しばらく自分なりに時代の空気を切り取ってみようと思う。

 

馬場 亮太の感動表現|FíRINを楽しむ はコメントを受け付けていません