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オオヤマナホの感動表現|プロソフトンB「どこがどう失敗だったの?」

第4回プロソフトンB「どこがどう失敗だったの?」

 

 

みなさんこんにちは!オオヤマナホです。

前回のプロソフトンAに続いて今回はプロソフトンBについてです。

フィルムカメラの時代から人気のプロソフトンですが、AにしたらいいのかBにしたらいいのか迷うところですよね。

単純にソフト効果の弱いAタイプ。効果の強いBタイプという考え方もありますが、ご使用になるレンズの焦点距離の違いからフィルターを

選択するという考え方もあります。

焦点距離が長くなるほどそのソフト効果は強くなりますので、中望遠用レンズの場合は・・・Aタイプ

広角から標準の場合は

ソフト効果をしっかりつけたい場合・・・Bタイプ。

ふんわりと淡い効果を求めるならば・・・Aタイプ

を選択するのが良いと思います。これはポートレートに限らずどんな被写体にも共通の選択方法です。

今、夏の夜空に花火の大輪が咲き誇っていますね。そんな花火を一味違った花火に仕立てるのにはBタイプがおススメです。

是非お試しになってみてください。

 

(プロソフトンを使用したイルミの作例です。花火は準備中(;’∀’)

 

 

今回プロソフトンBのソフト効果を露光量の違いを変えながら作例研究していきましょう。

ソフトフィルター撮影のテクニックとして逆光で露出補正高め、+1ぐらいがいいですよ!

とおススメをしています。

今回は失敗例を通しながら、露光量のバランスとプロソフトンBの表現をみていきましょう。

どこが失敗だったのか⁉ 注目してみていってくださいね。

 

 

撮影時、露出補正をハイキー気味に撮影したのがこちらです。

①    撮影時

◎焦点距離:35mm 絞り:/F2.2  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 

 

カーテン越しのサイド自然光です。斜めに光のラインがはっきりみえていることから、

とても明るい:明るい:暗めのおおよそ3段階の光に分かれていますね。

 

◎焦点距離:35mm 絞り:/F2.2  シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 露出補正-3

 

実は①のヒストグラムを確認をすると白飛びをしているところがでていました

 

全体の露出を-3下げると画像を見ただけでも向かって左頬のところの光量が強すぎたことがわかります。

ヒストグラムではこんな感じになっています。

肌の色が戻ってきていなくてコントラストが強すぎにでてしまっています。

 

ソフトフィルターは露出補正をプラス気味、明るくしたほうがふんわりやわらか感が良く表現が

できるのですが、撮影する段階から、ヒストグラム等を確認しつつ白飛びをしていないかどうか

注意をしながら撮影致しましょう。

 

 

ソフトフィルターのふんわり効果は露出ハイキーがおススメ!

しかし、白飛びには気を付けましょう!

 

 

 

③    露出補正-2

 

④    露出補正-1

 

このぐらいの感じが落ち着いてきますね。でももう少し明るいほうが

ふんわりやわらか感はでます。

 

 

撮影時よりもプラス方向に持ってきた場合どのようになるかというと…

 

⑤    露出補正+1

 

全体的な光量が多すぎで白っぽくなりすぎですね。

 

 

今回の作例でベストだなと思われる光のバランスはこんな感じ。

これは露出補正-0.48の時でした。

 

 

撮影するときはまず一枚撮ってみる。

暗めだったら明るめに露出補正をプラスにシフトしながらバランスを見ていきましょう!

一番明るすぎる左頬・左下辺りの桜の枝から肩・向かって右サイドの影の部分のふんわり感のバランスを

見ていってください。あとからのレタッチを考えてのヒストグラムではなく、できる限り撮影時に

作品としてのクオリティを保ちふんわりやわらかな写真に作りあげるそのために守りたい「白飛びをしないギリギリのライン」に

一番明るい部分を持ってくるということだと思いました。

今回撮影時の気持ちとしては「斜めに差し込む光のライン」を実は綺麗に映し出したかったのです。

白飛びしないギリギリ!!! (;´・ω・)

そこを追い込み意識していきましょう!

もちろん意図的に白飛びをさせる場合もある!そこはまた一つの表現だと思います。

 

 

 

光のバランスのコントロールで来ているプロソフトンBの作例をみてみましょう。

 

 

 

ひとつ前の記事プロソフトンAの画像のソフト効果の違いを見比べてみてくださいね。

 

光の明暗。光が均一にまわっているとき。

自分だったらプロソフトンBをこんな風に使ってみたいというご参考になると幸いです。

 

 

 

ではまた!